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本家に完成版を掲載した最近の作品 

女性化キャプション (3)
オマール・ベルの世界:グレート・チェンジに関する簡単な歴史とその影響の考察
女性化キャプション (1)&(2)
Glance 一瞥
Girlfriend ガールフレンド


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[2019/03/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | コメント(-)

オーガズムへの短縮ダイアル 

「オーガズムへの短縮ダイヤル」 Speed Dial to Orgasm by Ashleigh Lake
https://www.lelo.com/blog/ora-phone-sex-fantasy/

彼からのメールの受信を知らせるランプが、一日中、点滅し続けていた。その文面はますますあからさまなものに、そして際限なく大胆なものになっていた。仕事の会議中、電話が点滅するたびに、彼女は顔を赤らめ、気が散った。彼からのメールがしょっちゅうあることで、かえって、自分の誕生日に仕事をすることも無限に我慢できるものと感じられるほどだった。休憩の合間に、彼女はこっそり彼のメッセージに返事を送り、ふたりの間にある程度わかりやすい期待感のレベルに落ち着いた。

「今夜、今夜だよ……」彼はそう焦らし続けた。「今夜、僕は君の所に行くよ。体は行けないけれど」

ふたりの遠距離恋愛関係には、試練もあったし、厄介な問題もあった。ふたりとも仕事の厳しいスケジュールに縛られ、何か月も西海岸と東海岸に別れて過ごさなければならない。それにもかかわらず、彼は彼女の身体を熱く燃え続けさせる方法を用意し、彼女も彼にスペシャル・サプライズがあると聞かされ、ワクワクしていた。

その夜、遅くになって彼女は家に着いた。彼が約束していた通り、郵便で送られた小さな小包が彼女を待っていた。

彼女はそれをベッドサイドのテーブルに置き、彼に電話をした。

「いま、そこにある?」

「ええ、あるわ。開けてもいい?」

送られた小包を開けながら、彼女は鼓動が速くなるのを感じた。箱の中には、しゃれた濃紺の物体が入っていた。曲線模様のプラチナが嵌め込まれている。手に持つと、感触が格別の滑らかさだった。

使い方のマニュアルは入ってなかった。彼女がそれについて聞くと、彼は自分のところに置いてあると言い、また、守るべきルールもあると言った。その時が来たら、何をするか、いつするかを説明すると言う。

「忘れてはいけないよ。誕生日を迎えた女の子で、行儀のよい子は、ご褒美をもらいたいなら、いつも言いつけに従うべきなのだよ」

彼の声の調子を聞いただけで、あそこが濡れ、欲しくなってしまう。もちろん、彼女は彼のゲームに従うことに同意した。

「まずは、服を脱いで。ゆっくりと」
ブラウスを脱ぎ、スカートを下す。そしてブラジャーを外した。彼の誘導の言葉に従って、両手で体の肌を撫でさすった。彼がこの場にいるものと想像した。彼の両手で体を触られていると。彼の手が胸の谷間を滑り降り、引き締まったお腹へと降りていく。そして、パンティのレースのバンドに指をひっかけ、引き下ろしていく。下着が太ももを下って、床に落ちた。彼は、そのあと、彼女にベッドに横になるよう指示した。

「脚を広げて。…… 僕は君の脚の間に来ているよ。…… 君に覆いかぶさる。…… 僕は君の顔に顔を近づけ、君の唇の間に舌を挿し込む。…… そして、キスの後、僕はゆっくりと君の身体のありとあらゆる曲線に舌を這わせて、舐めていく。美しい曲線。…… そして、だんだんと下へと降りていく。それにつれて、君は肌が徐々に熱を帯びてくるのを感じる。…… 腰骨のすぐ下の、あの美味しそうな窪みを舌でつつく……」

彼は彼女の息遣いが早まるのを聞いた。そして想像の世界が彼女の頭を支配したのだろう。その息遣いは小さな溜息の連続に代わった。

彼の導きに従って、彼女は彼から送られた小さな青い物体の中心部分に指を入れた。そして丸みを帯びた部分のうち、細い方を握った。それを自分のスイート・スポットに押し当てる。その部分が刺激に反応して膨らむのを感じた。

「そのボタンを押して。そして、僕が君の脚の間に顔を押し付けてると思うんだ」

そのおもちゃは、突然、生き物に変わった。円を描くような動きと、速くぴくぴくする動き。リズミカルだが強烈な刺激を生み出してくるのを感じる。彼が舌でクリを舐めるときの、誘惑的な動きにそっくりだった。本当に彼があそこに顔を当ててるような感じがした。一番大切な部分を刺激する、彼のあの巧みな舌使い。

電話の向こうから彼はいやらしい言葉を彼女の耳に囁き続けた。様々な口の動きをまねる、その動き。パワー全開で動くときもあれば、微妙に中途半端な動きもある。それぞれの刺激パターンに応じて彼は彼女を導く言葉を言い続けた。その絶妙な振動のため、彼女は、ぎりぎりのところに追い立てられたままにされた。いきたいのに、いかせられない。

でも、次に彼が言葉を発した時、その声は切羽詰まっていて、唸るような声になっていた。彼女が興奮していることにより、彼も興奮していることは疑いようがない。

「僕のためにイッてくれ」

彼女の喘ぎ声。それが、彼の彼女への欲望をいっそう募らせる。彼は、彼女が目の前に横たわっているのを想像した。素裸で横たわり、官能的な裸体を晒している。手は股間にあって、自分の舌の代わりに手を回したり前後に動かしたりしている。そうして、未経験の快楽の高みへと自分を追い立てている。彼女が絶頂へと昇りつめるその声は、彼の耳には音楽だった。抑制から解放されたみだらな声。ふたりの間の熱は上昇し続けた。

ふたりは地理的には遠く離れていたが、その夜のふたりの間には隔たりがなく、完ぺきにつながっていた。

おわり


LELO_Insignia-Luxe_ORA-2_Packaging-1_Midnight-Blue.jpg

[2017/07/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

本の虫 

「本の虫」 by Katy Thorn
https://www.lelo.com/blog/bookworm-lesbian-erotic-story/

ルースがクラリン書店に勤めはじめて3年になる。彼女は、ほとんどいつもカウンタの後ろにいて、お客さんに電話したり、データベースを調べたり、経費をメモしたりをする仕事をしている。でも、この夏、彼女は上司に倉庫に行くよう言われたのであった。教科書の注文が多量に生じ、9月になる前に準備を整えなければならなくなったからである。

その日は午後のシフトで、4時半から8時半までの勤務だった。ルースはすでに倉庫に着いてはいたが、もうすでにエネルギーが切れかかっている気持ちだった。強い日差しと灼熱の気温のせいで、エアコンが効いてない倉庫は息がつまりそうなほど蒸し蒸ししていた。小さな窓がひとつだけあるけど、そよ風などちっとも入ってこない。そこから見えるのは、通りの向こうのホテルだけ。ずいぶん前から、上司に扇風機を出してと頼んでいるのだけど、いつものように「そのうちにね」との返事だけ。また今日も一日、あの小さな窓で我慢しなければならないのねと諦める。

ルースは、バッグから日々の必需品を出し、テーブルに並べた。まずは、アイスコーヒーが入った特大サイズのサーモス(参考)。それに、半分氷、半分水の入ったボトル。そして扇子。これは、頻繁に取る休憩をかろうじて耐えられるものにしてくれるものの、ほとんど役に立たない。

ルースは一度ため息をついて、仕事にとりかかった。段ボール箱の留めテープを道具でさーっと切り開け、中から大学1年生向け運動生理学の教科書を取り出し始める。

段ボール箱やら巨大な書籍を必死で運ぶ作業のため、程なくして、ルースは肩のあたりから胸にかけてコリを感じ始めた。再び彼女はため息をつき、例の小窓のそばに行き、顔を近づけた。できるだけ新鮮な空気を吸いたい。この書店は5階にある。窓から下を見ると、通りが見えた。静かで誰もいない。目の前には、ホテル「ラ・トレ・グラシアス」の建物の壁面。3メートルも離れていない。

ルースはさらに窓に近づき片手を窓の外に出した。そして何気なくやや上の方に目をやった。そして彼女は驚いた。向かい側のホテルのバルコニー、手すりに黒髪の女性がもたれかかっていたが、その女性は全裸だったのである。ルースは顔を赤らめ、反射的に手をひっこめた。でも、眼はその女性にくぎ付けになったまま。

その女性の身体を見ると、ルーベンスの絵を思い出す。肉付きがよくて、腰が大きく、胸もとても豊か……。でも、すべてが均整がとれている。ルーベンスの絵の女性たちとの唯一の違いはというと、その女性の内腿の付け根に見える黒みを帯びた陰毛だった。なんとなく、あの女性は、その部分を平然と通りに見せびらかしているように思えた。ルースは、盗み見してることの恥ずかしさと、その女性の破廉恥な露出の恥ずかしさの両方から、首のあたりが以前の倍は熱くなっているような気がした。

でも同時に、ルースは彼女を見ているのは自分だけだとの感覚があった。私だけがあの人を見ている。急にそのことに気づいてルースは、ハッとした。そして、振り返って倉庫の入り口に目をやった。入口からこちらに目を遮るものは、まばらに本が置いてある本棚しかない。入口のドアがちゃんと閉まっているのを見て、彼女は少し落ち着きを取り戻した。でも、汗で湿ったブラウスの中、激しい鼓動は続いていた。

再びバルコニーに目を戻した。すると、最初の女性に加えて、もうひとり別の女性が現れていた。新しい女性は最初の女性に比べるとずっとやせていて、ブロンドの髪の毛はショートに刈り込まれている。そのヘアスタイルからか、二番目の女性は最初の女性より少なくとも20歳は年上のように見えた。ルースは何か奇妙な感じがしていた。たぶん、そのふたりの年齢差が奇妙と思わせた理由かもしれない。いや、別の理由かも……。

多分、本当に奇妙な点は、自分があの二人のことをこっそり見続けていること、それ自体にあるのかもしれない。普通なら、窓を閉めて仕事に戻るべきなのに、自分は見続けている。もっと言えば、自分はあのふたりから目を離せずにいる。それが事実だ。ふたりの女性が、一糸まとわぬ姿でバルコニーで何気なく手すりにもたれかかりながらおしゃべりをしている。その光景にルースは呆然となっていたし、それと同じ程度に興奮もしていた。

ブロンドの年上女性が、もう片方の女性が何かを言うのを受けて、突然、笑いだし、素早く彼女のお尻をぴしゃりと叩いた。叩かれた黒髪の女性は、両手を手すりに突いてもたれかかり、お尻を相手に突き出す格好で笑っていた。だが、その後、急に振り返って、叩いた女性に唇を寄せ、熱のこもったキスを仕掛けた。長々としたキスだった。ルースは唇をかんで、それを見ていた。あのキスはどんな感じなのだろう? あのバルコニーでは一体何が起きているのだろう? ふたりは恋人同士なのだろうか? それとも、ベッドを共にするのは今日が最初で今日が最後の、見ず知らずのふたりなのだろうか?

何秒かたち、ふたりはキスをほどき、互いに相手の口元を見つめあいながら、微笑んだ。年上の女性が何か言い、相手の瞳を覗き込んだ。…そして、その相手の女性はどこかに姿を消した。ルースは、ふたりの会話が聞こえないことに心の中で悪態をついていた。どうして聞こえないの! ふたりはホテルを出ようとしているのだろうか…

その時、姿を消した黒髪の女性が再びバルコニーに戻ってくるのが見えた。手に何か紫色のものを持っている。最初、ルースはそれが何か分からなかった。その女性がどん欲そうにそれを舐め始めるまでは。それは間違いなくペニスの形をしていた。ディルドだ! それに気づいた瞬間、ルースはパッと顔を赤らめ、体を強張らせた。巨大なディルドだった。太さの点でも長さの点でも見たことがないほど。あの人は、本当にアレを入れるつもり?

黒髪の女性は舌を伸ばし、そのおもちゃに這わせ始めた。じわじわとゆっくり、ブロンド女性のもどかしそうな顔を見つめながら舌を這わせていく。すると、年上のブロンド女性は、うなずいて、片脚をパティオのテーブルの上に乗せた。ディルドを持ったもうひとりの女性は笑顔になって彼女に近づき、一方の手で相手の興奮した部分を探り、もう一方の手に持った道具を彼女の中に押し込んだ。一気に根元までぐいっと挿し込んだ。抵抗なく、すんなりと入っていったように見える!

「あああっ」とうめき声が聞こえ、ルースは我に返った。でも、その声は、ルース自身が出した声だった。素早く口を手で覆った。頬がどっと熱を帯びるのを感じた。その熱は、この灼熱の天候とは何の関係もなかった。

今の声を誰にも聞かれていませんようにと祈りながら、ルースは素早くデスクに戻り、教科書をデスクに積み始めた。もっとも、もし店の人たちがルースの様子を見ていたならば、彼女が取り繕うとしているのはありありとしていただろう。分厚い本の山を見つつも、彼女はあのふたりのことがどうしても頭から離れなかった。羞恥心、性的欲望、そして不安感が波となって心の中で渦巻いていた。

2分ほど待った。いや、そのくらいに感じたかもしれないけれど、本当は数秒だけだったかもしれない。ルースは立ち上がり、ゆっくりと窓際に戻った。そして例のバルコニーに目を戻す。

あのふたりは位置を変えていた。ブロンド髪の女性は、今はテラスのテーブルに座り、両脚を広げ、あのおもちゃの攻撃を繰り返し受けていた。相手の女性は容赦なく強く何度も挿し込み続けている。あまりに強い抜き差しに、あの女性は傷ついてしまうのではないかとルースは心配になった。痛みがあるのだろうか? 痛みがあるとして、それは気持ちよさの一部になっているの?

黒髪の女性は、片手でディルドを押し込みつつ、空いている方の手をブロンド女性の胸に当て、指で乳首を挟んだ。乳首をつねったり、優しく乳房全体を揉んだり、爪を立てて乳丘を掻いたり、それらを交互に繰り返す。小窓からバルコニーは3メートルも離れていない。ルースにはふたりの行為のすべてが見えていた。ブロンド女性の手を見ると、相手の女性の腰に切なそうにしがみついている。その相手の黒髪の女性に目を移すと、押し込みをするたびに豊かな乳房が左右に踊り揺れていた。

ルースはほとんど無意識的に手をゆったりとしたブラウスの中に忍び込ませていた。自分自身の胸へと手を這わせていた。

あの若い方の女性がしている行為を自分自身にも再現してみたかった。あの女性がしているように、左側の乳首を強くつねってみた。その瞬間、襲ってきた鋭い快感に彼女自身驚いてしまった。乳首を痛いほどつねることは、自分するときも、恋人相手でもしたことがない。予想しなかった強い快感に、ルースはもう一方の乳首にも試したくなり、ブラの中、右側の乳房へと手を移動し、それから、ブラウスの一番上のボタンも外した。左右の乳首を同時にしてみたかった。

気持ちよかった。それに、窓の外の光景とユニゾンで行っているというスリルで、体全体がゾクゾクと震えた。他の人にバレるかもしれない危険があるにもかかわらず、ルースは目を閉じ、左右の乳首を交互につねり続けた。

右手を降ろし、ショートパンツの中へと滑り込ませ、下着の上からあそこを撫でた。下着の上からも、そこがすでに濡れているのが分かる。下着の中に指を忍び込ませた。直接触れた瞬間、思わず嬉しさに笑顔になった。直にあそこに触れたとき電流が走ったように思った。人差し指をクリに走らせ、擦った。こんなスパークする感じは今までなかった。この感覚を糧にルースはゆっくりと愛撫を続けた。しかし、まもなく、この愛撫を続けさせた電流をただ受け続けるのは止め、その代わりに、徐々に指先の力を強め、スピードを速めることで、より一層、刺激を強める方へと方向転換した。目を閉じ、顎を突き出し、指を中へと挿し込んだ。

ルースの頭の中、自分の指は、あの黒髪の女性が相手に使っている紫色の道具に代わっていた。あの道具のように、強く、速く、たくましく。同じことをしようと頑張った。あの女性がしているのと同じ力で、同じリズムで。

オーガズムが近づいてるのを感じた。もうすぐそこまで来ている。いま止めてしまったら、体を流れているこの電流が消えてしまう。いまは止めるわけにはいかない。ルースは何度も指を出し入れし、親指でクリをなぶり続けた。

バルコニーの様子を見るため、一瞬だけ目を開けた。すると誰もいなくなっていた。ちょっと落胆したけど、でも、だからと言って、行為を止めるわけにはいかなかった。いまや、あのふたりがいなくても、自分だけでこの体を駆け回る快感の電流を加速させることができる。身体中の毛穴から熱い汗が噴き出していた。急に小窓から風が吹き込んできて、汗まみれの肌や濡れた指に当たり、ひんやりと気持ちいい。あともう少し。もう少しでオーガズムにたどり着ける……

いや、少なくともルースはそこにたどり着けていたのだろう。ドアが開き、彼女が頼んでいた扇風機を入れた大きな箱を上司が運んできた後ではあったけれど。

おわり

[2017/07/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

リンクのメモ 

http://www.lelo.com/blog/erotic-fantasies/



[2017/06/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

本家サイトの変更のお知らせ 

本家サイトの変更のお知らせ

いろいろご迷惑おかけしています。

http://wifestories.x.fc2.com/content.html
本家のページは上記のアドレスに!

よろしくお願いいたします。
[2016/09/20] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(2)

女性化キャプション3 (4:終) 

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32
そんなに大きすぎるわけでもないよ。パーフェクトじゃないか。

「でも、エクササイズしようとするといつも、これが痛いんだよ。神様は、ボクに走るのを禁じたようだ。スポーツブラを2枚重ねて着けても、ぶるんぶるん揺れて、すごく不快になる。それに、背中の痛みのことも言わせるつもりかい? 仕事で一日中働いた後なんか、痛くて痛くて」

そう言わずに。君はそれを何か重荷のように振舞っているよ。でもね、君のような胸を求めて死にそうになってる女の子がたくさんいることを知ってるかい?

「でも、ボクは女の子じゃない!」

ああ、その通り。君は男だからと言うんだろ? そのおっぱいがありながら。その小さなおちんちんで。髪の毛も長くして。カラダは曲線美豊かだというのに。それに……

「オーケー、言いたいことは分かったよ。ボクは男じゃないって言いたいんだろ? そう言って、嬉しいのかい?」

君もそれで嬉しいなら。

「でもボクは嬉しくなんかないんだ! 何と言うか、もっと小さくするものがあればいいなと」

君は前に言っていなかったかな? そんなことをすることは、神様が贈り物を授けてくださったことへの返礼として、神様の頬にビンタするようなものだと?」

「ああ、でも……」

でも、何かな? 君は、その乳房と折り合いをつけて生きて行かなくちゃいけないんだよ。それはそんなに悪いことじゃない。さっきも言っただろ? そういった乳房があったらいいなと思ってる女性は山ほどいるんだよ。君だって、そのおっぱいがなかったら、そもそも、今の仕事に就けていなかったと思うよ。

「でも、ストーンさんは、ボクが好適だからボクを雇ってくれたんだよ! ストーンさんは僕のお、おっぱいになんか興味はないよ」

いつまでも、そう言っていればいいさ。いつまでも。

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33
「これ、うまくいくわよね。絶対うまくいくでしょ?」 とアーロンは訊いた。

「うまくいかないと思ったら、ここには来ないわ。あなたも分かってるんじゃない?」 とテレサが言った。「彼が餌に食いつくって。絶対よ」

アーロンは、すっかり全裸で回りの人に丸見えになりつつ歩道を歩きながら、まさに餌そのものになってるように感じた。恥ずかしい気持ちだったと言うだけでは、まったく言い足りないだろう。でも、テレサによれば、これが唯一の方法なのだった。ふたりにとっては、これが、良き生活を得るための唯一のチャンスだったし、アーロンは、それを台無しにするつもりがないのは確かだったのである。

それでも、もし彼が、この計画についてうまくいかないかもしれないと思っていないと言ったら、彼は嘘をついていることになるだろう。この計画とは、彼が(テレサの言葉であって、彼の言葉ではないのだが)「男の娘」になり、このリゾートのオーナーであるサッド・フィツパトリックを誘惑するという計画だった。もちろん、すべては、このリゾートがヌーディスト・リゾートであるという事実により、ややこしくなっていた。ヌーディスト・リゾートだと言うことになると、アーロンは、「男の娘」として通るためには、この変装に本気で取り組まなければならないということを意味していた。

そして、彼はその通り、本気で取り組んだのだった。抗男性ホルモン剤を服用し、厳しいダイエットと厳格なエクササイズに専念したのである。その結果、1年という時間をかけて、彼は完全に自分の肉体を変え、その後、2回ほど小さな手術を受けたのだった。そして、彼はとうとうテレサに合格の言葉をもらったのである。

「本当に、彼、こういうのにハマってるのよね? 確かなのね?」 アーロンがこのような質問をするのは今回が初めてではない。

「どうかなあ。ちゃんと確かめずにここまでやってきたらから」とテレサは皮肉まじりに言った。「でも、もちろん、あたしは確信してるわ。彼はあなたのような男の子が好きなの。それで、あなたの方は心の準備はできてる? だって、ほら、あそこに彼がいて、あなた、もうすでに彼の視線をとらえているみたいよ」

「こ、心の準備?……あたしは、ただ……」 アーロンは、お腹のあたりがそわそわして、怖気づいてしまいそうだった。だが、何百万ドルもの大金がかかっていることを思い出し、何とか、勇気を奮いたてた。「ええ、準備はできてるわ。さあ、始めましょう」

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34
彼は、いろいろなあたしの姿を見ている。強情な高飛車オンナになったあたし。優しく愛するあたし。自信をもった女になったあたし。その、あたしのいろいろなバージョンを見てきてるゆえに、いっそう、彼はあたしを愛してくれている。

彼はあたしの過去を知っている。ひとつひとつの段階を経る時、彼はいつもそばにいて、あたしを支え、愛してくれた。彼は、最悪の時のあたしの姿を見ている。この世の中で、自分の居場所が全然わからなかったおどおどして恥ずかしがり屋の少年だったあたしを、彼は見ている。あたし自身は全然わからなかった時ですら、彼は本当のあたしを知っていた。

あたしが変身するところも彼は見ていた。知らない人に指を指された時、彼はそばにいて、彼らが笑った時、あたしをかばってくれた。そういうことが耐えきれないほど積み重なった時も、彼はあたしを慰めてくれた。彼の肩に顔を埋めて泣いたことが、幾度あったか、数え切れない。

あたしが花開いたところも彼は見ている。あたしが、今のあたしになるところを彼は見ている。そして、そうなるまでずっと、彼はあたしにとってしっかりした岩となってくれた。多くの変化を経る間、しっかりと固定して、あたしを自分の現実からはぐれないようにしてくれる錨となってくれた。

あたしは彼にとてもたくさん迷惑をかけた。どうしても罪悪感を感じてしまう。周りの人々はみんな、彼のことを、単にあたしと一緒にいることだけで判断した。彼らにあたしは大声で抗議したくなる。彼こそ素晴らしい人間なのだと伝いたくなる。でも、彼らが耳を貸さないのは知っている。あの人たちはそういう人間なのだ。

あたしがこうなるまでずっと、彼は持っている愛情のすべてをあたしに注いでくれた。そしてあたしは、そのことを永遠に感謝し続ける。そして、あたしが願うことはひとつだけ……祈りにも似た願いはひとつだけ……いつの日か、彼に、あたしにとって彼がどれだけ大切な人なのか示す機会が授かりますように、と。

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「おお、何という! これが彼だなんて、ありえない。そうだろう?」 とポールは言った。「いや、ありえない。これは、なんかの冗談じゃないのか?」

「いいえ、冗談ではありませんよ、スティルズさん」 とテレサは答えた。「本当に、これがあなたのクライアントです」

「し、しかし、彼に何が……筋肉も、刺青も……」 ポールは呟いた。

「あなたは、身元の完璧な隠滅をお望みでしたでしょう? 身元がバレるような特徴はすべて消すことを。リューベン・フィーネスの痕跡は一切ありません」

「でも、どうやって? 君が良い仕事をするのは知っているが、それにしても、こんな……」

「私どもの方法は、絶対秘密になっております。その点は、どうかご理解を」

「彼は、これで納得してるのか? 彼は、こんな……こんな姿になって、気にしていないのか?」

「彼は、完全な変身をする必要があることを理解してました。そして、性別を変えること以上に良い変身は存在しません。リューベン・フィーネスと、このルビイ・フランクリンとの関係を掴む人は決して現れないことでしょう」

「確かに、その通りだ。そ、それで、これからどうする?」

「まずは私どもにお支払いをお願いします。電信で送金してくれて構いません。その後、あなたの元上司だった彼女を、彼女が望むところへどこへとなりお連れすれば良いのでは? 私どもには関係ありません。ただし、もし、あなたがここで起きたことを他の人に話したら、その場合は、あなたが私どもの次の仕事の対象になることだけはお忘れなく」

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「でも、まだ理解できないんだけど、どうしてあたしがこのドレスを着なくちゃいけないの? あなたが着た方がもっと適切じゃない? だって、ここではあなたが女の子なんだから」 とサムは言った。

キャリスタは答えた。「もう、100回は言ったはずよ、サミー。あたしがそれを着るのは、不誠実なことになると思うのよ。あたしは女の子かもしれないけど、あたしたちの結婚では、あなたが妻になるのは確実でしょう? あなたも納得してる通り」

「でも、ふたりともスーツを着てもいいんじゃない? そうしてるレスビアンのカップルをたくさん見たことがあるもの」

「あたしたちレスビアンじゃないでしょう? それに、あなた、スーツを着るとすごく変に見えるのよ。自分でもそう思わない?」

サムはふくれっ面になって、ドレスをベッドに放った。「あなたは分かってないわよ」

「いったい、どうしたの? どうして怒ってるの? これまで、あなたはドレスを着ることに、一度も文句を言ったことがなかったのに」

「でも、式にはあたしが知ってる人がみんな来るの。みんなよ! 昔の友達や、家族も、ママもパパも。みんな、あたしたちの関係を理解しないと思う。どうしてあたしが今のような姿になったのか、みんな、理解しないと思うの。みんな、最後にあたしを見た時は、あたしはごく普通の男だった。なのに、今は? あたしを見てよ、キャリスタ。みんな、どう思うかしら?」

「で、あなたは、スーツを着れば、それを隠しきれると思ってるわけ?」

サムは頷いた。

「そうはいかないのは知ってるくせに。みんな、あなたが何を着ててもちゃんと分かるでしょうね。それに、そもそも、そんなことは問題じゃないんだから。この結婚式は、あなたにとっての特別な日になるの。他の人がどう思っても、あたしたちは、他の人と変わらない普通の人間なのよ。互いに愛しあっていて、人生の最後まで一緒に暮らしていきたいと思っている男と女なの。あなたが何を着ようが、それに、あたしたちが夫婦になって、どちらが一家の主となろうが、そんなこと、問題じゃないの。問題なのは、あたしたちが幸せかどうかという点だけ。そして、もし他の人がそれを支持できないと言うなら、そんときは、そんな連中、勝手にしろ、だわ」


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フェリシアは、彼女たちに否応なく向けられる視線を無視しながら、車のボンネットにもたれかかった。そして、彼女の心も、同じく否応なく、これまで彼女が辿ってきた人生の道を振り返っていた。そう、彼女がフェリシアになる前の人生を。暴走族である「破壊の息子たち」の駆け出しのメンバーだったフェリックスと名乗っていた頃の人生を。

フェリシアと親友のトミー(現在はタミー)は、少年期から「破壊の息子たち」を憧れ、その追っかけをしてきた(もちろん、普通の人々は、そのバイク暴走族を危険なギャング集団と見ていたのであるが)。ふたりとも、夢と言えば、そのメンバーになることだったと言ってよかった。そんな具合であったので、メンバーに慣れるかもしれない機会が生じた時、ふたりはそれに飛びついた。ふたりとも実際には犯罪や脅迫に満ちた生活に向いていた人間ではなかったのだが。ともあれ、最初の2年ほどは問題なく過ごすことができ、ふたりは、若手ではあるものの、族の信頼されるメンバーになり、次第に重要な仕事を任されるようになっていた。

だが、ふたりがそれぞれ10キロ以上のコカインを運んでいるときに、ライバルのギャングたちにつかまってしまった時、ふたりに転換期が訪れる。(あまり勧められることではなかったが)予想した通り、ふたりの成り上がりの暴走族は殺されるのを恐れて、運んでいたブツを渡してしまったのだった。「破壊の息子たち」は、そのことを知ると、手厳しい罰を与えた。

族のリーダーのマイクが言った。

「おめおめと渡しやがって、オマエら、女の腐ったようなやつらだな。マジで、そういうふうになるのがオマエらの運命だ! オマエら、二階にいる女どものところに行け。今後二度と、男のような振舞いをするなよ。そうしてるところを見たら、必ず、ぶっ殺すからな!」

そして、命の危険を感じたふたりは、リーダーの命令に屈して、(手術や女性ホルモン摂取を含む)全面的な女性化を受け入れたのだった。それからしばらくして、ふたりは、族の随行者(もっと正確には、グルーピー)の一部として受け入れられた。

これは頭のいい措置だとフェリシアは思った。これにより、族は、好きなことならどんなことでも喜んでヤラせてくれる淫乱女をふたり獲得したことになったばかりか、元メンバーがこうなったということで、族の仕事を裏切る可能性がある者たちへの見せしめにもなったからである。フェリシア自身にとっても、とうとう、自分にふさわしい居場所を見つけられて、この上なく幸せであったのだった。

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38
ケイティは彼らの前を行ったり来たりしながら言った。

「もちろん、こいつら完全に従順よ。どんなことを言っても、やるわ。質問は禁止。不平も禁止。もう頭が命令に従うようにできてるの。ちんぽをしゃぶれと言えば、喜んでしゃぶる。バレリーナの格好をして、みんなやみんなの友だちにからかわれながら歩きまわれと言えば、喜んでそうする。こいつらみんな、命令に従わなかった場合にどうなるかちゃんと知ってるから」

ジャネットは左から右へと順に目を向けた。そうして大学の中でも最も悪名高いプレーボーイ3人の姿をしっかり目に焼き付けた。3人とも、最後に見たときとはまったく姿を変えていた。ピンク色の紐の先につながっている3人は、彼ら3人が食い物にした女子学生たちと、実質、見分けがつかない……脚の間にある小さなシロモノは別だけど。

ケイティがこの3人をどういうふうにして変身させたのかは謎だった(少なからず恐ろしいことだろうけど)。確かに、彼らの元の容貌の痕跡は残っている。前に彼らを知っていた人なら、誰でも、同じ人だと分かるだろう。だが、彼らの身のこなしや態度、そして人格はと言うと……それらはすべて消えていて、完全に従順なものに置き換わっていた。

ジャネットの心を読んだかのように、ケイティが言った。「3人ともちゃんと残っているわよ。男の心はね。それは、わざと消去しなかったの。3人とも自分に何が起きているのか、ちゃんと分かっている。だけど、それについて何もできないのよ。何なら、こいつらを一時的に解放させるトリガーの言葉を教えてあげてもいいわよ。こいつらが、自分がしたことや自分がどんな人間になってしまったのか、現実を知って慌てふためくのを見るのって、本当に楽しいわよ」

ジャネットはケイトが言ったことの意味を考え始めた。だがすぐに他の女の子の言葉に、考えは中断してしまった。

「さあ、説明はもう十分だわよね? 実際に見てみることにしましょうよ。さあ、あんたたち、まずは、お互いにちょっとエッチなことして見せなさいよ」


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39
「彼は完璧に健康です」 と医者が言った。

「完璧に健康って!」 彼の母親が大きな声を出した。「完璧に健康って、あんた、いったい何を言ってるの? 彼を見てみなさいよ!」

「お母様」 医者は落ちついた声で言った。「少し、落ちついてくださらないと。このことで、辛い気持ちを味わってらっしゃるのは分かります。ですが、お母様、落ち着いてくれないと、私は、ここから出て行ってくださいと言わなければなりませんよ」

「でも、彼を見て」 母親の声はまだ切羽詰まった調子ではあったが、かなり落ち着いてきていた。「む、息子は……息子はお、女の子のような身体に……!」

「ショッキングなのは分かります。でも、息子さんが摂取したモノを考えると、これは驚くに足らないことなのです。むしろ、より厄介なことになっていない点で、運が良かったと言えるのです。様々な癌の症状を出してると診断されてる人もたくさんいるんですよ。白血病とか、リンパ腫とか肝臓癌とか。大勢の他の患者さんたちと照らし合わせると、お子様はかなり幸運なのですよ」

ボクは叫びたかった。幸運? 幸運なんてものから一番離れた状態にいる気持ちなんだけど? 何もかも、ジムにいたあの男に説得されて、新しいステロイドを試してしまったせいということ? 確かに、何か副作用はあるだろうなとは思ったけど。肌荒れとか気持ちが一時的に塞ぎこむとか……よくある普通の副作用はあるかもと思ったけど。でも、だんだん、身体が変わり始めて……。

「でも、何か治療法はないの?」 ママが言った。「手術とか? ホルモンとか?」

お医者さんは頭を左右に振った。「手術は効果的かもしれません。一応は。でも、お母様も理解しなければいけません。アダム君の身体は、化学的構成も、そして骨格の構造からして、変わってしまったのです。手術をしても決して元通りになるわけではありません。せいぜい達成できたとしても、両性具有状態に似たものにすることくらいしか期待できません。それにしても、息子さんの体形がこれほどですから、かなり長期間、治療を続けた後になるでしょう」

そういう答えになるのは、ママが質問する前からボクには分かっていた。ボクだって分かる。身体があまりにも変わってしまい、元に戻るなんて……不可能としか思えない。それも、お医者さんによれば、充分な理由がある。ボクが摂取した「ステロイド」の構成を逆構成できたら、もしかして……というのが残された希望だけど、誰も、あの薬のサンプルを持っていないので、そんなのは夢のまた夢だろうな。

「そもそも、こんなこと、どうしてあり得るの?」 ママは、事態の深刻さをようやく納得したらしく、別の質問をした。「息子は大学に進むことになっていたんです。10以上も奨学金を提供されていたのよ。でも今は? こんな姿になってしまって」

身長185センチ、体重90キロはあったのに、30センチは低くなったし、30キロは痩せてしまったかな? ましてや、このおっぱい。大学でフットボール選手として活躍するには体格がふさわしくないと言うだけだったら、とてもじゃないけど、言葉が足りないよ。

「いいですか、ケインさん。他のご両親にもお話ししたことを言いますが。これは、簡単に直るようなことではないのです。あなたの息子さんは不可逆的に変身してしまった。彼が摂取したものがどういうふうに作用しているか、それすら分からない状態なんです。ましてや、直す方法なんて、もっと分かりません。でも、息子さんは健康だということで、とても幸運なんですよ。それに、適切に振舞えるようになれば、かなり普通の人生を生きて行くこともできるのです。ええ、息子さんは男性にはならないでしょう。ですが、それでも、幸せに生きて行くことはできるんですよ。問題は、お母さん、それであなたが満足するかどうかにかかっているんです」

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「マークなの?」 ティナは驚いた。「ああ、なんて! 本当にマークなの?」

「ああ、そう」 と少しはにかみながらマークは答えた。

「な、何が……いったい何が起きたの?」

「ショックなのは分かる。君が2ヶ月ほど離れてて、戻ってきたら、これだから。でもね……」

「でも、あなた、こういうの嫌っていたじゃないの?」 ティナはマークの言葉を遮った。「ちゃらちゃらしたランジェリとか、お化粧とか、長い髪の毛とか……」

マークは肩をすくめた。「嫌ってはいないよ。ただ……何と言うか……話しは込み入ってるんだ」

「確か、あなたは、大学の男性権利クラブの部長だったわよね? あなたがいつも言っていたことでしょ? そういうものはすべて、男性の従属化を広めるための女性による文化構成物にすぎないって?」

「まあそんなことは言っていたけど」 マークは認めた。

「じゃあ、何が変わったの? あたしがここを離れた時は、あなたは事実上、闘争的な男性至上主義者だったじゃない? なのに今は? 今のあなたは、レースの下着を着て、お化粧をし、髪を長く伸ばしてる。どうしてこうなったの?」

「バレンタイン・デーだから」 とマークは答えた。

「あたしの質問に答えてないわ」

「いいよ。言うよ。ボクは馴染むことにしたんだ。ボクがそう言うのを君は聞きたかったんだろう? 確かにボクはジーンズを履いてTシャツを着るのにうんざりしてるし、みんながボクのことを、何か病気になってるみたいに見つめるのにもうんざりしてる。職場の女子の半分は、ボクのことをゲイだと思っているよね。そして、男子の方と言ったら……一切、ボクと関わろうとしない。でも、最悪なのはそこじゃないんだ。最悪なのは、ボクがスーツを着て君のイベントとかに出席すると、君がからかわれてしまうということ。そういうのイヤなんだ。ボクは君がそんな目に会う原因になりたくない。本当に」

「あたしはそんなの気にしていないのに……」

「でも、それは君が思ってることとは違うよ。ボクは君にふさわしい夫になりたいんだ。ボクは可愛くなりたいんだ。ボクは君にボクのことをみんなに見せびらかして自慢してほしいんだ。そうなるためには、時々、ドレスを着るというんだったら、それも構わないって」

「でも……」

「『でも』はなし。もう決心したんだ」

ティナは長いこと沈黙していた。そしてようやく微笑んだ。「ということは、これが新しいあなたということね?」

マークは肩をすくめた。「そうだと思う。でも、新しいボクということで、フットボールを観ながらビールを飲むのを止めるということを言うんだったら、話しは……」


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夫に元に戻ってほしい。そう願うことが間違っていて、無神経なのは知っている。でも、どうしても我慢できない。ずっと最後まで夫のことをサポートしていきたい。夫を愛している。でも、実際、あたしは男性と結婚したの。なのに、彼の今の姿を見ていると、彼は「男性」というものからあまりに遠くかけ離れてしまい、本当に昔は男性として生きていたのか信じがたいと思わざるを得ない。

彼がずっと前から他の男の人とは違うと感じていたと、自分は男性の肉体に閉じ込められた女性なのだとあたしに告白した時、あたしは彼と一緒に号泣した。そういうことの感情面で夫に同調するのはとても簡単だった。夫はとても勇気があって告白してくれた。だから、あたしは、夫をサポートするのが義務だと感じずにいられなかった。でも、心の奥では、このことを認めると、あたしと彼の夫婦生活にどういう意味をもたらすんだろうと、どうしても気になっていた。わがまま? そう。自分でも分かっている。

彼が肉体を改造していくのをずっと見守った。男性性のひとつひとつが薄れ、消えて行き、代わりに女性的な曲線が姿を見せてくる。彼が辛い時期、つまり、どう見ても男がドレスを着ているとしか見えなかった時期、あたしは夫を励まし続けた。ここまで来たんだから、必ず、いつの日か、他の女性と見分けがつかなくなる日が来ると、彼に言い続けた。でも、彼の身体が柔らか味を帯びてくるにつれて、あたしは彼の失われた男性的な部分を惜しむようになっていった。そんなたび、あたしは、自分は何て恐ろしいことを思う人間なんだろうと思った。だけど、どうしてもそう感じてしまうのはダメなのかしら?

夫が、ご両親の反応に対処する時も、あたしは慰め続けた。特に、夫のお父様は激しく怒った。あたしは、ご両親に機嫌を直すように言い、いつの日か、美しい女性として夫をありのままに見てくれる日が来るよう伝えた。でも、あたしは、心の奥底では、ご両親の拒絶反応が痛いほど理解できる。自分の息子が娘になるのを望む両親がどこにいるだろう? 受け入れることはできるかもしれないけど、それを祝福することまではできないだろう。あたしの恐ろしい思いから生じた罪悪感が、あたしを圧倒し始めた。

夫を愛している。それは真実。でも、それはロマンティックな愛ではないと、もはや、そうではなくなっていると認めざるを得なかった。夫はもはや男性ではない。あたしは夫を男性と思うことを止めなくてはならない。でも、同時に、あたしは夫を女性として見ることもできない。そして、それゆえ、あたしは本当に恐ろしいほど自分を恥ずかしく感じている。

じゃあ、これからどうしたらよいのか? どんな顔を彼に(彼女に?)見せたらよいのか? これは契約とかでサインしたという話しではない。夫をサポートすると言った時、こうなるとは予想できなかった。前もって心の準備を整えておくなんてできなかった。

今、夫はお祝いをしたがっている。理性的にはあたしもそれを理解できる。公的に男女の性を変えるのは大仕事だから。でも、シャンパングラスを掲げる彼を見ながら、あたしは、これはお祝いではないと思った。少なくとも、あたしにはお祝いではない。これはお葬式だ。

夫は亡くなったのだ。そしてその代わりに、見知らぬ人が入ったのだ。何も変わっていないようにあたしに振舞うよう期待している見知らぬ人が。

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これが、あなたが望んだことでしょ? 違う? 支配されることよね? 奥深くの、闇の中の、最も恥辱に満ちた夢を無理やり探られること。あなたがあたしに言ったことって、そうよね? で? なぜ、もがいてるの? 考え直したとか? そうだとしたら、理解できるわ。今日は大イベントの日。不安になるのも当然よね?

あら、あなたのお友だちにバラされたくなかったの? そうするには、ちょっと遅すぎたみたいよ。大半のお友だち、もう、こっちに来る途中だわ。みんな、ショーを楽しみにしてるみたい。みんな、あなたから、すごいアナウンスメントがあるって思ってる。そんなお友だちをがっかりさせたら悪いでしょ?

それとも、みんながあなたの姿を見た後、何が起きるか心配しているの? 間違いないわね。何人か、あなたと楽しみたいと思うんじゃないかしら? でも、これまでも何回もそういう経験はしてきているでしょ? だったら、今回もたいした違いはないんじゃない?相手があなたのお友だちになるだけで。

いいこと、淫乱ちゃん。これは全部あなたが考えたことなの。あなたがこのゲームをしたいと言ったの。あなたが、あたしに、あなたをエッチでイヤラシイ可愛い淫乱として扱ってほしいと言ったの。あたし? あたしは男性と結婚したのよ。こんな男の娘なんか欲しくなかったの。これは全部、あなたが招いたことなのよ。あたしは、ただ話しを合わせていただけ。

ええ、確かにあたしも役を演じたわ。鞭で叩いたり、ビンタをしてあげたり、ストラップオンで犯してあげたり。あたしは、あなたが望む恥辱をするための道具になってあげてたのよ。あたし自身は、そんなのしたくなかったわ。もっと言えば、いまだにあなたが本物の男だったらいいのにって思っているんだから。

でも、もう、船は出ちゃった。あなたもあたしも、あなたが誰か、あなたがどういう人か知っている。そして、今夜から、他の人もみんな知ることになる。今後はスーツ姿の下に隠す必要はなくなる。今後は、あなたも、どんな女を征服したかなんて嘘をつく必要がなくなる。障壁と言うか境界がなくなるのは、あなたとあたしとあなたの親友何人かだけだから、構わないじゃない。

心の準備ができたかしら。そろそろあなたの人生が変化を迎える時が来るわよ。

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「シモンズ先生?」

トーマスは思い切って訊いてみた。そしてもう一度、見直した。「ああ、なんと……」

「こんばんわ、トミー」 冷静に落ちついてるといったふうに聞こえるような声で言った。正直言えば、恥ずかしさを隠すのに精いっぱいだった。「調子はどう?」

「な、何と言うか……ぼ、僕はただ……」 トーマスは口ごもった。

重要なのに誰も触れたがらない点。それはゾウが部屋にいるのに誰も何も言わないようなもの。それを話題にすることにした。 「ええ、トミー。あたしはドレスを着ている。それに訊かれる前に言うけど、そう、乳房があるわ。あなたたちが大学に進んでから、たくさん変わったの」

「で、でも……マイクは知ってるんですか?」

「もちろん、息子ですもの」

そう答えたけど、真実は少し曲げていた。息子はあたしが女として生きているのを知っている。でも……まあ、すべてを知っていると言うわけではない。あたしはチラリとリコの方に目をやった。リコはあたしのヒモ。もちろん、リコもあたしを見ている。彼はすべてを見ている。そしてリコは、あたしに興味を持った人誰に対してもあたしがサービスを提供するように期待している。トーマスもそんな人のひとり。端的に言って、あたしは娼婦。

ちょっと脚を広げ、トミーに「商品」を見せた。

「ちょっとお楽しみをしたいと思ってたんじゃない?」 と娼婦っぽいベストの声で問いかけた。

「ええ?……ちょ、ちょっと待って……まさか…ああ、なんてこと! ダメです。何と言うか、マイクも一緒に来てるから」

心臓が喉から飛び出そうになった。「マイクがここに?……そ、そんなはずは…」

だが、確かにマイクの姿を目にする。自分の店を見回る店長のようにカジノのテーブルの間をゆったりと歩いていた。そして、マイクもあたしを目にした。すべてがめちゃくちゃになる。

「お、お父さん? 何をしてるんだ。ああ、まさか。それに、その服。何でドレスなんかを!」

「お前には理解できないだろう。絶対に。……いいか、後ですべてを説明する。だから、ここを出るんだ。いいか? こんなふうにパパのところに関わってはダメ。パパの仕事中はダメ」

「仕事中? どういうこと、仕事中って? パパ?」

それに答える時間はなかった。というのもリコが記録的なスピードでカウンターの向こうから駆け寄ってきたから。

「このガキども、お前の邪魔をしてるのか、ジャスミン?」

リコは最大限の凶悪顔になって言った。途端に部屋全体が暗くなった。強調するようにこぶしをグリグリ擦り合わせる。

「違うわ、リコ」 とあたしは手をリコの逞しい胸に当てて答えた。「この子たちは違うの。この子たち、何も分かっていないだけ……」

「ただマンは禁止だぞ。お前たち、楽しみたかったら1000ドル持ってこい。1時間たっぷり、どんな変態行為も楽しめるぜ。だが、カネがねえなら、彼女には手を触れるな。いいな?」

「ジャスミンって?」 マイクが言った。「でも、僕は……これってまさか……」

あたしは息子を遮った。「彼が言った通り、カネがないならダメよ」

そしてリコがふたりを追い払うのを尻目に、再び飲み物を飲み始める。明日の朝は説明することが本当にたくさんありそう。



[2016/03/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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「ワーオ! ホントびっくり! 素敵よ」 とサマンサは彼氏を見つめて言った。

イアンは恥ずかしそうにうつむいた。「ほんとにそう思う? ちょっと派手な感じがしてるんだが。今回のこと、あんまり速く展開してて、どうしても、ちょっと心配になってるんだ」

サマンサは微笑んだ。「分かるわ。でも、あたしを信じて。あなたはとっても素敵よ。ここまでしてくれて、本当にありがとう」

イアンも微笑み返した。「君が求めたことだから」

必要な説明はそれだけだった。彼は彼女が求めることなら何でも行う。それはふたりとも知っていた。イアンはそれほどサマンサに夢中なのである。

サマンサは彼に近づき、耳元に囁いた。「でもね、バレンタイン・デーにドレスを着てくれるような男は、ただ者じゃないわ」

「僕はただ者じゃないから」 イアンはそう答えた。サマンサが顔を近づけると、彼は引きさがった。「ヤメて、口紅が台無しになっちゃう」

サマンサは、うふふと笑った。「その言葉、あなたの口から出てくるとは思ってなかったわ」

イアンは肩をすくめた。「僕も、そんな言葉を言うとは思っていなかったよ。でも、僕たちは今の姿になっている」

「いいことを思いついたわ」とサマンサは、イアンから離れながら言った。「でも、ノーと言わずに、最後まで聞いてね。いい? 初めて言うことだから」

「う、うん。いいけど……?」 とイアンは呟いた。

「一緒にお出かけしない? あたしたちレスビアンのフリをするの。そして……」

「ええ? でも、知ってる人に会ったらどうする? できっこないよ……」

「ベイエリアに行くのは? あそこならあたしたちの知り合いはいないわ。それに、そこからホテルに行ってもいいし、そして……。素敵な夜になるわ。すぐに分かるから」

「でも、何と言うか……それって」 イアンは口ごもった。「と言うか……もし君が望むなら……」

「最高!」 とサマンサは言った。「さあ、ハンドバッグを持って、7時に予約を入れてあるの」

「よ、予約?」 イアンは、自分がどんなことに首を突っ込んでしまったのだろうと思った。

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この男たち、あたしたちをこういう状況に追い込んで、自分たちがとても賢いと思っているんじゃない? それに、あたしたちのことを、これから何が起きるか分かっていないほどウブで、マヌケだと思ってるんじゃない? あたしたちが、それほどオツムが空っぽだと。違う?

あたしたち、学生社交クラブに入会する誓約をした瞬間から、こういう状況になるのを知っていたのよ。他のみんなと同じく、こういう話しは耳にしていたから。フリルがついたランジェリ姿になってちゃらちゃら歩きまわるように仕向けられ、大きくて強そうな男子学生たちにからかわれるって話しでしょ? ええ、そうやって、お願い!

ちょっと? あなたたちが何を考えてるか分かるわ。ちゃんと分かる。本当よ。でも、あなたたちが理解しなくちゃいけないことは、あたしたちが典型的な男子学生ではないということ。もっと言えば、そもそも、あたしたちは男だとは言えないということ。あたしたちは、頭のてっぺんからつま先まで、完全に男の娘なの。ええ、そのことについて、謝る気持ちなんてないけどね。

そんなわけで、彼らに無理やりパンティを履かせられた時も、あたしたちは「いやいやながら」それに従ったわ。あたしたちふたりで互いにいちゃつくように無理やりさせられた時も、「ためらう」フリをしてそれに従った。それに、クラブの会長の太くて、お汁たっぷりのおちんちんをしゃぶらされた時も……まあ、その時は嫌がるフリはできなかったけど。

というわけで、これが今のあたしたち。また例の「頭がクラクラする」儀式をさせられようとしてるところ(ヒューヒュー言うたくさんの男子学生に囲まれて、双頭ディルドを使ったり、山のような潤滑液を使って……)。

多分、これにも合わせるつもり……もちろん、「いやいやながら」だけど。


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彼とはもうお終いだと知った。彼は遠くに行ってしまい、二度とあたしのところに帰ってこないと知った。この時ほど、それがはっきりしたことはない。あたしがホテルのベッドで、自分で自分を慰め、その一方で、彼は、あたしたちがバーで知り合った名前も知らない男に乱暴に犯されながら喜びの叫び声を上げている。

最悪なのは何かと言うと、このことをあたし自身が受け入れているということ。本当に、そう。彼は元々、男っぽい人ではなかった。あたしが彼と結婚した時、彼は自分がとても運が良いと思っていたことをあたしは知っている。彼はあたしが彼の手に届くような女じゃないと知っていた。そして、正直言えば、あたしも同じように思っていた。あたしは彼の手に届くような女じゃないと。

でも、彼はとても優しくて、とても理解がある人だった。それにとてもキュートな人でもあった。でも、誰も彼のことをハンサムな人とは言わないだろう。ハンサムという言葉自体、彼のソフトな性質を言うには荒すぎるイメージがある。

結婚すれば、彼は自信のなさから抜け出すだろうとあたしは思っていた。でも、実際は、そうなるどころか、前にも増して、引っ込み思案になっていったのだった。今から思うと、あたしは、3Pなんか提案すべきじゃなかったのだと思う。

でも、自己弁護させてもらえれば、あたしは、もし彼が女ふたりを相手にしたら、彼自身が、男っぽく、強く、そして女から求められる存在になったと感じられるのではないかと思ったのだ。もちろん、このアイデアは逆効果になってしまった。彼は、(他の女を交えての3Pではなく)他の男を交えての3Pをあたしが望んでいると思い込んでしまったからである。あたしは説明しようとしたのだけど、その前に彼は嫌そうな顔をしつつも、同意した。その事実をよく考えていたら、最終的にどういうことになってしまうかについて、あたしも悪い予感を得られたことだろう。

初めての3Pは、あまりにぎこちなくて、あたしはちょっと彼に悪いことをした感じになっていた。彼は、大半、自分で自分をいじりながらあたしと他の男との行為を見ていただけ。確かに、(傍から見たら、短い時間だったと思うけど)彼も行った。でも、あたしから見ても加わったもう一人の男から見ても、彼がとても居心地悪そうにしていたのは明らかだった。そうだったので、2ヶ月ほどした後、彼がもう一度しようと言った時には、あたしは少なからず驚いた。

あたしは彼を閉じこもっている貝から外に出してあげると心に決めていた。なので、あたしは彼にもっと積極的に行為に加わるよう励ましたのだった。でも、彼が他の男の身体に触れたのは、4回目の3Pの時になって初めてだったし、彼が、相手の男にぎこちない手つきで手コギしたのは、6回目の時になってやっとだった。初めてフェラをしたのは10回目になってから。でも、その後はダムが決壊したのか、彼も積極的に加わるようになった。あたしがセックスされるのと同じ回数、彼がアナルセックスをされるようになったのは、それから間もなくのことだった。

そして、その頃から事態が急に変になっていたのだった。

彼が仕事に行く時、あたしのパンティを履いていくのを発見した時、あたしは、それってちょっとした刺激を求めてのことだろうなと思った。でも、それからすぐに、すべてがつながっていたことに気づいたのだった。(長時間に渡る、消耗しきるような話しあいの末だけど)そのことについて彼を問い詰めたら、彼は白状したのだった。彼はずっと前から、自分が女だったらと想像するようになっていたと。彼は、それはただの妄想だと言っていたけど、強烈な衝動があるとも言っていた。

そして彼が変わっていくのが分かった。腰が大きくなり、お尻も膨らんで、次第に女性的な身体になっていく。彼は自分の身体を変えるようなことをしているのだと悟った。ホルモンだろうか? ダイエットだろうか? エクササイズだろうか? あたしには分からないけれど、それはどうでも良かった。

そして今、あたしは彼の叫び声を聞いている。彼が喜んでいる顔が見える。もう間違えようがない。彼はあたしから離れてしまったのだ。そうなってしまったことを責めるとしたら、誰でもない。あたし自身なのだ。

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分かると思うけど、彼、もう我慢できなくなっている。もう待てない。彼はケアをする段階をとっくに過ぎているわ。男性としてのアイデンティティを完全に失っているの。

彼を見て。本気で、よく見てみて。男が見える? 本物の男だったと言えそうな人が見えるかしら? もちろん、見えないわよね。そして、重要なことはその点だと思わない?

彼の身のこなしから、このポーズの取り方とか、極端に縮小した陰部に至るまで、すべてが、女おんなと叫んでいるわ。しかも、彼が実質上、おちんちんが欲しいと叫んでる事実を考慮にいれなくても、それが分かる。彼は口には出さなくとも、身体全体で欲しい欲しいと叫んでるの。あなたのおちんちんを。

そして、あなたも彼が欲しいんじゃない? ひょっとすると、あたしよりも彼の方が欲しいと思ってるかも。それはそれでいいのよ。あたしには理解できるから。彼は男にセックスしてもらって当然なの。そんな彼にふさわしくやり方であなたが彼を抱く。その様子を見るの、あたし、咎めたりしないわよ。

そうなって当然だから。それはあたしも彼もあなたも知っている。先入観を捨てて。彼は男じゃないの。だとしたら、何が問題なの?


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「準備はいいか?」 とジェイソンが言った。

デビッドは頷いた。「ええ、でも……」

「俺に見せろ」 とジェイソンは命じた。顔に邪悪な笑みを浮かべて。ためらうデビッドを見て、彼は言った。「今すぐに」 それは、命令に従う他ないのだと、有無を言わせぬ口調だった。

デビッドは左右に顔を向け確かめた。顔の動きに合わせて肩先ほどの長さの黒髪が揺れた。彼は、断ったらジェイソンが何をするか知っていた。デビッドは、ロングコートに両手の指を引っかけ、前を開いた。そして裸の女性化した身体を露わにした。ジェイソンは頷き、そしてデビッドはコートの前を閉じた。

「あそこにいる男が彼だな?」 ジェイソンは、あごで店員の方を指した。「あれがラルフだな?」

デビッドは悔しそうに下唇を噛んだ。「ええ」

「よし。何をすべきか知ってるな?」

デビッドは、小太りの店員をチラリと見た。その店員は、デビッドがかつて執拗にイジメを繰り返した男だった。そして彼はジェイソンの方に向き直った。抗議しても良いことはない。デビッドの取るべき行動は、ジェイソンが決心した瞬間に、もう定められているのである。

彼は、コートの前を閉じたまま、カウンターの前の列に並んだ。

「はい、奥様。何をお買い求めで?」 とラルフが訊いた。

デビットはほんの少しの間だけためらったが、その後、コートの前を開いた。

「こんにちは、ラルフ。多分、あたしのことが分からないかもしれないけど、あたしはデビッド・ミリングです。……高校の時の。そして、これが今のあたしの姿。あたしがあなたをかつてイジメていたのは知っています。考えつく限りのひどい悪口をたくさん言いました。でも、それはひとえに、あたしが情緒不安定だったからなんです。今のあたしは情緒不安定ではありません。あなたに経験させてしまった地獄のような体験の償いをするため、できれば、あなたにフェラをして差し上げたいのです。これまで経験したことのないような最高のフェラを」


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あんな粗野で冷酷な人間でいるべきじゃなかった。今なら分かる。後から分かったことだけど、昔のあたしがどんな人間だったか、今ははっきり分かる。毎日、客たちを見ると、昔の自分を見てるようなものだから。できれば、それにもっと早く気づいていればよかったのに。でも、脅かされなかったら、たぶん、あたしは変わることがなかっただろう。昔のあたしは、そういう人間だったから。

この状態にあたしを追い詰めた彼女は正しい。確かに、ちょっとどころじゃない残酷なところがあったけれど、あたしは、そういう目にあって当然だったから(正直に言えば、まだまだ足りなかったかも)。こうなるすべての段階で、あたしは歯向かい続けたけれど、抵抗しつつも、彼女にはあたしの男性性を弱体化させて当然だと思っていた。そうされるのをあたし自身、求めていたと思う。

昔のあたしの知り合いに会うと、みんな例外なくショックを受ける。それも当然。昔と今で、全然、違ってしまったから。身体ばかりじゃない。人格の点でも変わったから。昔は、支配的で女性虐待的な男だったのだけど、今は、こんなにあからさまに女性的で従属的になっている。なので、何もかも、驚くほど対照的に見えてしまうのだろう。たとえ、昔の自分に戻れるとしても、あたしは戻らない。今のあたしは昔より良い人間になっていると分かるから。

ステージで踊ることは、まあ一応は、楽しい。あの男たちみんなに求められることは、麻薬的な魅力がある。男たちはあたしがどんな人間か知っている。イヤと言うほど見て知っている。それでも、男たちは女を求めるのと同じくらい、あたしのことを求めてくる。そしてあたしも男たちを求める。

それが条件付けの結果なのは知っている。でも、知ってるからと言って、あたしの欲望をもっと穏やかなものに変わるわけではない。男たちにセックスされる時の快感はリアルなものだし、そういう熱い情熱に揉まれている時の快感は、男だった時にしたどんなセックスの記憶よりも、はるかに確かではっきりしたものだ。

こういう形で、あたしは今、幸せでいる。たとえそれが、造られた幸福だと知っていても、現実味が失われるわけではない。彼女は、あたしを女性化することであたしを罰したのではない。彼女はあたしに贈り物をしてくれたのだと思う。その点で、あたしは永遠に彼女に感謝している。

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あたしの脚の間にあるモノなんて関係ないんじゃない? それがあっても、あたしは女の子だし、他人が、それを変えようと言えることなんてなければ、できることもないんだから。

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「はい、チーズ!」

ミロはシャワーカーテンを横に引っぱっ。そして素早くスマホのシャッターを押した。

「おいおい、笑顔にもなっていないじゃないか」

「それは、今、あんたのことが死ぬほど嫌ってるからかもよ」とチャンドラーは言った。「ほんと、あんたがどうしてそんなに夢中になってあたしの写真を撮ってるのか、さっぱり理解できない」

「それは君が綺麗だからだよ、ベイビー」 ミロは簡潔な答えをした。

「綺麗? それが本当の答え? それにね、あたし、あんたのベイビーなんかじゃないの。あんたの囚人なんだから」

「そんなふうになるなよ。いつでも好きな時に出て行っていいんだぜ?」

「ええ、そうよねぇ。出ていけるわ。でも、そうしたらあんたはあたしの人生を破壊するでしょ? それとも、その写真をいろんなところにばら撒くんでしょ? あんたに、こんな……こんな奇人に変えられてしまっただけでも、ひどいことなのに。でも、少なくとも今はあたしの家族はこのことを知らないんだから」

「どうしてそんなこと言うのかなあ。分からないよ。本当に。僕は君に何でも上げただろ? 車も、素敵な服も。小遣いもたくさんあげてるじゃないか。旅行にも連れて行った。君の学生ローンも全額、僕が払ったんだよ。それなのに、君はまだ文句を言っている」

「そのわけは、そんなこと全部、一時的なことのはずだったからよ!」とチャンドラーは答え、自分の乳房をぎゅっと持ち上げてみせた。「これが一時的に見える? 一回の週末だけ。そのはずだったんじゃないの? あんたの知り合いたちをだますための? それが、どんどん深みにはまって行って、あんたは毎回、あたしの秘密をばらすと脅かすようになった。あんたは、あたしを操作して、脅迫して、あんたのセックス奴隷にしたんでしょ? 理解できてないことが、何かある?」

「全部、最高の結末のためのことさ」 ミロは、チャンドラーの話しを無視して言った。「そのうち分かるって」

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いつもの仕事に集中できたらいいのにって思う。もう、これがあたしの第二の天性になってからずいぶん経つから、本当はその必要はないのだけど。でも、集中できたら、あの話し声や笑い声を無視できるのにと思う。特に、あの会話が、ステージでダンスをし、腰を振っているあたしの耳を捉えて離さない。

「あれが彼だなんて信じられない」 あたしの学生時代のガールフレンドだったジョアンヌの声。「本当に信じられない」

そしてあたしの妻、別れた妻のミアの声。「あら、本当よ、信じて。彼をまっとうに変えるのにどれだけおカネを使ったことか。あなたは聞きたくないだろうけど」

「どれくらい?」 とジョアンヌが好奇心たっぷりに訊いた。

「7桁よ。でも、それだけの価値があったと思わない?」

ジョアンヌは頷いた。「完璧だものね。それに、脚の間のアノ小さなモノ……元々、大きかったとは言えなかったけど、今は本当にちっちゃい。アレで勃起できるのかしら?」

「あら、あなた、あれで勃起しているのよ」 とミアが笑った。

「でも、どうやってああなったの?」とジョアンナが訊いた。そしてあたしは、そこで聞き耳を立てるのを止めた。ミアがどういうふうにあたしを操って、あたしの会社を手放す書類にサインさせたのか、自分が一番よく知っている。彼女は、いったん実権を握ると、種々の要求を出し始め、あたしをどういうふうに変え始めたか、忘れようとしても忘れられない。最初は、ただの権力闘争にすぎず、ミアはすぐにそれに飽きるとばかり思っていた。だがそれは間違いだと分かった。それは、冷静に計算された計画だったのだ。あたしが稼いだものをすべて奪い、同時に、あたしを彼女の善意にすがるしかない存在に変える。そういう計画だったのだ。その計画が首尾よく達成されたと言うだけでは、全然、言いたりない。

そして、あたしは、合法的とは言いかねる手段で自分の会社を取り戻そうとして失敗してしまった。もちろん、ミアはあたしを捕まえ、もちろん、彼女はあたしを牢屋にぶち込むと脅かした。……彼女のすべての命令に従うなら話しは別だがと言って。牢屋に入るか女性化するか。それがミアが提示した条件だった。怖気づいたあたしは、女性化の道を選んだ。

2年間、および、無数の手術(加えて、多量の女性ホルモン)の後、あたしは以前の自分とは認識できない存在に変えられていた。さらに悪いことに、彼女はあたしにこのクラブの踊り子にし、元のガールフレンドや同僚たちを連れて来ては、その人たちにあたしの変身後の姿を見せる。毎晩、同じような言葉を耳にする。毎晩聞いても、心の痛みが麻痺することはない。

望みはただひとつ。最後にはミアも、こういうことに飽きてしまい、あたしを解放してくれるということ。元のような男には戻れないのは知っている。元のような財産を取りかえすこともないのは知っている。でも、ひょっとしたら、ミアに、あたしがどれだけ従順になれるかを示したら、彼女はあたしを自由にしてくれるかもしれない。それだけがあたしの希望。

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私は何年も前から完璧を追求し続けてきた。真に完璧を達成することはできないのは知っているが、この追及を中心に人生を形成してきたのだ。私は自分の姿を見つめる。自分がここまでなった姿を見つめる。欠点はひとつ残らず見逃さない。カツラの頭への乗り具合の不備。それに少し角ばった顎。これは男性的な骨格だ。

そんなわけで、私は陰に隠れて自分の生活を過ごしている。そういうわけで、男性性のマスクをかぶっている。誰も、本当の私を知らない。全部、周到に隠してきているから。ほんの少しでも完璧な女性性を達成していないと破滅的なことになるだろうと恐れている。人はそれを指摘するだろう。人はそれを笑うだろう。人は、いつの日か女の子になれると信じているドレスを着た男の子を笑いからかうことだろう。

だから、本当の私を見たことがある人は私だけだ。そして、それを思うたび、心が痛む。でも、いつの日か、私は完璧になる。いつの日か、私は世界に本当の自分を見せることができるようになる。でも、それまでは隠し続けるつもり。それまでは、フリを続けるつもり。

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「いい尻だな」 ニコはシャワーカーテンを引き開け、言った。「また大きくなってるんじゃねえの?」

「バカ野郎! ほっといてくれ」 パトリックはルームメイトのニコに言った。

「おいおい、俺は今、お世辞を言おうとしてるんだぜ? ねえ、ホントにいい形してるんだって」

パトリックはぷんぷん怒って、友人から顔をそむけた。何もかもが、あまりに間違った方向に進んできたし、あまりに急速に進んできたため、現実のこととはとても思えない。かつて、パトリックは、減量方法を研究する太った大学院生だったが、それが突然、砂時計のプロポーションになり始めていたのである。そんなに急速な変化ではなかったが、そうであったと言ってもおかしくない。それと言うのも、彼はしょっちゅう身体の変化への適応に追われたからである。

パトリックは、自分自身を実験台にすべきじゃないとは知っていた。だが、スリムな身体はそれほど魅力的だったのである。特に、それまでの人生、ずっとおデブな子供として過ごしてきた男にとっては、抗しきれない魅力だった。加えて、それが完全に安全だということも知っていた。研究室の動物実験でも、なんら悪い反応は出なかった。というわけで、圧倒的な自信を持って彼は自分自身にその薬剤を注射したのだった。

最初、素晴らしい効果を発揮しているように思えた。4週間以内に、15キロ落ちた。だが、数ヶ月経つと、体重減少は鎮静化し、代わりにある一定の部分が他より効果を示すことが分かってきた。特に、ウエスト部分は効果が現れ、ほっそりとなるが、逆に臀部を中心に拡大してきたのである。つまり、女性的体形としか言えないような体つきなって来たのだった。大きな腰、狭い肩とウエスト。男性の体形としては不格好。柔らかく、丸みを帯び、女性的体形。

ニコが気づき始めたのは、その頃だった。そして、パトリックも、それまでの価値観に反して、ニコのことが気になりだしたのも、その頃なのだった。

いったい僕はどうなってしまったのだろう。彼はそう思うのだった。


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女性化キャプション3 (2) 

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自分がどこにいるか分からない。それがすごく恐い。この世界、ボクの世界とはものすごく違っている……本当に、全然、違っている。それに、ボクがどうやってこの世界に来てしまったのか、それも全然、手掛かりがない。眠った時は、いつもの現実の世界だったのに、目が覚めたらここにいた。

表面的には、単にみんなの生殖器が男女スイッチしただけのように見える。男にはバギナがあって、女にはペニスがある……どっちがどっちだか、すごく紛らわしい。何もかも間違っていると叫びたい。世界は真逆になってしまってるのよと叫びたい。でも、誰もそれを知らない。みんな幸せそうにしてる。みんな事実に気づいていないけど、幸せそうにしている。

ボク? ボクの身体もこの世界に合わせて変わってしまったみたい。いまだに自分を男と見なせるか、自分でも分からなくなっている。ボクにはペニスがあるけど、同時に乳房もできている。どう見ても女にしか見えない身体をしている。でも、この現実世界ではボクをどっちに思うのだろう?

怖いし、何が何だか分からない。見知らぬ世界でひとりぼっち。元の世界に戻りたいと、それだけがボクの望み。

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12
「ど、どうして私にこんなことをさせるの?」 とジェームズは訊いた。「私はあなたが望んだことをしたのよ。あなたが求めたこと、何でもすべて、私はしているのよ」

タニヤは微笑んだ。「それは、あたしがあんたにうんざりしたからよ、ジェイミー。もう、ほんとにうんざり!」

「何てこと? 信じられない……分からないわ……こんなのやりすぎだわ! このことに同意した時、こんなふうになるなんて思ってもみなかった。こんなに副作用があるなんて、考えていなかった。あなたは私に言ったわよね……」

タニヤはジェームズの言葉を遮った。「あんたが聞く必要があることはちゃんと言ったわね。真実を離したら、あんたが同意するなんてあり得なかったじゃない? 同意する男なんてどこにいるかしら? 考えてみてよ。おっぱいができると言われたら、同意してた?ちんぽが小さくなって、ほとんど使い物にならなくなると言われたら、そんなことになることをやってた? 身体の線とか、顔の表情も変わると言われてたら? あんた、男と認定できるものをほとんどすべて失ってしまったわね。 残ってるほんのわずかなものが脚の間にくっついてるけど、それで男だなんてほとんど言えないし。そうよねえ、そんな結果になると分かってたら、やらなかったはずよね?」

「もちろん、やらなかったわよ!」 とジェームズは叫んだ。「私を見てよ。私……私……奇人変人だわ!」

「そして、あんたが知ってる人は誰でも、あんたのことをそういう目で見ることになると。でも、一生、その姿のままでいたいと思うなら話しは別だけど?」

「どういうこと?」

「妊娠した後は、あたしはあんたを元の姿に変えてあげることができるのよ。あんたを変えたのはあたし。そのあたしが、あんたを元に戻せないと、あんたマジで思ってんの? でも、あたしはあんたを元に戻してあげないわ。あんたがあたしの言うことすべてに従うなら、話しは別だけど。あんたに命じることのリストの最初にあるのは、ささやかなディナーパーティを開くことね。そのパーティでは、あんたはとても可愛いマタニティ・ドレスを着ること……」

「でも、どうして……? どうしてこんなことをするの?」

「言ったでしょ? あんたにうんざりしたからだって! マッチョ気取りで、フットボールを観ながらビールをかっくらって、女を貶めることしか言わない、クズ野郎だったからよ。そんなあんたを懲らしめてやろうと思ったわけ。実験室であの大発見をした時に思ったわ。世界で最初の妊娠した『男』の候補者として、あんたが最適だってね!」 タニヤは「男」というところだけ、声に出さずに言った。

「じゃあ、これをしたら……このパンティを履いて……あのドレスを着たら……そうしたら、元に戻してくれるのよね?」

「あら、そうはならないわ。まだまだ、たくさんあるんだから」

「た、例えば……?」

「そうねえ、あんたはあたしのストラップオンにとても馴染むようになると、今はそうとだけ言っておきましょう。とても、とても馴染むようになるわよ」

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「ちょっと、トレバー、お願いだから、何か着てくれ。俺の友だちが来るだから!」

「分かってる。だからこそ、この格好になっているんだ? ジャックが来るんでしょ? お願い、ジャックが来るって言ってよ!」

「んもう! こんなことってありえない。最初、君が大学から戻ってきた時、何か……可愛い女の娘になったように見えた。それはそれで全然オーケーだった、オレ的にはね。人は変わるものだし。だが今の君は、オレの友だちを誘惑しようとしているじゃないか? もう、ほんとに、やめてくれ!」

「君には分からないよ、フィリップ! これからも分からないよ。ボクはどうしてもこうしなくちゃいけないんだ! 他の選択肢がないんだよ! 何のことを言ってるんだって訊きたいかもしれないけど、訊かないで! ただ、ボクは、こういう行動をとらないと、何か途轍もなく悪いことがボクの身に起きてしまうと、それだけ分かって。どうしようもないことだと分かってるんだけど、どうしてもこんなことをしなくちゃいけないんだ。ああ、そうだよ……ボクは君の友達にエッチしてもらうつもり。でも、ボクがそうしたいからというわけじゃないんだ。本当はイヤなんだよ。でも、そうしなくちゃダメなんだ」

「何の話をしてるんだ? それが何であれ、俺たち、君を助けてやれるよ。そうして……」

「いや、無理。どんな助けも無理。これは仕方ないことで、これからも、このままで変わらない。もうそろそろ、始まるから、君もここにいちゃいけない。どこかに行ってよ……」

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「ほんとに素敵よ!」 とジュリーが言った。

「それは良かったこと」とパトリックは皮肉っぽく言った。「本気でボクにこれをさせるつもりなのか?」

「賭けは賭けよ。そして兄さんは完敗した」 とジュリー。

「分かってるよ、でも……何と言うか……これってちょっとやりすぎじゃないかって。みんな、ボクのことをゲイか何かかって思ちゃうんじゃないかって」

「そんなことないわ。どんなに運が悪くても、誰も、兄さんのことを従妹のダイアナだと思うはず。あたしの兄だと思う人は誰もいないって」

「でも、少なくとも、もうちょっと……何と言うか……エロっぽくない服にしてくれないかなあ? それにどうしておへそにピアスをしなくちゃいけないんだ?」

「それも賭けのうちに入っていたからよ。ねえ、ちゃんと聞いて。兄さんは素敵よ。オーケー? その姿を楽しもうとすること。そうすれば、きっと楽しい時間を過ごせるわ。たかがパーティなんだから」


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これが私。
この姿で何とかやっていくこと。

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私は未来そのもの。
古い考えの新しいバージョン。
避けられないことなら、それを受け入れること。
私は、男性性の行きつく先。

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「なんと!」 マリーは、かつてのボーイフレンドだった人物をまじまじと見ながら言った。「この人が彼だなんて、ありえない。これって……ほんとに……驚きだわ」

「ええ、でも、本当なのよ」 とタマラは答えた。

マリーはふらふらになりそうなのを堪え、言った。「でも、どうやって? というか、結果は予想していたけど、これって……あたしが予想できていたことをはるかに超える結果だわ」

「ナノテクノロジーよ。顕微鏡サイズのロボットが彼の肉体を分解し、再生するのに使われたの」

マリーの顔から疑問の表情が消えないのを見て、タマラは続けた。「それは、加齢を逆行させるプロセスとして発現して、事実上、彼を白紙状態に戻すのよ。その時点では、彼は10歳から11歳くらいの状態に見えていた。それで、そこから私たちは彼を再構築し始めて、肉体の化学構成を変え、求められた変化をもたらすようにしたの。あなたの目の前にある肉体が、その結果と言うわけ」

「それにしても、ずいぶん変わった……」

「彼は、女性として生まれていたらこうなっただろうって姿になっているわ。脚の間にある小さな痕跡だけは例外としてね」 とタマラは言った。

「それで彼の心は? 彼は……何と言うか……まだこの身体の中に存在するの?」

「ええ、もちろん。彼の心は、今のところ活性化を中断された状態にあるわ。でも、彼にはすべてが聞こえている。物も見えているし、刺激にも反応するわ。心を完全に解放したら、彼は元の人格の変更バージョンに戻るでしょうね」

「変更バージョン?」

「彼は、かなり従属的な性格になるはず。満足した?」

「期待したことをはるかに超えているわ」とマリーは微笑んだ。「いつ、このプログラムの次の段階に移行する予定?」

「私たちは、全世界的規模の変革に向けて、すでにインフラを構築し始めているの。1年以内に、もちろん、前もって選ばれた繁殖用の男性を除いてだけど、すべての男性が変化を始めることになるでしょうね」


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ティムは振り向き、鋭い目つきでルーシーを睨みつけた。「前にも言ったでしょ。あたしは1分たりともあんなモノ着るつもりはないから。素っ裸で行かなくちゃいけなくなっても、気にしない」

「でも、アレをみんなに見られることになるわよ」

「いいわ、構わない! あいつは、もう何か月もあたしにランジェリーやドレスを着るように仕向けてきたの。もうこれ以上、あいつの言いなりになるつもりはないわ」

「でも、いま彼は別に何も命令してないわ! 彼は向こうにいて、私たちはここにいる。私たち、今から逃げようとしているのよ! だから、お願い」

「いやよっ!」 とティムは怒鳴り声をあげた。いや、少なくとも彼は男性的な怒鳴り声をあげたがった。だが、彼の口から出た声は、「怒鳴り声」を真似た哀れっぽい声だけだった。ティムは、この2年間、完璧な男の娘になるよう、肉体改造、調教、訓練をされてきたのである。

「いいわ、しょうがない。じゃあ、ここから脱出しましょう」

「それを今、頑張っているところじゃないの」 とティムは飛行機の操縦の仕方を思い出そうとしながら答えた。彼は頭の中が混乱していた。

「あなた、操縦の仕方を知ってると言ったじゃないの!」 ルーシーはパニックに襲われている声になっていた。

「知ってるわよ! ちょっとだけ時間をくれない? ああ、彼がこっちに来る、こっちに来てるわ!」

「あたし、またあそこに連れ戻されるなんて、イヤッ!」 ルーシーは悲鳴を上げた。

ルーシーがパニックになったことにより、ティムは必要としていた集中力を発揮し、突然、飛行機の操縦法を思い出した。スイッチをふたつ、みっつ、素早く押すと、飛行機にエンジンがかかった。その2分後、ふたりは空中に舞い上がり、誘拐者の手から逃れていた。

だが、ふたりとも言葉に出さなかったことがある。それは、ふたりとも誘拐者から逃れたものの、どちらも、あの誘拐者の影響から真の意味で自由になっているわけではないという自覚であった。

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「行きなさい!」 タミーが怒鳴った。「ぐずぐずせずに、向こうに行って、お客様をもてなすのよ!」

あたしは叫びたかった。抵抗し、歯向かいたかった。でも、実際は、弱々しく命令に従うことしかできなかった。それほど、あたしたちへの条件付けは奥深いものだった。つまり、あたしたちが自分たちの状況についていかに思おうとも、それに対して何もすることができないよう、あたしたちは奥深い条件付けを受けていたのである。別に鎖でつながれているわけではなかったけれど、それにもかかわらず、あたしたちは奴隷になっていた。もちろん、そのことが重要なポイントだった。結局のところ、懲罰というものは、快楽を得られるものであってはならないのだから。

でも、こんな極端な懲罰は、本当にあの犯罪にふさわしいものだったの? 別に、あたしたちが行ったことは悪いことではなかったなどと言うつもりはない。実際、悪いことだった。でも、あたしたちを完全に女性化して、奴隷にするなんて? そんなことは、あたしたちが行った犯罪に対する懲罰だとしても、極端だし、残酷なことのように思える。

ええ、悪いことだったわ。あたしたちが悪者で、あたしたちの行為が非難されるべきことなのは否定しようがない。あたしには、そのことは今は分かっている。あの時、劣情にかられたあまり、あたしはアレをレ○プとは考えていなかった。でも、彼女たちはそう思った。彼女たちは男子寮にやってきて、みんな酒を飲んで酔っていた……まあ、そうなると、ああいうことになるというのは誰でも分かると思う。確かに、彼女たちは、しらふだったらああいうことはしなかっただろう。でも、それはあたしたちも同じだ。しらふだったら、あたしたちもしなかった。だって、あの娘たちの中の何人かは……何と言うか、飛びきり可愛い娘というわけじゃなかったわけだし。でも、そんなことは関係ない。少なくとも今は。あたしたちが悪かったのだ。今はそれは分かっている。あの状況につけこんでしまったのは、あたしたちの判断が愚かだったから。彼女たちのせいじゃない。

あの女の子たちが連帯したら、その後、彼女たちがあたしたちに償いを求めてくるのは時間の問題だった。そして、ああ、その償いといったら……。彼女たちは警察に訴えることはしなかった。その代わり、自分たちの手であたしたちに償いをさせる方を選んだのだった。

催眠術が本当に効くなんて考えたこともなかった。あたしが悪かったと言うだけでは、途轍もなく、過小評価となるだろう。彼女たちは、時間はかかったけれど、結局は、望むところへとあたしたちを引き出した。そして彼女たちはあたしたちを変えたのだった。ホルモンやら、手術やら……何でもかんでも。すべて、あたしたちを懲罰する目的のために行われた。

そのすべてが終わると、今度は、彼女たちはあたしたちを女子寮に引っ越しさせ、あたしたちを奴隷として使い始めた。あたしたちに、オーガズムに至るまで舐めさせる女の子たちもいたし、あたしたち同士でプレーさせ、それを見る女の子たちもいた。さらには、本物の男たちにあたしたちを犯させ、それを見て楽しむ女の子たちもいた。あたしたちには、彼女たちに何を命令されても、選択の余地がない。

でも、さっきも言ったように、あたしたちは、こういう目にあって当然なのだ。

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隣に住む友達をガレージに連れながら、カレブが言った。「ええ、マーク、あなたが探してるファスナー、確か、ここのどこかにあったと思うわ。ちょっと待っててくれる? 探すから」

カレブがガレージの中を探し始めるのを見ながら、マークが言った。「おい、俺はファスナーなんか、いらないよ。俺はただ……」 マークは適切な言葉が思いつかなかった。「ただ、何と言うか……これは何なんだって言うか。いったい、お前に何があったんだ?」

「どういうこと?」

カレブは、友だちの苛立ちにほとんど気づいていない様子だった。彼はファスナーを見つけ、棚から出した。「はい、これ」

カレブはマニキュアを塗った手を出し、マークにファスナーを差し出した。だが、マークは彼の手をピシャリと叩いた。「言っただろう! 俺は、ファスナーなんか、探してないってよ!」

「どうしたの?」 とカレブは訊いた。彼の友人が何かにひどく腹を立てているということにようやく気づいたらしい。

「どうしたの、だって?」 マークは頭を左右に振った。「どうしたの、って?……あのなあ、どうしたのか、ちゃんと言ってやるよ。お前、自分の格好を見てみろよ。お前、何ヶ月かオレゴンに行っていて、それで帰ってきたと思ったら……お前、自分の着てる服を見てみろよ!」

「これ? ただの服だけど? ちょっと、これはただの服。いい? 前にあたしが着ていた服とはちょっと違ってるのは知ってるわ。でも、これは新しいスタイルなの。ジャネットが気に入ってる服なの。それに、よく言うでしょ? ハッピー・ワイフならハッピー・ライフだって」

「単に服の問題じゃねえんだよ。何もかもだ。お前におっぱいがあったら、俺は間違いなく、お前は女だって言うぜ! おっぱいがなくても、お前がビッキーより女っぽい身体つきになっている」

「あら、ありがとう。嬉しいわ……知ってる? これはヨガのおかげ。それに草食主義のおかげでもあるわね。もし興味があったら、教えてあげるわよ」

「バカ野郎、お世辞のつもりで言ったんじゃねえよ! それにな、お願いだから、その『~わ』って言い方、やめてくれ。いったい何が起きてるのか言ってくれよ」

「いいわよ、じゃあ取引しましょう。これがあんたにとって奇妙に見えてるのは分かるわ。でも、今のあたしは西に行く前のあたしとは同じじゃないことは分かってほしいの。だから、今のあたしに慣れてくれないと。もし、それがイヤだと言うなら……まあ、その時は、あたしたち友達じゃないと言うことになるわね」

「でも……」

「でもも、何もないわ。受け入れるか、受け入れないか。でも、受け入れられないなら、あんたには帰ってってほしいと思うわ」


[2016/03/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

グレート・チェンジに関する簡単な歴史とその影響の考察 (2:終) 


ボイが生じたことにより人口構成が新しくなった。その新しい人口構成に起因する要求に応えるため、多くの新しいファッションが次々と登場した。興味深いトレンドのひとつは、公共の場所にて乳首を露出することはわいせつ罪になるとした法律ができたことを受けて、ボイたちが、女性用のビキニで得られたような伝統的な被服ではなく、乳首だけを隠すような水着を要求したことによるボイ用の水着の流行である。

ボイの乳首が衣服を通して透けて見られるのを防ぐという同じような目的で、上記の水着と似たスタイルのランジェリーが登場した。ズボンを好んで履くボイはごく少数である。彼らは、その代わり、ドレスやスカート、あるいはショートパンツを好む。ズボンを選ぶ場合も、非常に女性的なズボンが選ばれるのが普通の傾向である。とは言え、大半は、女性向けのファッションがボイ用に調整されて(普通は胸の部分だけの調整で)売られているというのが実情である。

白人男性がボイに変わった時、ポルノ産業は大打撃を受けた。合衆国では彼らがポルノの主要なユーザーであったからである。しかしながら、ストリップ・クラブの業界は強さを維持し続けており、多くのボイたちがそこで職を得ている。

現時点では、職場でのボイたちは、20世紀後半に女性たちが直面した問題と似た問題に直面している。ボイたちは、ボイという存在から連想されるステレオタイプを打ち破るために必死であがいている(例えば、ボイというものは普通の男女に何かしら劣る存在なのだとか、上記で否定したものの、ボイというものはセックス狂なのだといった考えである)。しかし、ボイたちは急速に職場へと復帰しつつあるのも事実だ。なんだかんだ言っても、ボイは他のジェンダーの人間と同じ、人間であるわけだし、他の人と同じ目標、同じヤル気を持つボイたちは多数いるのである。しかしながら、依然として差別が多数存在しており、ボイがまともな扱いを受けるようになるための運動は継続的に続いている。

政治的な面で言えば、グレート・チェンジ後の最初の2年ほどで、政府は大きく変わった。合衆国の議会でも、他の似た外国の政府でも、白人男性の議員の多くは議席を失った。その議席に置き換わったのは女性と黒人男性だった(もっとも、大半は女性である)。政治学者の大半は、このような変化は、国民が白人ボイたちの信頼性について先入観を持つようになったことに起因すると述べている。しかしながら、一定の適応期間が過ぎた後、ボイ政治家の多くが戦略を変え、近い将来、再び議席を奪還する計画を立てている。

女性たちはどうなったかと言うと、多くは以前と変わらぬままでいた。ただし、例外的な変化として、豊胸手術が急増したことが挙げられる。乳房が小さい女性たちが、ボイと混同されるのを望まなかったということらしい。現在、Cカップ以下の女性を目にすることは極めてまれになっている。ボイの中にも同じく豊胸手術を受けた方が良いと思った者たちもいたが、大半のボイは本来の姿のままでよいと誇りを持っており、豊胸手術を受けることを拒んでいる(ただし、パートナーとなった男性から熱心に要望された場合は別になるが)。

さて、そろそろ、ボイの歴史のことを繰り返し述べるのはこのくらいにして、本誌の読者からベル博士に送られた質問に入ることにしよう。

質問:ベル博士? ボイたちは、ほぼ全員、アナルセックスの形でセックスをします。私の質問は、彼らはどうやって、あそこを清潔に保っているのかということです。(マサチューセッツ州のアンより)

ベル博士:まあ、ひとつには、彼らを変えた合成物の効果が関わっている。ボイたちは、固形物を排泄しないのだ。その代わり、成分が小便に似た液体を排泄するのである。その結果、彼らの肛門を清潔に保つことは、バギナを清潔に保つこととほぼ同程度に容易になっている。現在、私が知っている大半のボイたちは、アヌスを清潔に保つためにアナル用のビデを以前として用いているが、以前と比べて、それがはるかに容易になっていることは間違いない。

質問:博士はボイと女性、どちらが好きですか? (ワシントン州のボブより)

ベル:両者に大きな違いはあるのかな?

質問:どうして博士はこれをしたのですか? (フロリダ州のピーティより)

ベル:どうしてグレート・チェンジを起こしたか? そのわけは、私は白人男性は黒人男性より劣っていると思ったからだよ。私たち黒人が理不尽に被った歴史的な抑圧が理由だ。影響を受けたほとんどすべての他の人種では抗議行動が起きたのに、白人ボイたちはほとんど抗議行動をしなかった。その事実だけでも、白人ボイにとっては今の地位がふさわしいのだという私の考えが間違っていなかったことを証明している。

質問:私は黒人男性です。博士は、私にも、白人ボイに対して行ったことをできますか?(ミシガン州のオリバーより)

ベル:それは可能だが、費用がかかる。私のウェブサイトにアクセスするとよい。法的問題のために削除されたが、私たちのコンサルタントの連絡先は出ている。そのコンサルタントとアポイントメントを取るとよいだろう。

質問:もし、こんな人がいたら、博士は何と言いますか? もちろん仮定の話しですが、エロティックなフィクション専用のウェブサイトに載ったくだらないストーリーを、人種間の平等(あるいは不平等)を追求する真剣な試みに似たものと勘違いした人がいたら、その人には何と言いますか? (リトアニアの匿名希望)

ベル:うーむ、妙な質問だなあ。だが、訊かれたから答えるが、私なら、その人に、こう答えるだろう。現実との関わりをちゃんと考えなおして、ありのままに物事をとらえ、何か議論のための材料に変えたりするなと。例えば、もし誰かがストーリーを書いたとして……まあ、よく分からんが、例えば、異人種間でのセックスとか支配関係を中心テーマにした物語を書いたとして、その人物は「異人種間のセックスや支配関係に興奮するのだ」ということ以外に何か言おうとしているとみなすのは、極めて愚かしいことではないのかね?

質問:あなたの見解で気分を害された人には、どのようなことを言いますか? (カリフォルニア州の匿名希望)

ベル:私の言うことを真に受けるなと言うだろう。私は、誰かが眠れなくなって午前3時に夢想したバカバカしくつまらないストーリーに出てくるキャラクタにすぎないのだと、そう言うだろう。さらに、私の見解は、作者の見解を反映したものでは、まったくないということも言いたい。加えて、(強制であれ非強制であれ)女性化が中心テーマとなっているサイトでごく普通となっている嗜好について不平を語る人間は、自分の価値観を考え直す必要があると、どうして自分たちの嗜好の方が他の者の嗜好より正しいと思うのか、その答えを出すつもりで考え直した方が良いと、そう言いたいと思う。

質問:白人男性は、本当に、他の人種より劣っているのですか?(南極のトビーより)

ベル:もちろん、そんなことはない。これはただのストーリーにすぎないのだ。上記の返答を見てくれ。これらの質問は主流でないとは思うが、できる限り、答えようとしてきた。

ここまで応答を続けた後、ベル博士は電話を切った。

このインタビューが行われたすぐ後に、ベル博士は殺害されたらしい。彼の死に関して、詳しい情報はまだ得られていないが、政府のエージェントが関係しているという噂がある。さらに、もうひとつ、噂であるが、政府は、変化をこうむったボイたちのための治療法の完成に近づいているという話もある。しかしながら、この展開に関する詳細は不明である。

言うまでもなく、ベル博士は我々に考える機会を提供した。だが、そもそも、ベル博士とは何者なのだろうか? 大量殺人者? 黒人男性にとってのヒーロー? 世界の変革者? 真剣に考える必要のないフィクション上のキャラクタ? あるいは、白人たちの高慢な鼻をへし折った賞賛すべき男? その評価は歴史が決めるだろう。

おわり


[2016/03/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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01
ニコは睨みつけたが、そうやっても相手を恐れさせる効果はないのは分かっていた。それでも、気にしなかった。効果があるかどうかが問題ではなかったから。「死ね、ミカエル!」 と吐き捨てるように言った。

「それで? 女モドキ君?」 スキンヘッドの男は、そう言い、重いドアを閉めた。金属音を鳴らしてドアが閉まる。「これは我々の仕事でねえ」

男の言葉の訛りは、ほとんど察知できない程度だが、訛りがあるのは事実だ。それもニコは気にしない。この男の血にまみれた過去のことはよく知っている。「俺に好きなことをすればいいさ」とニコは唸った。「絶対に口を割らないから」

「おっと、その程度は、もうすっかり明らかだよ」 ミカエルの口調が和らいだ。「そんなわけで、俺はもうその件はどうでもいいのだよ。お前の口を割るのは、もうどうでもいいのだ。今はお前をどう懲らしめるかが問題になっているのだよ。どうお前を懲らしめて、それから、どうオモチャにするかだな。お前を楽しんだ後は、お前を世間に放り出して、お前が自分の位置を取り戻そうともがき苦しむのを見る。そういう段階になってるのだよ」

「な、何だって?」 とニコは焦った。これは新しいやり方なのか? ミカエルは、自分を脅かして、チームの計画を白状させようとしてるのじゃないのか?

「俺たちがやろうとしてるのは、どういうことかと言うとだな……」 とミカエルが言った。「お前の身体だ。もうすでにずいぶん変わってしまったな。18ヶ月、ずっと女性化をした結果だ」

ミカエルはニコに半年以上、身体的拷問を加え続けた。だが効果が現れないことを見て、その後、方針を変え、徐々にニコの男性性を奪うことにしたのである。これは新しい種類の拷問方法であったが、それでもニコのような人間には通用しなかった。ニコは男性性が溶け流れていくのを目にしても、決して口を割らなかった。

「こんな身体をムダにするのはもったいないぜ」とミカエルは言った。「と言うわけで、俺がしようとしていることは、こういうことだ。お前に質問しよう。お前は家族全員……姉妹や兄弟、叔父や叔母、母親や父親……全員無事でいてほしいと思うか? 生きていてほしいと思うか?」

「ま、まさか! そんなこと!」

「俺もやりたくねえぜ。だが、お前には選択肢はほとんど残ってねえんだよ、ニコ君。で、話しはこうだ。俺の元で5年間働け、そうすればお前の家族は無事だ。そうしなければ、全員死ぬ。逃げようとしたら、全員死ぬ。服従しなければ、全員死ぬ。これがお前の選択肢だ」

「お前のところで働く? イヤだ……お前のために人殺しなんかしない。もう人殺しはするつもりはない。それに……」

「おっと、勘違いするなよ。お前に似合った仕事はそういう仕事じゃねえ。お前は、俺の売春宿で働くことになるんだよ。仰向けになってな」

「な、何てことを……」 ニコは、ミカエルの言っている意味を悟り、呟いた。この男の顔面に唾を吐きかけたい。それが、ニコのすぐに生じた衝動だった。だが、拒否した場合の結果を思い出す。家族の安全を守るためにはどんなことでも耐えるつもりのニコだった。「分かった。やるよ」と彼は呟いた。

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02
「マイク、お願いだから、それはヤメテ……どんなことでもするから……ただ、これだけはダメ…いいでしょ?」 ハンターは懇願した。

大きな黒いデスクに座るマイクが答えた。「今はマイクではなく、ウィリアムズさんと呼べ。それに俺には選択権がないのだよ。これは取引の一部なんだ」

ハンターは溜息をついた。「でも、そうしたらみんな知ってしまうことに……」

「そこがポイントなんじゃないか。いいか? こんなことをするのは君より俺の方が嫌なんだ。でも、君がそれをしなかったら、どうなるか、君が良く知っているだろう。この点に関する重役会の態度は完全にはっきりしている」

ハンターはうつむき、女性化した自分の裸体を見た。彼は、何ヶ月も前から徐々に女性化が進行していて、それを背広を着て隠し続けていたのだった。

「分かってるけど……」 それしか返事できないハンターだった。

「まだ、手を引くこともできるんだよ? こんな目にあい続ける必要はない」とマイクが言った。

「もう遅いわ。私を見てよ。ここまで進んでしまって、いまさら止めるなんてできない。何カ月も前に決心はしたの。重役会から最後通知をもらったときにね。私はただ……辛かったのは分かってね?」

現在、役員全員が女性の重役会は、ハンターがずっとセクハラを続けてきた歴史を証拠と共に提示され、彼に選択肢を与えることに決定したのだった。秘書の靴を履いて(本件の場合、5年間)、毎日1マイル歩くことを守るなら、製薬会社の株を保持し続けてもよいという選択肢と、即刻、会社を退職し(数百万ドルに登る)秘密の蓄財を没収されるという選択肢であった。当時、彼には、簡単な選択だと思われた。……だが、その後、彼は悟ったのである。前者の選択肢では、彼は永遠に男性性を奪われることになると。それには実験途上の女性ホルモンを多量に服用することも含まれており、それによって男性ではいられなくなると。

そして今、彼はジャネットが来るのを待っているところである。ジャネットは彼の度重なるセクハラを受け続けた女性であった。彼女は今のハンターの姿を見ることだろう。そして、彼の行為に対する懲罰の結果を見ることになるだろう。そしてこれから5年間にわたり、ジャネットは彼の生活を地獄に変えるだろう。それはハンターも納得していた。

振り返りながらハンターは言った。「いいわ、彼女をここに連れてきて。心の準備はできたから」

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03
ミカは仰向けになり、日光浴を楽しんだ。最初、彼はヌードビーチに生れて初めて行くことに怖気づいていたが、その心配はすぐに消え去った。山のように素裸の人がいるので、その中に混じったら、目立つことはないだろうと分かったからである。こんなに裸の人がいるのに、もう一人、裸の人が加わっても、誰も気にしない。少なくとも、彼が心配していたような程度に、人が気にすることはないだろうと。

突然、ミカの裸の身体を影が覆った。目を開けたミカは、前に年配の(だが、身体は若々しい)男が立っているのを見た。ミカは心臓が喉から飛び出しそうに感じた。その男は、ミカの高校時代のフットボールのコーチだと気づいたからである。

ミカはどうしていいか分からず、とりあえず、ありきたりな挨拶をした。「あ、こんにちはコーチ。こ、ここで何をなさってるのですか?」

「ビーチを楽しんでいるところさ、君と同じくね、ミラー」

彼はそう言いながら、視線をミカの女性化した身体に這わせ、そして、露出したペニスを見て、目を止めた。ミカの方はと言うと、やはり、この元コーチと同じことをしていた。この年配の男性のペニスに目を奪われ、そこから逃れられない。ミカは無意識的に舌舐めずりをしていた。

ミカもコーチも本能的に知っていた。今日ここでふたりが会ったことには、コーチと選手という過去のことは関係ないことを。ふたりはありきたりな挨拶をして時間をつぶすことはなかった。

「君は、本当に、大きくなるべきところがちゃんと大きくなったものだねえ」とコーチが言った。

「あ、ありがとう」とミカは口ごもりながら言った。いま、彼のおちんちん、ピクッとしたんじゃ? 「コーチも……とても……お元気そうで……」

コーチはミカの足元にひざまずいた。そして「ああ」と上の空で返事した。「それに、君の脚の間のコレ。すごく可愛いじゃないか。とても小さくて。何と言ったらよいか、私は普通だったら、この手のことに首を突っ込んだりしないのだが、でも……なあ、ここは引き上げて、私の部屋に来ないか? 昔話でもしよう」

「あら、そんなに小さくないわよ!」 とミカはわざとらしい口調で文句を言った。

「まあ、どうとでも言えるだろうけど……で、私の部屋に?」

多分、この男が、かつては傲慢な権威者のように振舞っていたせいかもしれない(そういうタイプにミカは興奮するのである)。あるいは、ただ単にエッチな気持ちが盛り上がっていたせいかもしれない。ともあれ、ミカは断ることができなかった。「ええ、喜んで。ちょっと友達に出かけるって言ってくるわね。すぐ戻ってくるから」

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「どう思う? 彼、すごいと思わない?」 とマリイが訊いた。

エリンは自分の兄を見た。いま彼は、曲線美豊かな女性化した身体に両手を這わせ、上下に擦っている。エリンは、その光景に畏怖し、頷いた。「どうやって彼を?」

「人間の心は極度にもろいものなのよ」と年上のマリイが言った。「適切なボタンを押しさえすれば、後は何でも可能になるの」

「もうちょっと詳しく話してくれない?……私、あれだけあなたに支払ったんだから……」

「方法を明かすのは拒否するわ」 マリイは断固とした声の調子でそう答えた。「ただ、この結果は確実に永遠に持続するということだけは知っていて」

「ということは、彼は昔のコリイに急に戻ることはないということ?」

マリイは頷いた。「ええ。仕事の結果については保障するわ」

「分かったわ。彼、素晴らしいわねえ。でも、人格はどうなってるの? 彼は昔と同じ最低バカ男のままなんてことはないんでしょ?」

「ええ、そんなことは絶対にないわ。どの点を見ても、彼はウブで可愛い18歳の娘の人格を持っているわ。しかも完璧に従順的で、悪い言葉を使わせてもらえば、おつむは空っぽのマヌケ娘。

「じゃあ、彼、書類にサインするわね? 私に会社を売るわね?」

マリイは頷いた。「というか、彼はもうサインを済ませたわ。身体的変化が始まるより前にね。その時の様子はちゃんと録画してあるし、弁護士も同席していた。会社の受け渡しは、来月の初日に完了する予定よ。あなたがサインしたらすぐに」

「夢のよう」 とエリンはにっこりした。本当に実現するのだ。何ヶ月も何ヶ月も働き通して、ようやく、あの会社が、望み通り、自分のモノになる。ようやく、エリンは、彼女の父親が作り上げた石油会社を自由にでき、今後の方針を変えることができるようになるのだ。今後は、あの会社は、環境を破壊し、無差別に汚染を撒き散らすような仕事に専念することはないだろう。エリンは、今後は太陽光発電と風力発電に資金を投入するつもりでいる。

それにしても、返すがえすも残念だったのは、エリンの兄コリイが彼女の計画に反対したことである。そんなことをしなかったら、エリンもこんなことをしなかっただろう。とは言え、この世の中から、独善で、傲慢で、虐待的なことをする金持ちのバカがひとり消えただけでも、世の中が良くなったと言えるだろう。


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あなたゴージャスだわ、本当に。とても綺麗。

「そんなふうに言葉を使わないでくれるといいわ。あたしは前から充分、自意識過剰になってるんだから」

何に自意識過剰になる必要があるの? 本当に素敵よ。

「女性の服を着ているという事実かもね。それとも、お化粧をしているということかも。あるいは、あたしがこういう服を着ると、たいていの人があたしのことを美女だと思いこむことかも。こういうのを着てない時も、そう思われることがあるけど」

他の人がどう思うかなんて気にする必要はないわ。問題なのは、みんながハッピーでいること。

「分かってるわ。ただねえ……分かると思うけど……こういうところに来ると、あたしは、なにか脇に押しのけられるのよ。そして結局は他の奥様たちと一緒にさせられる。あなたたちが同僚とビジネスの話しをする間ずっとね。あたし、そういう会話にも加わりたいって思ってるのに。分かるでしょう? あたしは経済学で修士号を持っているのに、殿方の自慢の奥様たちと一緒にヘアスタイルとかお化粧とかのおしゃべりに付き合わされちゃうの」

でも、そういうことを望んだんでしょ? あなた自身がこういう人になりたいと思って、なったのが今のあなたじゃ? それを忘れてはいけないわ。もし、その修士号を実際に利用することを選んでたら、あなた、今の状況にはいなかったんだから。別にあなたを決めつけているわけではないけど……そもそも、そんなことできないし……だけど、決心したのはあなた自身なのよ。そして、その決心に伴って、今の結果になったと。そうでしょ? 何か基準のようなものがあるわけで、それには私もどうしようもないわ。あなたも覚えているでしょ? 最初の頃、連中があなたをどう扱ったか?

「どうして忘れられるの? あの人たち、あたしがその場にいないように振舞っていた。まるで無視されたわ」

でも、あなたが適切な服装を着始めたら、あの人たち……

「今度は、他の奥様たちと同じようにあたしを扱いだしたわね。ということは、丸無視されるか、場違いのところに押しこまれるかのどっちかということよ。中間がないの。そうでしょ?」

連中のことで? あの人たちが、白か黒かのタイプの男たちなのは知ってるでしょ? 彼らが私を重役にしてくれて、私、ラッキーだと思っているわ。

「分かってる。でも、それでもあまりいい気分にはならないわ」


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「で、君はどうするつもり? 体重減らすとか?」 とミッチェルが訊いた。

トッドは答えた。「まあ、そんなもんかな。あのね、あれは重要な映画なんだよ。あれにはボクの持ってるすべてを賭けるつもりなんだ」

ミッチェルは頷き、シャッターを押した。再撮影をしなければいけなくなった時に備えて、撮影の状態を継続してすべて事こまかに記録しておくことが重要である。「それで? どのくらいの時間的余裕があるの?」

「18ヶ月だよ。それに、ボクはこのチャンスを得るために、すでにずいぶん頑張ってきたんだ。でも、すべてが決まったら、それだけの努力を払った価値があったとなるはず。疑っていた人は全員、いずれ前言撤回をしなくちゃいけなくなるはずだよ」とトッドは言った。

「じゃあ、君は、過激な肉体改造が、賞を獲得するための道だと思ってるんだね」 とミッチェルはシャッターを押しながら訊いた。「ずっと、目標を見失わずにいるんだね。実際、クリスチャン・ベールはそうやってキャリアを積んできたわけだし。さあできた。撮影はこれでいいと思う」

「ありがとう」 とトッドはTシャツを頭からかぶりながら答えた。「本当に、仕事の開始を楽しみにしてるんだ。この仕事が本格的に始まるまでは、外国に行ってるから、しばらくは連絡を取れないよ。君かトムがボクに連絡をしたかったら、ボクのアシスタントにメールをしてくれ。すぐに返事するから」

スタジオを出て行くトッドに、ミッチェルは「がんばれよ!」と声をかけた。そして、声をひそめて呟いた。「メソッド演技(参考)のくそったれ……」

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「ちょっと、お嬢さん? 何か困ってるのかな? 道に迷った?」 と映画監督のトムが声をかけた。

「トム!」 トッドは言った。「私です。トッドです。トッド・グラハム。あなたの映画の主人公を演ずる」

トムはトッドの姿を頭からつま先まで見た。「なんと、トッド! すまない。気づかなかったよ」

「わーお、変装用具か何かを着てるのかい?」とミッチェルがカメラを脇にかかえながら訊いた。

「まあ、そんなもん。それで、他の撮影はどんな調子? いくらか情報は聞いているけど、詳しいことは知らないの。必要なものは全部そろったの?」

あまりの変化にちょっとぼんやりしていたトムだったが、我に返って質問に答えた。「ああ、まあ、そうだな、全部そろったよ。調子は最高だ。後は君のシーンの残りを撮るだけだ。それにしても、本当にずいぶん変わったね。まだ、びっくりしてるよ。君が肉体改造するって言った時、何と言うか、ちょっと体重を減らすとか、そんなところだろうと思っていたんだ。それが、これとは! これは、我々の誰もが想像したレベルを超えているよ」

「で、気に入ってくれましたか?」 とトッドは訊いた。

「気に入ったかって? とんでもない! 嬉しくてたまんないほどだよ! 元々は、観客に本当かなって疑いを持たせる程度のことを期待していたんだが……でも、これならどうだろう? 誓ってもいい、観客は君を本物のトランスセクシュアルだと思うよ」

「オーケー。じゃあ早速、とりかかって。この連続撮影をすぐに済ませて、早速、明日から仕事に入りましょう」


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「うん……これでよしと」 ミッチェルは何枚か写真を撮って、言った。「じゃあ、今度は服を脱いで」

トッドは、待ってましたと言わんばかりに、レギングとセーターを脱ぎ、上下おそろいの黒いランジェリの姿になった。

「君が前の君と同じ人間だなんて、信じられないよ」 とトムが言った。「いや、すまない。でも、君の変装、誰が担当したんだい? これは驚嘆すべき仕事だよ。とても本物っぽく見える」

「変装は何もしてないの。これは全部、私の身体」

「何だって?」 ミッチェルとトムが同時に言った。

「事情はこういうこと。私はお二人が言うことをすべてするつもりでいた。で、実際に、そうしたということ。まずは体重を落として、筋肉を減らそうとした。でも、最初の2週間くらい、何も起きなかったの。そこで、あの薬を飲み始めた。メキシコで買った抗男性ホルモン剤ね。そうしたら、本当に簡単に筋肉が落ち始めたの」

トッドはさらに続けた。「でも、それじゃあ、不十分だったわ。私は、人をアッと言わせたかった。トム? あなたがいつも言っているでしょう? これは重要な映画なんだって。人の人生を変えることができる映画なんだって。そうでしょ?」

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「全部見たかしら?」 とトッドは訊いた。だが、その返事を待たずに、彼は下着も脱ぎ始めた。そしてあっという間に、全裸になった。

「でも、それでは説明がつかない……何て言うか……君には胸が……」 トムは驚きを言葉にしようともがきつつも、言葉に詰まった。

「外国に行って2週間くらいした後、ホルモンを取り始めたの。そうしなくちゃいけないと思って。だって、そうしないと私がトランスジェンダ―だって誰も信じないと思うから。そのままの私だったらね。私がどんなに才能がある俳優でも、必ず分かってしまうものだし」

「でも、これは全部、永久に残ってしまう改造じゃないか!」 とミッチェルが言った。「ちゃんと分かってるのか? 君はすべてを投げてしまったのだよ。君は元は人気絶頂のティーン・アイドルだったじゃないか。なのに、そんな姿になってしまって」

「気にしないわ、ミッチ。これは私とは違うから。これは映画の中の私で、登場人物に沿うように変身しただけ。これは、映画のテーマのための変身なの」

「テーマだって?」 ミッチェルは訊いた。「これはテーマとは違うよ。賞が問題なんだろ? キャリアを成功させるためなんだろ? これって……こんなこと、狂っているよ。まるでトワイライト・ゾーンの話に出ているような気持ちだ」

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「でも、そこが重要なの、ミッチ」とトッドは言った。「賞や、キャリアや、テーマ。全部、同じよ。だって、それは全部、こういう問題を観客の関心の真中に持ってくる結果になるものだから」

「でも……」 とミッチェルは言いかけたが、すぐに遮られた。

「この映画は何についてなの?」 とトッドが訊いた。

「これは、10代のトランスジェンダ―の若者が、周囲と異なることに悩み、対処しようと試み、そして、もがきつつも、ある種のノーマル状態を獲得する話し」 とトムはロボットのような口調で答えた。

「で、どうして、そういうストーリーを書いたの? どうして、これを作りたいとこんなに頑張ったの?」 とトムが畳みかけた。

「重要なことだからさ」 とトムは答えた。「僕の従妹が、周りの誰も自分の本当の姿を理解してくれないと悟って、自殺してしまったんだ。たった独りなんだと思って死んでしまったんだ」

「そう。もし、私が、この映画ができるだけ本物っぽくなれるようにと、多少、犠牲にすることをしなかったら、いったい、私はどんな人間かってことになるでしょ? さあ、もう、この話は終わりにして、仕事を始めない?」


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「グレート・チェンジに関する簡単な歴史とその影響の考察」 (1) 

「グレート・チェンジに関する簡単な歴史とその影響の考察」
A Brief History and Examination of the effects of the Great Change
by Nikki J

2012年末、世界は偉大な男のおかげで変化をこうむった。悪魔? そうだ。勘違い? 多分、そう。だが、オマール・ベル博士は善良な男ではないが、偉大な男であるのは確かだ。もっと言えば、その偉大さで、彼は歴史の流れを完全に変えたのである。男性であれ、女性であれ、ボイであれ、悪漢であれ英雄であれ、彼をおいて、他のいかなる人間もこれほどまでに世界を変えたと言える者はいないだろう。

現時点では誰もが知ってるように、(元ノーベル賞受賞者の)ベル博士は、大気中に白人男性を女性化するよう設計された生物エージェントを放出した。その生物エージェントは確かに仕事を成し遂げた。世界中の白人男性がひとり残らず、次に示すような変化を示したのである。以下はベル博士自身による表現である。

1.身体の大きさ:白人男性は身体が縮小した。白人女性の身長・体重とほぼ同じ程度になった。

2.体形:白人男性は体形の変化を受け、腰が広がり、ウエストが細くなった。さらに臀部も丸く膨らんだ。加えて、筋肉が多量に収縮し、他の人種で対応する男性に比べてはるかに弱い存在になった。

3.性器:白人男性の性器は縮小し、ペニスの平均サイズは、非勃起時10センチ、勃起時15センチという、元々、小さな存在から、非勃起時3センチ、勃起時5センチに縮小した。白人ボイは勃起できないというのは、よくある誤解である。彼らは勃起できる。単に、彼らはその小ささゆえに挿入することができないということである。

4.アヌス:白人ボイにとって、セックスとは、普通、アナルに挿入されることを意味するということは、誰もが知っている。だが、どうしてそうなのだろうか? その答えは、白人ボイのアヌスが今や女性のバギナと同程度の敏感な性感帯になっているということである(女性器よりも感度が高い場合もある)。加えて、このことは私(ベル博士)が意図したことではなかったのであるが、白人ボイは性的に高まると、アヌス内に自然に潤滑液を分泌し、その結果、挿入行為が容易になるという点も挙げられる。同時に、彼らのアヌスはかなりの柔軟性を獲得した。通例、アナルセックスは最初は極めて苦痛を与えるものであるとされているので、この性質は、主に、初体験の者たちに好意的な効果をもたらした。現在、ボイたちの初体験での苦痛は、女性が初めてバギナに挿入された時に感じる苦痛とほぼ同程度になっている。

5.乳首:そう、乳首の件もあった。基本的に、ボイたちの乳首は大きくなり、女性の乳首と同じ性感帯になった。

6.体毛:白人ボイは身体にも顔にも体毛が生えなくなる。

7.表情:白人ボイの顔は丸みを帯びるようになり、かなりの度合いで女性的に見えるようになった。

8.フェロモン:白人ボイは、女性が分泌するものと非常に似たフェロモンを分泌する。と同時に、真の男性が分泌するフェロモンに反応する。チェンジが発生した直後、男性のペニスに狂ったようになっているボイが多数存在した。このような事態が発生してたのは、彼らボイの肉体が新しい化学的バランスに、いまだ対応できていなかったことによる。だが、時間が経つにつれて、このようなボイたちも性的パートナーの選択に関して、より慎重に変わっていった。

9.性欲:上記に関連した話題として性欲の件がある。白人ボイが他の人より性欲が旺盛だというのは、よくある誤解である。それは偽である。最初は真であったかもしれないが、それは、グレート・チェンジの直後にホルモン・レベルが上昇したことによる。その後、時間の経過に伴って、彼らのリビドーは低下していき、典型的な女性のリビドーと並ぶ程度になった。

以上が、基本的な変化のおおよそである。しかしながら、影響を被ったのは白人男性だけではなかった。他の人種も影響を受けたのである。アジア人男性のほぼ半分、ラテン系の3分の1、ネイティブ・アメリカンの推定10%、および、インド人の1%弱が影響を受けた。

アジア人ボイは、白人ボイと同じような反応を示し、最終的には自分たちの運命を受け入れた。もっとも、中国では2回ほど市民たちの不穏な暴動が起きたけれども。それに比べると、ラテン系ボイたちは、変化への対処はうまくいかなかった。ラテン系の文化は、かなり大きな度合いで、マッチョイズム、すなわち男性性に基づいているのである。変化を受け、その結果ボイになったラテン系の男たちのうち、たった15%しか生き残らなかった。家族に殺されたボイたちもいくらか存在したが、大半のボイたちは自殺をしたのだった。さらに、メキシコ市での暴動で死んだ者たちもいた。生き残ったラテン系ボイは隠遁生活に入り、今は女性として生活している。

ネイティブ・アメリカンに関しては、成り行きを受け入れ、自分たちの生活を続けている者が多数と言ってよい。大いに不満を述べた者はほとんどいなかった。インド人の行動も似ている。

ベル博士が、短期的に隠れ家から姿を表した時に抗議行動をするほどのことを行った白人ボイは極めて少数だった。もっとも、ベル博士は自らの行動に対する法的措置が取られる恐れから、その後は姿を隠してしまったが。以下で掲載するインタビューは電話を介して行われた。

白人男性の女性化の結果は広範囲なものであり、それが最終的にどのようなことにつながるのかを予測できる者はほとんどいない。変化が終結した直後、政府はボイと女性を同等と扱おうとしたが、その2か月後、そのような措置は違憲であるとされた。その結果、世界は、事実上、3つのジェンダー(男性、女性、そしてボイ)を持つに至っている。すべての公共施設は、この3つのジェンダーに合わせて別個の施設を提供することが義務となっている。ただし、男性は、ボイと女性は似たような位置にいると見るのが普通である(ただし、もちろん、その男性が子供を持ちたいと思っている場合は別であるが)。

男性とボイが性行為を行うことは、今や、完全にヘテロセクシュアルな行為と考えられている。ホモセクシュアルなボイ(つまり、他のボイあるいは女性と性行為を行うボイ)は、まれと見なされるほど希少であるわけではないが、普通のケースとまでは言えないことも事実である。しかしながら、ふたりのボイが一緒になっているところを見るのを好む男性は多い。(ボイと女性は婚姻関係になることは許されていないが)女性と生涯に渡る関係を形成してきているボイは多い。そういうカップルは、人工授精の手段により受胎することにより、白人という人種の継続を維持し続けてきている。

依然として、ボイには子に授乳することや伝統的な方法で子を持つことはできないものの、技術開発により、ボイは、希望するなら子を産むことが可能になってきている。ただし、それは複雑なプロセスであるので、そのルートを選ぶボイはごく少数である。しかしながら、子が生まれたボイたちは、進んでかつての女性たちの役割を担い、その子供たちの養育に非常に優れた能力を発揮することが分かってきた。その結果、かつてより多くの女性たちが、職場に登場することになり、かつてより、(少なくとも男女平等の観点では)非常に平等な関係が達成されてきている。


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女性化キャプション2 (4) 

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フランキーは写真を撮った。自分が思っているより半分くらいブサイクに映っているといいなと思いながらシャッターを押す。今夜は、1年近く待ちに待った夜なのだ。親友のエイミが婚約してからずっと待ち望んでいた夜。エイミはフランキーに新婦の付き添い役の女の子になってと頼み、そして彼はそれを受諾した。彼が女でないことなど、どうでも良い。彼が普通のストレートの男であることなど関係ない。エイミは親友なのだ。フランキーは親友になってくれたエイミに感謝している。

フランキーは普通の男だというが、彼がそう思っているだけかもしれない。彼は自分はストレートだと思っている。彼はバカではない。彼は、自分がたいていの男たちよりちょっと女性的であることは自覚している。……でも、だから何だというのだ? 友達の誰もそれを気にしてない様子だし、だったらどうして自分が気にしなくてはならないのか?

花嫁の付き添いの女の子の役になるということは、結婚式ではドレスを着なくてはならない。彼はそれを知っていた。それに独身最後の女友達の集まりでは、ちょっと居心地が悪く感じるだろうとも知っていた。でも、エイミは、どちらも女の子として参加してみたらと提案した。フランキーはエイミと少しだけ話しあい、その後、その提案に同意した。

写真を撮りながら、そわそわした気持ちになるのを感じた。今夜、自分は女の子となってすごす……そのことがどういうことにつながるか、内心、期待していた。身支度を終え出かける彼の心の中、男性ストリッパーたちの固く逞しい姿がチラチラと浮かんでは消える。

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息子のスマホにこの写真があるのを見つけた。息子が少し女の子っぽいところがあるのを知らなかったというわけではない。それは自明なことだ……服装や髪のスタイルや…それに化粧。でも、息子にガールフレンドができたと知った時、私は彼女が息子をまともにしてくれるだろうと思ったのだ。

ああ、何と間違っていたことか! 信じてもらえるか分からないが、実際、以前より悪くなっているのだ。

息子がパンティを履いているのを知った時、私は何とか理屈をつけて納得したものだ。これは10代の若者たちに広がっている流行の一つなんだろうと。この写真を見つけた時も、息子が彼女と肉体関係になったのだろうと喜んだものだ。

だが、その後、ストラップオンのディルドを見つけた。息子たちがそれを使って何をしているのか、考えたくもなかった……だが、どうしても考えてしまう。これは息子が装着するのか? それとも彼女の方なのか?

結局、私はもう一度、息子のスマホを調べた。そして、裸の息子と彼女が映っている他の写真を何枚か見つけた。さらにもうちょっと調べたら、息子はそのような写真をジャックと言う名の男に送っていたことを知った。

ジャックと言うのは息子の友達か何かなのだろう。多分、自分のガールフレンドを見せびらかしたいだけなのだろう……。

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「ほら見て! ボクはちゃんとした男だよ!」 とビニーが言った。

レベッカはくすくす笑った。この子は自分が全然「ちゃんとした男」ではないことをまったく分かっていない。もっと言えば、この子は「ちゃんとした男」から最もかけ離れた存在になっている。

端的に言って、レベッカにとって、彼はある計画の一部なのだ。レベッカは、単にある人間が男として育てられたからと言って、その人間が真に男であるということにはならないと考えている。男の子の中には男の娘になるべく生れてきているのもいるのだと。レベッカはそれを証明しようとしていた。

ビニーの場合、それは実に容易だった。身体は小さく、そもそも最初から女性的なところがあった。それにレベッカの推測によれば、彼は童貞でもあった。

ビニーは、まさにレベッカの手のひらで泳がされているようなものだった。ちょっとだけセックスをさせてあげたら、その後は彼女が言うことを何でも受け入れるようになった。体毛を剃るとか、女性の服を着るとか……どんなことでも。

ビニーは自覚する必要がある。……1年たち、彼はあまりに女性的になったため、普通の精神の持ち主なら誰も彼を男性とは思わないほどになっている。それにもかかわらず、彼は依然として自分は男だと思い込んでいる。

多分、次の段階に移行する時が来たのだろう。彼は、本物の男性が行為をしているところを見る必要があるかもしれない。彼は、それを、女性の視点から見る必要があるかもしれない。レベッカは、またクスクス笑い、自分のプロジェクトの次のステップについて計画を練り始めた。


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「何てこと! ここで何してるの!」 キムが叫んだ。

エリックは腰を捻って振り返った。彼女に、コレは見えているようなこととは違うのよと、安心させようとして。そしてエリックが説明しようと口を開いた瞬間、彼と、彼が乗っている男が同時に絶頂に達した。男の熱い精液がエリックのアナルの中へと噴出する。そしてオーガズムがエリックの全身に大波のように襲いかかった。エリックの口から出たのは、快感にうち震えた淫らな喘ぎ声だけだった。

もし、その時、エリックが言葉を発することができたなら、彼はキムに、これは計画したことでも何でもないし、自分はゲイではないと説明していたことだろう。ちょっと状況が変になってしまっただけで、一時的なことにすぎないのだと。

彼とキムは親友である。これまでもずっとそうだったし、これからもずっとそうでありたいとエリックは思っている。エリックのような男は、たいてい、キムのような女性と一緒になることはありえない。……キムはそれほどの美人なのである。一方のエリックはと言うと……決して男っぽいとは言えなかった。「可愛い人」と呼ばれたことが数え切れないほどあった。実際に女の子に間違えられた回数は、彼自身が認めているよりはるかに多い。

エリックがこの男と、こうなるまでの事態の展開はあまりに急速だった。その日、彼は配管工が工事に来ると言うので、仕事を休んで家にいた。配管工がやってくると、エリックは彼に仕事をさせた。早く仕事を済ませて帰ってほしいと思っていた。リビングでファッション雑誌を読んでいたら、突然、大きな破裂音が聞こえた。エリックは、何が起きたのだろうと、急いでバスルームに行った。

行ってみると、水道管が破裂していて、配管工が全身びしょ濡れになっていた。エリックがバスルームに入ると、配管工も振り向いた。服がびしょ濡れで身体にびっちりくっついている。エリックは、その男の濡れた服に巨大なペニスの輪郭がはっきりと浮かんでいるのに気づき、どうしてもそこに目を向けてしまうのだった。そのエリックの視線に気づいた配管工は、訳知り顔にニヤリと笑った。エリックは恥ずかしそうに急いで視線を逸らし、そしてバスルームから出た。

リビングに戻っても、心臓がドキドキしていた。あのペニスの輪郭がどうしても頭から離れなかった。それにあの男は自分に笑顔を見せていた。彼は自分がどこを見ていたか気づいていたはず。そして笑った! ということは、あれは誘いの笑みと言うこと? エリックは、きっとそうだと思った。

夢遊病者のように彼は無意識に動いていた。知らぬ間に階段を登り、キムと一緒に寝ている寝室へと入っていた。頭の中、長い間、抑制し続けてきた衝動が踊り狂っていた。寝室に入り、キムの衣装入れの引き出しを開け、メッシュのシャツと黒いレースのソング・パンティを取り出し、それに着替えた。それからふたりのクローゼットに入って、ハイヒールを出した。エリックは、ヒールに履き換えながら、ハロウィーンに備えて1年近くヒールを履く練習を続けていたことをありがたく思った。そして、その後、今度は鏡の前に行き、化粧をした。彼は高校時代に化粧にハマった時期があり、化粧をするのはお手の物だった。髪の毛は元々長く伸ばしていたので、単にさらりと垂れるようにするだけで充分だった。一通り終わったけれど、まだ、何かが欠けている……その時エリックはそれを見つけた……ライン石のチョーカー。彼はそれを首に巻きつけ、鏡を見た。鏡に映る繊細で女性的な姿の自分を見て、彼は嬉しく思った。

寝室を出ながら、ハラハラドキドキしているのに気づいた。自分は本気でアレをするつもりでいるのだろうか? だが、その質問には意味がない。すでに決心しているのだから。バスルームのドアを開けながら、軽く咳払いをした。振り向いた配管工は、驚きのあまり、口をあんぐりさせた。エリックは何も言わず床にひざまずき、男の股間に手を伸ばした。ズボンの上からも、男のペニスがみるみる固くなってくるのが分かる。エリック自身の身体も期待に震えていた。彼は男のズボンの中に手を入れ、その繊細な手で、熱いペニスを包んだ。その感触を楽しみながら、外へと引っぱりだし、今度はその大きさを目の当たりにして驚く。すぐに舌を出して舐め始め、その味に身体を震わせた。やがて本格的に吸茎を始めた。エリックはそれに奉仕していることが嬉しくてたまらなかった。

配管工がエリックを壁に押しつけたのは、そのすぐ後のことだった。男はエリックの両脚を広げる。エリックは巨大なペニスの先端がアナルの入り口に当てられているのを感じた。

「中に入れて……入れてほしいの……」

そして、それは彼の中に入ってきた。エリックは恍惚状態になった。

ふたりの行為は何時間も続き、そしてキムが入ってきたのである。配管工が持ち物をまとめ、家から出て行った後、エリックは立ち上がった。男の放った精液が彼のアナルからぽたぽたと垂れていた。

「ごめん、キム……ボクは……」

「そろそろだと思っていたわ。いつまで否定し続けるつもりなのかしらと思っていたところよ」

「え?……ああ……」

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カルメンは、元カレのジョンが自分とルームメイトのアンディのところに泊るのを決して望んでいなかった。そうなったらアンディが不愉快に思うのを知っていたからである。高校時代、ジョンはアンディを、オカマだとかホモとかと言ってイジメていた。もっとも、ジョンに公平になるように言い足せば、確かにアンディには女っぽいところがあったのも事実だった。アンディは身体が小さく、(彼は紳士服売り場にあったと言っているが)ちょっと女性っぽい服を着ていたし、ブロンドの髪の毛を長く伸ばしていた。とは言え、慰めるつもりではないが、ジョンは悪い状態にいた。仕事を失い、カルメンのところ以外どこにも行くところがなかったのである。カルメンはアンディに、我慢して(=suck it up「吸い立てる」の意味もあり)不愉快な気持ちを押さえこむようにと言ったのだった。

カルメンにしても、我慢する気持ちは同じだった。ジョンと別れるまで、どうしてあんなに長い間、彼と付き合っていたか、そのわけを彼女は自覚していた。セックスである。彼女にとって、ジョンとのセックスはいくらやってもやり足りなかったのである。ジョンが移り住んできて日にちが経つにつれ、カルメンは次第にエッチをしたい気持が募ってくるのを感じていた。さらに事態を悪くすることとして、ジョンには少し露出好きなところがあり、喜んで、裸で歩きまわったり、プールサイドに横たわったりしていたのである。

そんなある時、カルメンはとうとう自分を抑えきれなくなってしまった。彼女はジョンの隣にひざまずき、ジョンのペニスを舐めはじめたのだった。固くなるのを感じながら、カルメンは目を閉じ、舐め続けた。そして、再び目を開けた時、彼女は驚いたのである。反対側にアンディがいて、ジョンのペニスを口に含んでいるのを見たからである。それを見てカルメンは笑顔になった。

アンディはカルメンが言ったsuck it upの言葉を非常に、非常にまじめに解釈したのに違いない。

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104
ケイシーは思った。こんなふうになるとは思っていなかったと。彼は、冗談のつもりで一緒についてきただけだったのだ。別に何も困るわけでもないし、と。彼は管理部の助手として雇われていたのであるが、同僚の女の子たちが、冗談まじりに、今夜いっしょに街に遊びに行かないかと彼を誘ったのだった。ケイシーが喜んで行くよと言うと、彼女たちは、これは女子会の夜遊びだということを理解しなきゃダメよと答えた。つまり、この夜は彼は「名誉女子」にならなければならないということである。ケイシーは笑い、「問題ないよ」と答えた。

彼はほとんど分かっていなかったのである。「名誉女子」になるということは、女子のような服装をし、女子のように振舞わなければならないことを意味するのであった。女の同僚たちに化粧を施され、銀色のドレスを着せられている間も、彼は平然としていた。ドレスはそれなりに着心地が良いと思ったし、男としての意地から、こんなことは大したことじゃないと思っていたのである。後から振り返ってみれば、このとき彼はそう感じるべきではなかったのだろう。ケイシーは男っぽいところは全然なかった……何だかんだ言っても、彼の仕事は秘書であり、それが含意するように女っぽい人間だったのだ。

その夜はある意味、穏やかな感じで始まった。地元のマティーニを出すバーで何杯か呑む程度。ケイシーは、ある男にモーションをかけられた後、同僚の女の子たちと一緒にクスクス笑った。本当に女の子として通っているのかと。さらに酒を飲み、同僚の女の子たちは「ちょっとしたお楽しみ」をしに店を出ることにした。そしてケイシーは、すぐに、その「お楽しみ」とは男性ストリップクラブに行くことだと気づかされたのだった。

最初、ケイシーは、これはとんでもない冗談なのだと言わんばかりの態度をとろうとした。男性ストリッパーが踊るのを見ては、皮肉っぽいことを言ってからかった。さらに夜が更け、酔いがまわるにつれて、彼の抑制心が揺らぎ始める。いつしか、気がつくと、ストリッパーがステージに上がるたびに、彼は同僚の女子たちと同じようにキャーキャー歓声をあげていた。

さらに酒がすすみ、次第にワイルドになっていく。同僚の女の子たちがお金を払って、ケイシーのために個人ダンサーをあてがうと言いだした。ケイシーは断ろうとしたが、彼女たちは頑として聞かず、仕方なく受け入れた。ストリッパーに奥の部屋に連れて行かれながら、ケイシーはその若い男性の引き締まった肉体に、どうしてもうっとりとしてしまうのだった。個室に入り、ダンスが始まる。ケイシーは目をそらそうとしたが、顔の前でぶらぶら揺れる男性のペニスを無視することはできなかった。

「触ってみたいんじゃないか?」 とストリッパーに問われ、ケイシーは頷いた。

「いいぜ、触っても」 そう言われ、ケイシーは恐る恐る手を伸ばし、両手でそれを握った。

「舐めろ」

ケイシーはためらいがちに舌で触れた。

「じゃあ、しゃぶってもらおうか」

ケイシーは無優状態にいるような気がした。無意識的に口を開け、そして頭を沈めた。そして上下に頭を振る。彼にとって初めてのフェラチオだった。

これが彼にとっての最後のフェラでないことは確かだろう。

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105
アマンダは、ルームメイトで親友のグラントがいつも座って用をたすのをすごく変だと、いつも思っていた。だが彼女はそれについて何か言ったことはない。彼がそうするからと言って、自分に何の関係もないじゃない? そう言えば、これ以外にも、グラントは女の子がするようなことをたくさんしている。

化粧をし始めたのはニキビを隠すためだと言う話しを彼女は受け入れていたし、化粧をしたグラントの顔も見慣れていた。お化粧の話しは論理的だった。グラントは髪を長くしているけど、長髪にしている男はたくさんいる。グラントはハンドバッグを持ち歩いているけど、それってヨーロッパで流行っていることなんでしょ? 耳のピアス? それも、イアリングをしてる男性はたくさんいるわ。ハイヒール? グラントは身長が低いことをとても気にしていると言っていた。ちょっと、論理が飛躍している? 確かに。でもありえない話しではない。

アマンダは、グラントの服も変だと思っていたものの、グラントはメトロセクシュアル(参考)なのだと言って、理屈をつけて自己納得していた。男たちの中には、パンティを履いたり、婦人服売り場でジーンズやパンツやトップスを買ったりする人もいるに違いないと彼女は確信していた。それに比べたら、グラントはスカートを履いたり、ドレスを着たりしていないわけだから、違うんだと。

アマンダは、グラントがバイブを持っているのを知った時は、さすがにちょっとショックを受けた。それについて聞いたら、グラントは、気持ちがいいからとしか言わなかった。もっと訊いてみたい気持ちだったけど、グラントの言い方の調子だと、その話題は止めた方がいいと思わせるところがあって諦めた。彼はあのバイブをペニスに使うのかしら? 多分、男の人にとってはそれが気持ちいいのに違いないのよね? きっと、と彼女は思った。

でも、部屋に入ったら、グラントが四つん這いになっていて、後ろに知らない男がいて彼を犯しているのを見た瞬間、もはやさすがのアマンダも否定しようがなくなった。グラントは男の娘だったんだ、と。

グラントは自分がゲイではなく、これは初めてのことなんだとアマンダに言ったが、彼女は信じなかった。どうして信じられるだろう?

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106
そんな目で見ないでくれる? 単に、もうアレはできないだけなんだから。こうなったのはあたしのせいで、あんたのせいではないみたいに振舞うのは止めてほしいの。あたしたち一緒にこれを始めたわけでしょ? 覚えていない? 他の男を交えて3Pをしたいって言い始めたのはあんただからね? 忘れたかもしれないけど、あたしは反対したのよ。でも、あんたは折れなかった。あんたは、あたしと他の男のふたりがかりで、前と後ろからヤラれるという夢を持っていた。それが魅力的なのは理解できるわ……特に今は。でも、あたしたちがこの道を進むように仕向けたのは、あんたなのは忘れないで。

あの初めての経験の後も、あたしは止めようとしたわ。あたしが、どれだけ不安で心も上の空になっていたか覚えている? あたしは彼のそば60センチにも近寄ろうとはしなかった。それを見たあんたは、ものすごく怒ったわよね。「あなたは、わたしの夢をかなえる手助けをしようともしてくれない」って文句を言ってたわよね? あの時、あんたはあたしと別れる寸前まで来ていたと思ったわよ。だからあたしはちゃんと協力した。その後にもう一度トライした時は、実際、あたしはあの男の身体に触れたわ……肩に片手を乗せただけだったけど。その次の時は、両手で触れた。そして、その次の時は、両手を彼の全身に這わせたわ。

あの時から、一気に坂を転げ落ちた。すぐにあたしはあんたの隣にひざまずいて、彼のおちんちんをしゃぶるようになった。最初はあんたも、それは素晴らしいことだと思ったでしょう? でも、素晴らしいと思ったのは、あたしがあんたのことを完全に無視し始めるまでのこと。その後、あんたはどんどん嫉妬深くなっていった。あたしが彼にアナルを犯させるようになったら、その嫉妬心がますます深まるばかりになった。彼、あんたより、あたしの方に熱心になっていると思ったでしょ? だからいっそう妬みっぽくなっていった。

そして一年がたち、いまのあたしたちとなったわけ。今はあんたを見ても勃起できないの。あんたにはあたしが求めていることは、もはや何もできないの。単にそれだけ。たいていの男は心の奥ではバイセクシュアルだって聞いたことがあるけど、でも……あたしの場合はバイですらないわ。全然、違う。

それに、忘れないでね。あたしはこうなることを望んでいなかったのよ。最初は望んでいなかった。それまでのあんたとの生活であたしは幸せだった。でも今は、いったんおちんちんの味を経験した後は、もはや、あんたと寝る生活に戻ることはできないの。物足りないのよ。ごめんなさいね。

本当にごめんなさい。


[2016/02/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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089
ああ、ふたりを見てみるがいい。きっと、ふたりとも、こんなふうになるとは思っていなかったはず。これでふたりも学習するだろう。ミッキーとヘンリーは元々、そんなにフットボールに入れ込んでいたわけではなかった。時々、ゲームを見たりしてたが、それは男としてのイメージを保つためだけだった。男はスポーツを見るのが好きなものだから。実際、それでうまくいってるように思えた。職場の男たちは、ふたりを、仮想のフットボール・リーグに加わるよう誘いもした。もちろんプロのリーグではなく、仮想上のリーグ。そのリーグでは普通とは違ったルールがあった。最も得点が低かった選手2名は、翌週のゲームでは、他の選手にご奉仕しなければならないというルールである。

ふたりは威勢のいいことを言ってチームに加わった(ふたりとも、他の選手の大半を知らなかった)。第1週が来て、予想通り、ヘンリーとミッキーは最下位になった。

というわけで、次の週、ふたりは他の男たちに奉仕する準備を整えて登場(ふたりとも、たぶん、一日中、他の選手たちにビールやスナックを用意することなんだろうなと思っていた)。でも、そんな甘い見通しは、ふたりが着ることになる「ユニフォーム」を見た時、消し飛んだ。そのユニフォームとは、ビキニのトップ、超ミニのスカート、それにハイヒールだったのである。男たちはカツラや化粧道具まで用意していた。

他の男たちにとって、これは、ただのお笑いネタにすぎなかった。ジョークのつもりだったのである。だが、ミッキーとヘンリーに関して言えば……まあ、元々ふたりは男っぽいと言われたことは一度もなかったわけで。「ユニフォーム」を身につけたふたりは、まさに、セクシーな淫乱っぽい女そのものにしか見えなかった。その日いち日じゅう、ふたりは、男たちから、からかわれたりヒューヒューとイヤラシイ声をかけられたりし続けた。ふたりはそれを耐えたが、やはり、この週もふたりは負けたのである。

シーズンが中盤に差し掛かる頃までに、ミッキーとヘンリーはすっかりユニフォームに慣れていた。そしてシーズンが終わる頃までに、ふたりは非常に、非常に違ったやり方で男たちにご奉仕していたのである。


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あたしは資格があって、そんな仕事なんかではもったいない人材だった。自分でもちゃんと分かっていた。父の経営する店で(14歳の時から)何年も機械工として働いてきていて、充分な経験があった。なので、彼から2回目の面接に呼ばれた時、あたしはその仕事をゲットしたと思った。多分、あたしは勘違いしていたのだろう。

すべて、あたしの妻のせいだった。工場での仕事を首になり、次の仕事を見つけられなかった時、妻はあたしに家庭の主婦の仕事をすべきだと言い張った。最初は、料理と掃除だけだった。でも、その後、妻はあたしに、彼女が仕事から帰ってきた時に「可愛い」格好で出迎えるように求めた。仕方なくあたしはお化粧を始め、前より身だしなみに気を使うようになった。妻があたしにパンティやスカートを着せるようになったのは、それからすぐのことだった。でも、そういうことはすべて理にかなっているように思えた。妻は、あたしがそういう格好でいるのが好きだし、あたしも嫌いではなかったから。妻を喜ばすことができるということが、何より嬉しかった。

豊胸手術を受けさせられた時も、難なく受け入れた。大きな一歩とすら思わなかった。それまでに、すでに、ずいぶん女性化していたわけで、妻とふたりで外出しても、あたしはみんなに女の子と思われていたから。そんなあたしだったので、乳房ができたからといって、何か変わるの? って。

その自動車工場に履歴書を送ったけど、あたしは返事が来るとは思っていなかった。最初の面接のために出向いた時の工場の人の顔。あれですべてが分かった。胸を見せろと言われても、躊躇わずに見せた。それほど必死だったから。

そして、彼がズボンのチャックを降ろした。その瞬間、あたしは彼が何を求めているか悟った。振り返ってみると、その仕事に就けなかったとしても、あたしは気にしなかったと思う。その日は、採用されなかったとしても、良い日だったと言えるから。

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ジェイミーはあまりにも身体が小さいこと。だが、彼にはそれはどうしようもないことだった。彼のすべてが繊細で弱々しかった。身体(160センチ、50キロ)も、ペニス(勃起時10センチ、非勃起時3センチ)も。彼は生まれつきのシシーだった。彼以外の誰もが知っていたことである。高校の時、体育の授業の後、シャワールームで彼が他の男の股間をチラ見しているのを誰もが見て知っていた。一度、彼をストリップクラブに連れて行ったけど、彼は非常に居心地悪そうにしていた。ストリッパーの女の子たちに目を向けることすらできないようだった。

だが、ある夜、何杯か酒を飲んだ後、ラマールはジェイミーの見せかけの態度にうんざりして、その巨大なペニスを引っぱり出し、ジェイミーの前に立った。隠れシシーだったジェイミーは、大きな黒いペニスを見つめながら、催眠術に掛けられたようになっていた。ためらいがちに手を伸ばし、その後、何も言われたわけでもないのに、床にひざまずき、口を開け、そしてしゃぶり始めたのである。

先にも言った通り、ジェイミーにはどうしようもないことなのであった。生まれつきのシシーであり、みんながそれを知っている。ようやく、彼自身もそれを受け入れたと、そういうことなのだ。

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俺にできることなら、それをやる。それが俺だ。別に俺はオトコの娘を好んでいるというわけではない。そんな好みは俺にはない。オトコの娘たちは楽しいかもしれないが、別に、俺は、女たちに比べてオトコの娘たちが好きだというわけではない。ただ、男をオトコの娘に変えるのがずっと面白いという点はある。

ああ、ちょっと説明がまずいかもしれないな。誰でもオトコの娘に変えられるというわけではない。生まれつきそういう素質がある男もいれば、そうでない男もいる。たいていの男は、そういう素質を奥底に埋め込んでいるので、決して表面に出てこないものだ。俺は、男たちをなだめすかして、そういう素質を表面に出させるのが好きなのだ。

このミッキーを例に取ろう。こいつは、俺につかまるまでは、オトコの娘ではなかった。……あるいは、少なくともこいつはそれを隠すのが非常にうまかったと言える。だが、こいつの奥さんには、バレていた。こいつの奥さんが浮気したのも、それが理由だ(相手は俺だが)。俺と奥さんとの交際は何ヶ月も続いていたが、ミッキーは全然気づかなかった。俺たちが教えてやろうと思って、初めて、こいつは俺と奥さんの関係に気づいたわけだ。奥さんは3Pをしようと提案した。それ以来、ミッキーの男としての地位は下り坂になった。

あいつは、奥さんから3Pと聞かされた時、別の女を交えての3Pだとばっかり思っていたようだ……

ともあれ、ミッキーは俺と初めて出会った時に、俺のペニスを口に咥えた。たいていの男は、3回くらい会ってから、他の男のペニスに触れるようになるものだが、ミッキーは初回からだ。こいつ、特別なヤツだと思ったのはその時だったな。それから2週間もしないうちに、こいつの女性化を開始した。

その2年後のミッキーの姿が、この写真だ。すっかり女になって嬉しそうにしている。ミッキーは、自分が何であるか、何がしたいかをちゃんと知っている。これ以上の成果を望めるヤツが他にいるか?

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あなたは、彼にパンティやスカートを履かせることはできるだろう。化粧をさせ、体毛を剃らせることもできるだろう。ホルモンを摂取させることもできる。さらに、何千ドルも使って、種々の手術を受けさせることもできるだろう。

だが、それでも彼は依然として男なのである。確かに女性的な男だが、依然として男であることには変わりがない。

ある時点で、彼は、男性性が疑いようのない逞しいオトコに出会うことだろう。そして彼は思うことだろう。たとえ女性化してなくても、たとえ、今のようなオトコの娘になるために行った大変な労力を払わなかったとしても、自分にはこのような男オトコした男には近づくことすらできないだろうと。

そして彼は溶けていく。かつてはぼんやりと気持ち良かった程度のアナルセックスが、彼の世界の中心になっていく。そして、あなたが彼に施したすべてを真に受け入れるようになる。そうなって初めて、彼は男から……何か完全に違う存在になる一線を越えるのである。

それは不可避である。彼は正しいオトコに出会わなければならないのだ。


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「その調子よ。練習すれば完璧になるわ」

ピンクのディルドを咥えると、ボクの彼女がそう言った。

ボクは彼女を幸せにしたい。それだけだった。彼女がボクのアナルに指を入れたがったのが、始まりだった。彼女がストラップオンでボクを犯すようになったのは、それからすぐのことだった。その後はと言うと……まあ、毎晩、お尻を掲げて、(たとえ偽物であっても)アナルにペニスを入れられていたら、もはや「男だ」とは言い難くなるよね。彼女は、ボクは新しい役割にふさわしい服を着るべきだとしつこく言い始めた。

それから、たった2ヶ月しか経っていない。ボクはフルタイムでパンティを履いているし、彼女よりもずっと女の子っぽくなっている。

でも、ちょっと怖い感じもしてるんだ。彼女は「練習」と言ってるけど、何のための練習なんだろうかって。

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サミーは、親友ふたりの間に立ち、ギャビーが言った冗談に大笑いした。冗談と思ったのは彼だけかもしれないが。

「あんたねえ、ゲイでないって言うけど、どうして言えるのよ……自分の姿を見てみなさいよ」 とギャビーが言った。

「ええ、何で? あたし、可愛く見えるようになるのが好きなのよ。それって悪いこと?」 サミーは急に防御的になって答えた。

ケイトが割り込んだ。「もちろん、悪くないわよ。ただねえ……」 彼女は最後まで言わなかった。

「ねえ、ねえ、どうしてよ? 男が女の子が好きなのに、ちょっとだけ女っぽくなるって、ダメなことなの?」

ギャビーが言った。「いや、そうじゃないの。何と言うか、ちょっとね。でも、それだけじゃないのよ。あんたって、実際、あたしたちふたりよりずっと女の子っぽいでしょ? それは否定できないはずよ。それに、分かるでしょ?……たいていの男は、女の子っぽい話題について、女の子たちとぺちゃくちゃおしゃべりなんかしないものじゃない?」

「もしかして……」 とサミーは言おうとしたが、ギャビーに遮られた。

「でも、あんたがゲイじゃないかって思う本当の理由は、あんたが、こんなにセクシーな裸の女の子ふたりに挟まれているのに、全然、ちっとも勃起していないことよ。それって、あんたは本当は女の子と同じということじゃない?」


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彼が俺の上に乗って、快楽のあまり叫び声をあげるたび、俺は、正しいことをしたんだと思う。彼は、体重を減らしたいと言って俺のところにやってきた。減量のために催眠術を利用する人は多い。それがうまくいく場合もあれば、そうでない場合もある。

だが、ジョーイの場合、俺は別のモノを見た。彼が驚くほど催眠術にかかりやすい人間だったということもある。だが、何か別のモノがあったのだ。俺は心がスパークするのを感じた。多分、彼も同じことを感じたと思う。

そういうことに催眠術を使うのは悪いことだ。それは知っている。だが、俺が彼に催眠術をかけ、女になりたいと思わせたことを、後悔してないのかって? 俺は全然後悔していない。

俺は幸せだ。彼も幸せだ。俺と彼がこうなったことを誰が気にするだろう? 実際、何の問題があるだろう? 彼は俺を愛しているし、俺も彼を愛している。

完璧なのだよ。

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「ちょっと、やめてよ、トム」 とレギーが言った。「あたし、男なんか好きじゃないって言ったでしょ?」

「本当か? だったら、どうしてこんな服を着てるんだよ? 俺たちのような男たちの気を惹こうとしてるとしか思えねえぜ?」

「あたしは、可愛く見えたいだけ。これは大きなことよ。可愛くなりたいと思ってる男の子は多いんだから」

「でも、お前ほど可愛く見えるヤツはいねえよ」 とリオンがベッドに横たわりながら言った。

「ああん、嬉しいわ」 レギーはそう言って目を落とした。レオンのズボンに大きなテントができているのを見た。

「そうねえ、今回、一回だけよ……」 レギーはそう言って、いたずらそうな笑みを浮かべた。

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ジェラルドはいつも人気者だった。彼には、どこか付き合いやすいところがあった。スポーツマンでもなければ、頭がいいわけでもなかった。だが、彼は人懐っこいところがあって、誰とでもうち解け合うことができたのである。

彼は女の子にもとても人気があった。高校時代を通して、彼は次から次へとガールフレンドを変えた。彼のことをプリティ・ボーイと呼ぶ人がいた。ちょっと繊細な印象があって、彼はそんなあだ名をもらっていた。

しかし、たいていの男子高校生と同じく、いくら彼女ができても、彼のリビドーは決して満足することがなかった。いつも、可愛い女子とエッチするための新しい方法を探していた。そんなわけで、高校2年の時、彼はチアリーダーの入部テストを受けることにしたのである。10数名のとびきり可愛い女の子たちと一緒に活動するというのは、完璧な状況だと。そう彼はもくろんだのである。

結果がどうなっても、最後は、笑いのネタになるだろうと彼は思った。そうなればそうなったで女子たちにウケル。だが、驚いたことに、ジェラルドは入部テストに本当に受かったのだった。後から分かったことだが、彼にはチアリーダになる素質がちょっとあったのである。そして彼自身もチアーを楽しんだ。

高校3年になる前の夏の間、彼は起きている時間のほぼすべてを仲間のチアリーダたちと過ごした(男子は彼だけだった)。彼は気づかなかったが、その2ヶ月ほどの間に、彼のたち振る舞いが変わり始めていた。彼は女の子のように振舞い始めていたし、周りの女の子たちも彼をそういうふうに扱ったのである。

女の子たちは彼の前で着替えをするようになった。初めてそれを見た時、ジェラルドはちょっとショックを受けた。だが、彼は着替えをする女の子たちをセクシーな目で見ることができなかった。ただの友達としか見えなかった。その2週間後、彼は、周りの女の子たちが様々な裸体を示しても、まったく気にならなくなっていた。

ちょうどその頃、彼の服装が変わり始めた。男子用のショートパンツは、練習時に行う複雑な動きや体操をするにはちょっとキツすぎたので、彼は女の子からショートパンツを借りて着るようになった。だが、そうすると、トランクスの下着が捲り上がって居心地が悪くなるという問題が生じた。そこで彼は、再び女の子から白いコットンのパンティを借りて履いた。しばらくすると、それにすっかり慣れ親しみ、彼は常時、パンティを履くようになった。彼は他の衣類も女の子たちから借りて着た(ジーンズとか、ショートパンツとか、トップとか)。

夏休みも終わりにさしかかり、学校が始まる2週間前になり、彼らは合宿に出かけた。その頃までに、ジェラルドは完全に女の子に同化していた。女子用のユニフォーム(男子用のズボンではなく、スカート)を着るのにも彼は同意した。

彼がチアリーダー・チームのキャプテンに選ばれるかもしれないという噂もある。


[2016/02/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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079
私は、私のキュートで可愛い夫が大好き。夫は専業主夫をしている。どうして彼が主夫になっているかなんて、私には全然わからない。彼は料理も掃除もする。どんな家事も全部やってくれる。それに、家事を全部こなしながらも、いつもすっごくセクシーな格好でいてくれる。私は、毎晩、仕事から家に帰ると、すぐにスーツを脱ぎ棄て、ストラップオンをつけ、その場のキッチンで彼の身体を奪いたくなってしまう。

私たちの夫婦生活が正統的でないことは知っている。たいていの夫はスカートを履いたり、パンティを履いたりはしないことも、よく分かっている。男が妻のために身綺麗にして、着飾ったりしないことも知っている。そして、こんなに綺麗な夫を持てて、私が運がいいことも充分に知っている。

そんな私たちも、かつてはあんなふうだった。ずいぶん前のことのように思える。私たちがノーマルな夫婦だったこと。私たちは共働きだったのだけど、でも、彼はこの家の主だった。料理も掃除も私の仕事だった。全部、私がしていた(もっとも、今の彼ほど完璧ではなかったし、家事をしていた時も、今の彼のようにセクシーな格好ではなかったけれど)。でも、彼が職を失ってから、すべてが変わった。彼が家事を行うのが理屈に合っていたし、彼もとても上手に家事をしてくれた。

そして服装……まあ、この件はまったく違う話し。彼は……何と言うか……ちょっと、お粗末なカラダをしている。私が何を言っているか分かると思うけど。完全勃起で7センチ半。そうなのよ。彼が中に入れようとしても、何も感じなかった。それで、私は、それにうんざりしてしまったわけ。特に、私が家計を支えるようになってからは、私はより支配的になった。

ストラップオンを使った最初の夜、彼は、ウブな女の子みたいに怖がっていた。でも、私は優しくしてあげた。彼に気持ちよくなってほしいと思ったから。だからとてもゆっくりと行った。でも、その後は、それをするたびに、彼はどんどん喜ぶようになっていった。すぐに私たちは、セックスと言えば、ストラップオンを使うセックスだけになった。

私自身は、彼の服装とか身のこなしを変えるように頼んだことは一切ない。彼が自分で変えたわけ。彼は、私のために可愛く見えていたいって言ったの。容姿を完璧に変えるまで、多少時間がかかったけれど、とうとう、完璧にこなせるようになったら……わーお、すごい美人!

さっきも言ったように、私たちはノーマルな夫婦ではない。だけど、私たちにはこれが一番。私たちが良いと思うこと、それこそが私たちにとって大切なことだし。

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「これ、気に入った?」 とジムは妻の前でポーズを取った。

「な、なに?……ジム、どうしてそんな格好を?」 とタミーが訊いた。

「バレンタイン・デーのプレゼントとして、これを僕のために買ったって言ったよね? 君は僕にこれを着てほしいと思ってたんじゃ?」 とジムは少しムッとして言った。

「た、確かにあなたのために買ったわ。でも、それを着るのは私なのよ、ジム」

「え? と言うことは僕は全部、無駄なことをしたと言うこと? 身体の毛を全部剃ったし、化粧もしたし、美容院にも行ったのに……」

「でも、とても可愛いわよ。あっ、そう言えば……。あなたが私に買ってくれたプレゼントを開けるわね……」

「あ、いや、あの……ああ、いいよ」 

ジムは口ごもった。そして彼が先を言う前に、タミーは包み紙を破いていた。ジムは、中にあるモノを知っているので、顔を赤らめた。

タミーは中身をしばらく見つめ、それから顔を上げてジムを見た。

「ストラップオン?……あなた、まさか……」

「それは……ジョークだよ。僕は……」 ジムは見るからに落胆した顔をしていた。

「ああ、可哀想に。もちろん、私はこのストラップオンをつけてあなたを犯してあげるわ。それがあなたが望むことなら」 タミーはなだめるような声でそう言い、彼の肩を撫でた。

「本当?」 ジムはタミーに抱きついた。「今日はこれまでで最高のバレンタイン・デーになりそうだよ!」

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ダニーはずっと前からハロウィーンが大好きな休日となっていた。どうしてなのか、その理由は複雑ではない。ハロウィーンの日には、女性たちはフリーパスを得るからだ。その日は、女性たちは好きなだけエロい服を着ることができ、誰にも文句を言われない。どんなに肌を露わにした服であろうと問題ない。それはただのコスチュームなのだから。普通の日や、普通のパーティでは、とてもそんな服装になる気は起きないのだ。

したがって、ハロウィーンは、ダニー(と他の無数の男たち)に、女性の知り合いや同僚たちの、いつもと違った側面を見る機会を与えてくれるのである。さらに加えて、ハロウィーンは、ダニーに賢いコスチュームを案出する機会を与えてくれる。上述の露出度の高い服を着た女の子たちと打ち解け合うきっかけとなるようなコスチュームだ。それが上手く嵌ると、ダニーにとってはセックスをする機会が嵐のように押し寄せてくることになるのだ。

ダニーは、伝統的には女性の仕事とされている図書館員をしていたのであるが、そのため、彼にはたくさん女性の友だちがいた。ハロウィーンが近づいてきた時、そんな女友だちのひとりが彼に言った。女装してみたらどうかと。彼女が言うには、女装した男はみんなとても可笑しい。それゆえ、女装男は、女性たちに、男性性を剥き出しにしない完全な安全パイだというメッセージを送ることになるのだと。最初、ダニーは半信半疑だったが、ハロウィーンが近づき、彼自身、良いアイデアがなかったこともあって、その提案がだんだんと良いものに思えてきたのであった。そして、とうとう、彼は観念して、やってみることにしたのである。もちろん、女の子たちはチョー大喜びした。でも、どんなタイプの女装をしたらよいのだろう? 普通の一般的な女の子の格好をする? あるいは、何かテーマに沿った女装をする? 女友だちは皆、後者を強力に支持したので、ダニーはそれに従った。女の子のひとりが、秘書の格好をしたらどうかと提案したが、それは即座に却下された。別の女の子が、フーターズ(参考)の女の子になったらと言い、他の女の子たちも、いいわねと言った。ダニー自身は確信していたわけじゃなかったのだが、まあ、その時の彼はみんなの流れに合わせておこうと思ったのである。だが、その時、さらに別の女の子が、プレーボーイのバニーガールになったらどうかと提案したのだった。その瞬間、女の子たちはいっせいに悲鳴を上げ、それ以外の選択はありえないと、賛成した。是非、その格好してみて。それ以外はダメよと、皆が言った。そんなわけで、ダニーはしぶしぶ同意したのだった。

ハロウィーン当日になり、女の子たちは彼の身支度を手伝った。彼女たちはすべての面倒をみた。お化粧から毛剃りから、何からなにまで。すべてが終わり、ダニーは鏡を覗きこんだ。鏡の中の自分の姿が信じられなかった。女装した男には全然見えないし、可笑しいところもなかった。肌を露わにした服を着た、セクシーな女の子そのものにしか見えなかったのである。その時、ダニーはためらい始めた。女の子たちがそばにいて、自分の背中を押してくれなかったら、たぶん、ここまではしなかっただろう。たまたま、彼女たちがそばにいたから、ここまでするほか道がなくなってしまっただけじゃないか?

パーティに行くと、文字通り、男たちの視線が次々と身体に突き刺さるのを感じた。男性とすれ違うたびに、自分の女性的なお尻にその男が視線を釘づけにしているのを感じた。それに、彼に言い寄ってきた男性の数と言ったら、本当に信じられないほど。ダニーのこれまでの人生で、これほど人から求められたことは一度もなかった。夜が更けるにつれて、彼は次第に気を緩め始めた。言い寄ってきた男とダンスをするようになった。男とダンスしたって、何も害はないじゃないか。どうせ、彼の正体を知っている人は、(彼を観察し続けている女の子たちを除いて)誰もいないのだから。

夜の終わりにかけて、ダニーは、とある大きな黒人男性と(かなり淫らな)ダンスをしていた。

その男がダニーの耳元に囁いた。「場所を変えないか?」 

ダニーは頭を左右に振った。「明日、早起きしなければいけないの」 

「なあ、いいだろう? ちょっと俺の家に立ち寄って、何かお酒を飲むだけだよ。少しくらい夜更かししてもいいだろ?」

ダニーはどうしてよいか分からなかった。心では行きたくなかったが、ちょっと、付き合ってみたいと思う自分もいた。男たちにちやほやされたのが楽しかったし、この男性は特にハンサムで、逞しかった。

ダニー自身、なにが起きたか分からぬうちに、気がつくと、彼はその男と一緒に車の中にいた。後でわかったことだが、男の名はブライアンと言った。車に乗っていたのはほんのわずかで、すぐにふたりはブライアンのアパートに来ていた。ブライアンは成功者であるのは明らかだった。アパートの中は、ちょっとけばけばしいとは言え、高価そうな家具が揃えられていたからである。アパートに来て1分後、ふたりはカウチに座り、おしゃべりをしていた。そのさらに1分後、ふたりは抱き合っていた。何がどうなっているのか、ダニーが分かったのは、男の舌が彼の口の中に滑り込んできて、両手で身体じゅうをまさぐられているのに気づいた時だった。この熱情に溢れたひと時に彼は我を忘れていた。そんなふうな気持ちになったことは一度もなかったし、ましてや、他の男とこんなふうになったことなど一度もなかったのである。だが、ダニーは、自分が欲しているモノははっきり分かっていた。彼はブライアンのスラックスのチャックを降ろし、中から太い分身を手繰り出した。ダニーのそれよりはるかに巨大な代物だった。両手で握っても握りきるのがやっと。それに、この重量感。しごくのに合わせてみるみる固くなってくる。

ダニーがバニーガールの衣装を(耳とカラーを除いて、すべて)脱ぎ去ったのはそれから間もなくのことだった。ブライアンは興奮しきっていて、ダニーの小さなペニスのことなど気にならなかった。ダニーは四つん這いになり、ブライアンのペニスの先端を口に含んだ。そして大きな美しい目でブライアンを見上げた。その目はありがとうと言っているようだった。そして、おしゃぶりを始める。とてもいい感触だった。こうすることが、あまりに当然であるように思えた。だが、そんな快感は、ブライアンに後ろから奪われた時の強烈な感覚に比べたら、すっかりかすんでしまう。その瞬間から、ダニーは自分が長年、間違った生き方をしていたことを悟った。自分は女性と一緒にいるべきなのではない。男性と一緒になるべきなのだと。

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082
どうしてよいか分からない。前からパパは少し女々しいというのは知ってたけど……少しと言うか、すごく女性的だと思っていたのはホント。でも、パパが実際にオトコに興味があるなんて、全然、思ったこともなかった。そして、先週、冬休みで大学から実家に戻ったら、パパが以前とは全然違った感じになっていたのだった。髪の毛を長くして、お化粧をしているように見えた。それに服装も。ユニセックスどころでなくなっていた。ドレスやスカートとかを着ているという感じじゃなくって、完璧に婦人服を着ていた。洗濯物入れにパパが履いていたパンティがあったのも見た。

そんなことは全部、何とかできる。パパは、自分が着たいような服を着ればよいと思っている。でも、その後、パパのスマホの待ち受け画面を見たんだ。パパはお尻を高々と持ち上げて、後ろには大きなペニスが来ていて、挿入のために位置を取っていた。でも、それも本当は問題じゃない。パパが誰と寝ようが僕は気にしない。パパは依然として僕のパパだし、なにが起きようと、僕はパパを愛し続けるから。

でも、その待ち受け画面についてパパに問いただしたら、パパは、これは1回きりのことだと、実際は、こんな人間じゃないんだと言ったんだ。パパの上司からの命令でしたんだと、そんなことを言った。でも、僕はそれは真に受けていない。僕があの画面を見た後では信じられない。パパのあの表情を見た後では、信じることなどできない。

パパは何もしなくていいから、最低でも、僕に正直になってほしいだけ。


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083
「うちの息子はすごくシシー……そして私は、このこと以上、誇りを持てることはない」
メアリ・フィリップス上院議員

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キャメロンはずっと前から小さくて女性的だった。他の男の子たちと馴染みあったことは一度もなかった。男たちはとても乱暴だ。それに対して、彼は柔和さと繊細さの権化のような存在。

でも、キャメロンは頑固でもあった。他の人が彼にどういう服装をしろとか、どんな態度をしろとか言っても、彼はそれに従うことを頑として拒否した。彼は可愛い服装が好きなのだ。彼はラブコメを見るのが好きなのだ。そして、彼は女の子たちとつるんで遊ぶのが好きなのだ。女の子たちとは趣味が合うことがすごく多かったし、女の子たちは彼のことを理解してくれた。言うまでもなく、彼には男の友達は少なかった。

友達グループの間で時々起きることではあるが、キャメロンの派閥も均質的になっていった。誰かがある流行に乗ると、キャメロンも含むグループの他のメンバーも同じ流行に乗るのである。それが意味することは、彼は女の子の服装をすることが多くなったということである。

しかしながら、キャメロンは自分はゲイではないことは維持し続けた。彼は女の子が好きであった。仲間の女の子たちが、あの男の子がキュートだとか、あの子がセクシーだとか噂話に花を咲かせている時、彼は彼女たちの話しを無視しようとした。時々、彼は、魅力的と感じる女優やモデルについて会話を始めようとしたが、女の子たちは、そんな彼を笑い飛ばすのが普通で、すぐに別の話題に移ってしまうのだった。

キャメロンの19歳の誕生日、女の子たちは彼にビックリ・パーティを開いてあげた。彼がケーキのろうそくを吹き消すと、(彼の一番の友人だった)レベッカが言った。「キャミイ? 私たち、あなたが高校時代、辛かったのを知ってるわ。男子が全員、あなたの服装とかについてからかっていたもの。それに私たち、あなたがゲイでないことも知っている。でもね、私たち、あなたにプレゼントを用意したの」

その瞬間、ドアが開き、外から、カウボーイの服を着た非常にハンサムで体格の良い男が入ってきた。女の子たちはいっせいに歓声を上げた。誰かが音楽を流し、彼はダンスを始めた。カウボーイはゆっくりとキャメロンのところに近づいてくる。キャメロンはショックで唖然としたまま座っていた。男は引き千切るようにして着ているシャツを脱ぎ、筋肉が波打つ胸板を見せた。そしてズボンも降りて行く。

男はキャメロンの真正面に立ち、Gストリングのビキニひとつでダンスをし、腰をうねらせた。盛り上がった股間がキャメロンの目の前、数センチのところでうねっている。キャメロンは目を背けようとしたが、時々、視線が男の股間に迷い戻ってしまう。そして、男はGストリングも引き千切った。女の子たちが歓声を上げる。

キャメロンは、そのペニスに催眠術に掛けられたようになった。彼が口を開け、顔を寄せ、口に含むまで、数秒もかからなかった。どうしても、そうしたくてたまらなくなったから。そうすることが……自然なことにしか思えなかったから。


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2011年、全米プロバスケット協会(NBA)は深刻な危機に直面していた。選手たちが、オーナーによる報酬カットに不満を持ち、ストライキをすることに決めたのである。無数の会議と何百時間にもわたる交渉をしても、オーナーと選手たちは、いまだ合意に至らなかった。その結果、2011-2012年のシーズンは中止となったのである。

しかしながら、ファンたちはそれでもプロのバスケットボールの試合を見たがった。結果、彼らは残された唯一の選択肢に目を向けたのだった。すなわち、女子プロリーグ(WNBA)である。2012-2013年のシーズンも中止となったが、ファンたちは意にも止めなかった。ファンたちは、女性選手のプレーに非常に魅せられ、その結果、男子選手のことはほぼ忘れ去られてしまったのである。オーナーと選手たちがようやく合意に達した時までには、すでに、人気の点でWNBAの方がNBAを上回っていた。もっと言えば、人気の点で言えば、男子バスケットボールは、ストライキ前の女子バスケットボールに匹敵する存在になっていたのである(評論家の中には、女子バスケよりも人気がないと言う者もいた)。

2016年までには、NBAは以前の人気に復帰するのは不可能であることが明らかになっていた。一方、WNBAはその正反対であった。ファンたちは、女子バスケットボールの試合をいくら見ても見あきることがない状態になっていたのである。

その人気(および、それにともなう収入増)に応じて、選手たちの報酬もうなぎ上りになっていた。新しく得た富と権力に従って、女子選手たちは、次第により支配的に振舞い始めた。

2018年までには、新しいトレンドが生まれていた。彼女たち女子選手が、非常に女性的な男性とデートしたり結婚し始めたのである。そういった男性たち(普通は、小柄で、線が細く、可愛い男性たち)は妻や従順なガールフレンドの役割を演じ、一方、女性の方は、夫や情熱的なボーイフレンドの役割を演じた。

アーロン・グレース(WNBAのスーパースター選手のワンダ。グレースの妻)は、そのような、いわゆるボーイ妻のひとりである。皆さんにも左の写真を見れば分かる通り、彼には男性性のひとかけらも残っていない。

スポーツ選手たちが行うことすべてについてと同様に、この状況は私たちの文化に、広範囲にわたる多数の影響を与えた。まず第一に、そして最も顕著なこととして、男子バスケットボールは、あらゆるレベルで、女子バスケットボールの後ろの位置に存在することになった(そして他のスポーツも同様にその傾向に従った)。多くの高校で、男子バスケットボール部が不人気であると言う理由で、廃部になった。高校などのスポーツイベントでは、男性のチアリーダたち(伝統的な女性のユニフォームを着た男子チアリーダたち)を見ることが珍しくない。

単なる労働争議だったことが、スポーツ選手たちの運命を永遠に変えてしまったのだろうか? その通りであるし、その変化はまだ終わっていない。2011年以来、フットボール、野球、ラクロスなど、他の多くのスポーツでも、伝統的な男性優位の状態が疑問視されてきているし、いずれのスポーツでも女子チームの人気が着実に高まってきているのである。

これから10年かそこらの時間が経つと、男女のジェンダーの役割とはいったいどうあるべきなのかについて、今とは非常に、非常に異なった考えに直面する可能性があることを想像するのは、そう難しいことではないだろう。

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私はとてもとても悪い女。私にも理由はあるけど、でも……親友の大きなおちんちんの上にまたがって嬉しそうに身体を上下させてる彼の写真を見ると、私はやりすぎたかもと思ってしまう。つまり、彼には奥さんがいたわけだし……。

でも、決断をしたのは彼自身。その帰結がこれだけど。私がやりすぎてしまったかどうかについては、皆さんが判決を下してくれてもいいわ。

5年前、私はとある夏場の大ヒット映画で恋愛物の役を演じ大ブレークを果たした(映画の題名は伏せておきます)。その映画では、(改善の余地はいくらでもあるのだけど)まあまあの仕事ができたし、それに、分かると思うけど、私はアレが好きそうな顔つきをしてるから。そんなわけで、その仕事の後、どんどんオファーが流れ込んできた。3年間で映画が6本。本数を重ねるごとにギャラも上がっていった。私はセクシーで、それでありながら、「隣に住む女の子」っぽいイメージもある。私は世界の頂上に立った気分だった。

でも、3年前、私は間違いを犯してしまった。とあるパーティに出席していて、そこではみんながしていたことだったのだけど。当時、まだ22歳と若く、それにおバカだった私は、誰かにヘロインをやってみたらと誘われ、たった1度だけしてみたのだった。その後、中毒にならなかったのは運が良かったのだと思う。1回でもしたら中毒になると言われているから。でも、私はそうはならなかった……

とにかく、それが問題ではない。本当の問題は、最初から最後まで、トレント・チャンスと言う名の男に関わること。彼はパパラッチで、私がドラッグを注射している写真を撮ったのだ。彼がその写真を売ろうとしているのを知った私は、写真を買い取ろうとしたけど、いくらお金を積んでも、彼は頑として応じなかった。結局、彼は写真を誰かに売り飛ばし、私の女優生活は事実上、終わりになった。オファーは途絶え、私は大衆の前から姿を消したのだった。

幸い、私はお金については賢い使い方をしていて、かなり長い間、経済的に困ることはなかった。とは言え、私は幼いころから女優になることを夢見てきたわけで、その夢をあの男に奪い取られてしまったのである。私は彼を破滅させようと思った。

できるだけ大きな復讐の効果が得られるようにと、私立探偵を雇い、彼を尾行させた。だが、残念なことに、トレントはクリーンな人間だった……ただひとつ、彼は極端なホモ嫌いだった。彼は、あらゆる機会を捉えては、ホモセクシュアルの人々をあざけり、罵倒していた。

でも、そのことをどうやって彼への復讐に利用したらいいだろう? その方法を考えつくのに、結構、時間がかかった。でも、ついに、私は催眠術に関するウェブサイトを見つけたのだった。ちょっと胡散臭い感じもしたのだが、私はその催眠術師に会うことに決めた。その催眠術師に会うと、彼は、本当に効くと請け合ったし、その証拠としてビデオも見せてくれた。それでもまだ疑い深かった私は、ある取引を申し出た。つまり、その場では、彼が要求する金額の4分の1しか払わないということ。ただし、本当に成功した場合は、要求額の2倍を払うという取引である。

それでだけど、結果として、その催眠術は、まさに催眠術師が言った通り、あるいは、それ以上の効果を出したのだった。私は、例の私立探偵に、彼の家に侵入させ、すべてのDVD、CD、およびパソコンやiPodに入っているデジタル・オーディオや動画ファイルを、サブリミナル・メッセージを加えたファイルで置き換えさせたのである。

実際、実に賢いやり方だった。彼を、彼が憎む存在になりたいと思わせるのである。催眠術師は、その変化はゆっくり進むだろうと言っていた。他の男性の股間に少し長く視線を向けてしまうようになるとか、自慰をする時に頭の中に大きなペニスが浮かんでくるとか。そういう、些細なことから徐々に効果が積み重なっていくだろうと。それから2ヶ月ほどのうちに、彼は明らかにバイセクシュアルになるだろうし、1年以内に、女性を性的なことをする相手とは見なくなるだろうと。

でも、奇妙と言えば奇妙だった。確かに催眠術師の言う通りに進行したが、彼は、トレントがどんなふうに男性を惹きつけようとするかまでは予測していなかった。トレントが自分から女性化し始めるとは、誰も想像できなかったことだろう。多分、トレントが考えた論理は、こういうことなのだろう。男は女が好きなものだ。ゆえに、自分をできる限り女に見えるようにしたら希望が叶うと。

それから1年以上が過ぎた。いま私は、彼のホモ嫌いを封じ込めていた催眠を解こうかと考えている。そうすれば、もっと適切な懲らしめになると思う。自分が自分自身が嫌う存在になっているという恥辱と同時に、燃えるような抑えきれない欲情が混ざり合えば、かなり強力な精神的葛藤を生むだろう。あるいは、彼を今のままにしておき、かつての自分のことを知らないままにしておくというのもアリかもしれない。その方が良い世界になるだろうと。

どちらかに決めなくては。

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「単に私が男だからと言って、私が可愛くなれないことにはならない」
トミー・エドワーズ
世界初のプレイボイー誌の男性のバニー

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かつてジェイソンは大スターだった。若い10代のファンが山のようにいた(大半が女の子)。彼が13歳から16歳になる頃まで、すべてが彼のモノになるように思えた。

歌が歌えるし、しかも上手だ。しかし、そんなことができる人はたくさんいる。ジェイソンには、歌う能力と、ある種の両性具有的な(極めて愛らしい)ルックスのふたつを兼ね備えていたのである。そこに多くの女の子たちが夢中になった。

もっと言えば、インターネットで流行っていたジョークとして、彼は男の子と言うより女の子に見えるというジョークがあった。だが、彼は好都合なからかいの対象であり、自分からも笑い者になるのを喜んでいた。

そんなとき、あれが起きた。彼が17歳の時、ある若い女性が前に現れ、彼の子を身ごもったと言ったのである。そういうこと自体は、それほど珍しいことではない。有名人にはよくあることである。しかし、その時のジェイソンの反応は、普通、人が予想することとは非常に異なっていた。

最初、彼は普通に否定しただけだった。それでも問題は消え去らなかったが、少なくとも、少し鎮静化した。それから2ヶ月ほどにわたり、彼はほぼ常時、その話題に関する質問を受け付けなかった。

だが、その後、ビデオが表ざたになったのである。荒い画面のビデオで、明らかに携帯電話のカメラで撮ったものと分かる。ジェイソンは、おそらく私的なパーティで撮ったビデオだと思った。そのビデオでは、彼はある男の膝の上に乗っていた(一方、彼のガールフレンドとされている芸能人の女性は、無視され、近くのカウチにつまらなさそうに座っていた)。それでも不十分なのか、ジェイソンとその男との会話も録音されていた。

「こんなこと全部、終わってしまえばいいのに。何で……何であたしが? 子供の父親? まるで、一度でもアレをしたことがあるみたいじゃない」

そのジェイソンのイントネーションと(片手を「男友だち」の胸板に乗せ、もう一方の腕を男の首に巻きつけている、という)振舞いを見ると、ほぼ間違いなく、彼は女性とのセックスを嫌悪していると察することができる。

そのビデオが登場すると、途端に彼の人気が急落した。10代の女の子というものは、女性を好まない男の子を憧れのアイドルとはしないのである。時間が経つにつれて、彼は表舞台から消え去った。

だが、昨年、落ち目の有名人ではよくあることだが、18歳になったばかりのジェイソンが映っているセックス・ビデオが流出した。その中では、ジェイソンは明らかに仮面を脱ぎ棄て、自分がシシーであることを自慢していた(長い髪の毛、滑らかで無毛の肌、化粧、そして女性服)。そして彼の相手は、予想するに、有名な(ストレートの)男優と思われる。これにより、ジェイソンは再び芸能界に復帰することになるのだろうか? 多分、そうなるかもしれない。あるいは、彼はこれを利用して、別のまったく新しい仕事に就こうとしてるのかもしれない。


[2016/02/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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ケニーは、タイヤのブランコの隣でポーズを取り、カレンが写真を撮った。

「そうよ、いいわ、あなた! その格好になってセクシーに感じるでしょ?」

ケニーは頷くことしかできなかった。本当にセクシーな気分だった。それは否定できない。彼は、男としては背が低く、痩せて、女性的だった。可愛いスカートを履き、お腹のでたシャツを着て、長い髪を整え、顔にはお化粧。確かに彼は男から好かれる容姿だ。

「あなた、男たちを棒で振り払わなくちゃいけなくなるわよ!」 と別の女友達のベッキーが悪戯そうな笑顔で言った。

「で、でも、僕はゲイじゃないから」 ケニーは答えた。

「もちろん、あなたは違うわ。あなたのように、友人は女の友だちだけで、女の子の服を着て、あなたほど可愛い娘に見えるような普通の男はたくさんいるんだから。それに、私たちが前にあなたに見せた、あのビデオ。あなたがあのビデオに夢中になってたことを否定したりしないでよね。あなたの小さなアレ、固くなっていたのは、すべてを物語っていたわよ。あの時の反応、レズのビデオの時より、もっと激しい反応だったじゃない?」 とカレンが言った。

ケニーにとっては恥ずかしいことだったが、それは本当だった。彼は興奮するつもりはまったくなかったのだが、でも、あのビデオに出ていた男たちは、とても……とても逞しくて強そうだった。そのいずれも、ケニー自身に欠けている特質だった。彼らが自分たちのペニスを握って擦っているところを見ているだけで、彼は危うくズボンの中に射精しそうになったのである。

女の子たちは、ケニーがあの大きなペニスをうっとりと見つめていたのを見た後は、彼を女の子のように着飾って、写真を撮ることに抗しきれなくなったのだった。

「さあ、男たちを引っかけにクラブに出かけましょう」 とベッキーが言った。今夜は楽しい夜になりそうだ。


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あなたにバレたのね。とうとうね。あなた、本当はバカなんじゃないかって思い始めていたところだったのよ。あたしが1年前に女性ホルモンを摂取し始めた後、あなた、すでに気づいていたとばかり思っていたのよ。胸は大きくないけど、少なくとも、目立ってきていたわ。お化粧もしていたし、髪の毛も男のスタイルではなくなっている。あっ、それから婦人服も着てたし……普通のジーンズとかだけど、服は間違いなく婦人服売り場に置いてあるものばかり。気がつかなかったの? ディルドも? ええ、今あたしのアナルに刺さっているディルドのこと。いつも目に見えるところに置きっぱなしにしていたのに。あなたって、本当に注意力のないルームメイトなのね。ああ、誰かが遊びに来たみたい! 多分、あなた、これから目にすることを気に入るんじゃないかしら? あなたもここに来て、あたしと一緒にちょっと楽しまない?

あら、はっきり言っちゃうけど、遊ぶってことは、ここに来て、あたしのアナルにエッチすることよ、バカね。ホント、誓ってもいいわ。男って時々、ものすごくおバカな時があるわ。

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チャドは今夜の出来事すべてをほとんど信じられなかった。彼はガールフレンドと街の反対側で開かれるパーティに行こうと計画した。友達と会えると期待してである。その友達は、ふたりに、誰も知ってる人がいないパーティに行くか、家から出ないでいるか、どっちかに決めてくれと言った。

チャドの彼女はベス。ベスはあるアイデアを思いついた。そのパーティで、自分たちは女の子ふたり連れだと言ったらどうかと。ベスは、チャドにはちょっとだけお化粧をして、後は服装を変えるだけで充分だと確信していた。チャドはどうかなと自信がなさそうだったが、もしベスが自分を、何とか通るレベルに変えてくれるなら、やってもいいよと返事した。

後から分かったことだが、それはそもそも問題にすらならないことだった……チャドは簡単に女の子として通る姿に変わったのである。そしてふたりはパーティに出かけた。誰ひとり、チャドが外見とは違う存在だと思う者はいなかった。彼は男たちといちゃつき、ダンスをし、さらに、いちゃついた。その時、ある男性が、もっと親密な「おしゃべり」をしに部屋に入らないかと誘った。チャドはその男の意味していることを知っていた。彼はあたりを見回した。ベスはどこにも見えない。チャドはノーと言うつもりだった。何か言い訳をするつもりだった。だが彼はそうしなかった。彼はただ微笑み、そして頷いたのだった。男は家の中に彼を連れ込んだ。

「おしゃべり」は30秒足らずで終わり、男はすぐに彼にキスを始めた。チャドは逃れたいと思ったけど、実際には、キスを返していた。そもそも、男の股間を手でまさぐっていもいた。自分がそんなところを触っていたことには、勃起しつつあるペニスがあるのを感じるまで気づかなかった。彼は男のジーンズの上から、それを撫でた。それから間もなく、彼はそれを中から出し、擦り始めていた。チャドは両膝を床についた。

フェラは長くは続かなかった。……男はたった1分ほどの激しい吸茎のあと、チャドの顔面に噴射してしたからである。チャドはベッドに仰向けになった。いつシャツを脱いだのだろう? そして、どうして男は、チャドが男性であることに気づいた時、やめなかったのだろう?

それは関係なかったのである。チャドは、男の精液を舐めながら微笑んだ。その夜は楽しい夜だった。


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ジェイミーはこの世の何よりもダンスが大好きだった。これまでもずっと好きだったし、これからもそうだろう。成長する過程で、彼は、嫌と言うほどからかわれてきたし、イジメられてきた。彼はそれに耐えてきた。だが、そんなことは彼にはどうでも良かった。リサイタルでステージに上がり、ダンスを踊りはじめれば、彼は本当に幸せになれるのだから。

たいていのダンス・スタジオは、圧倒的に女性や女の子向けにできているものである。そして、ジェイミーが通ったスタジオも例外ではなかった。もっと言えば、スタジオでは男子は彼だけであるのがたいていだった。結果として、彼の友人はすべて女性だった。

彼が高校に行くころまでには、彼は、女の子と同じようになっていた。確かに、彼は、男はこういうふうに振舞うのだろうなと思うような行動を取って、女子とは違うことを示そうとはした。「あの女の子、エッチなカラダしてるな」とか、そういうことを言って、男子っぽく振舞おうとした。だが、それは単に見せかけにすぎなかった。彼のような男の子は、年中、女子と混ざって生活しつつ、同時に男性的であり続けるということは不可能なのである。いくら取り繕っても、できないものなのである。

高校を卒業した後、彼はダンスの奨学金を得た。しかし、その学校に入った彼は、直ちに、自分が他の大半の男性ダンサーにふさわしいタイプの肉体をしていないことに気づいたのだった。もっと言うと、レオタードを着ると、彼は頻繁に女の子と間違えられたのだった。

そして、その後、彼にとって恐ろしい事態になった。学校側が彼の奨学金を取り消すと脅かし始めたのである。彼は、学校側が探し求めているタイプではなかったということなのである。彼は、男性ダンサーに足るだけの男らしさがないということなのだ。そもそも、観客は、男性ダンサーのセクシュアリティを最初から訝しがっている。であるので、ジェイミーのような女性的な男の子をステージに上げても、誰も彼のことなど見向きもしないだろう。

ジェイミーは、プロのダンサーになるという夢をかなえるという差し迫った目的に直面し、ある突拍子もないチャンスにしがみついた。彼は、女性ダンサーの衣装を買い求め、次のクラスにそれを着て出席したのである。びっくりして眉をひそめる者は誰もいなかった。そのジェイミーの姿こそ、まさに学校側が期待していた存在だったからである。

その2年後、彼は「ラ・シルフィード」の主役を演じた。ちなみに、彼は男性的な行動を完全に止め、彼が生まれつきに持っている女性性を受け入れていた。

だが、彼には、もう一歩だけ進む段階が残っている。しかし、男たちが彼を見る目つきから判断するに、彼がその段階に進むのは時間の問題だろう。


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性的指向というのはおかしなものである。昔は、それは一目瞭然なものだと思われていた。ある人間の性的なことについての好みは、その人の行動から分かると思われていた。男性とのセックスを好むなら、その人はアンドロフィリアな人(男性性に惹かれる人)であり、女性とのセックスを好むなら、その人はジノフィリアな人(女性性に惹かれる人)であると。昔は、そのような人たちを、それぞれ、ホモセクシュアルとヘテロセクシュアルと分類したものだった。その背後にある理論は、男性と女性は、それぞれ、反対のジェンダーの人間と一緒になることを求めるのが自然なのであるという理論だった。

しかし、10年前、アントニア・ガルシア博士が、人の性的好みを正確に判断する手法を開発した。それは複雑な手法で、視覚的刺激を用いて神経組織の反応を引き出し、計測する手法である。その計測結果は、数値化され、百分率で表される。1万5千人以上の様々な分類に散らばった被験者たちについて、2年間に渡り、研究した結果、ガルシア博士は、次のような結論を得た。

性的指向に関しては、ジェンダーの違いは関係がない。ガルシア女史が調査した男性の80%近くが、少なくともアンドロフィリア度数が40%を示すと判明したのである。半数以上が少なくともアンドロフィリア度数が60%であった。これが意味することは、調査されたすべての男性の半数以上が、女性性よりも男性性に惹かれるということである。前男性の4分の1以上が、アンドロフィリア度数が70%か、それ以上の数値を出した。加えて、ガルシア女史は、調査した男性と女性で際立った数値上の違いはないことも発見した。

これは何を意味するのだろうか? ガルシア博士は、人を単に男性であるか女性であるかという点だけで見るのは、あまりにも狭い判断であることを指摘している。そうではなく、ジェンダーというものは、個々の人間が女性性が優位であるか男性性が優位であるかによって決定されるべきであると言う。明らかに、真に男性的である人間はまれであることになる(ガルシア博士によれば、そのような人は、全人口の25-30%ほどだろうと考えている。つまり、いわゆる「男性」のおおよそ半分と)。そのような結論をガルシア博士は、どのジェンダーに惹かれるかに関するデータを用いて論証した。

カリフォルニア州は、ガルシア博士の理論を受け入れ、それを用いて、住民を分類する方法に利用してきている。州は、思春期になる直前に、住民の男子と女子全員について、その男性性と女性性のテストを行う。男子のおおよそ半数(および、女子のおおよそ25%)が「男性的」の範囲に入る数値を出している。それ以外の子供のすべてが「女性的」の範囲の数値である。これはガルシア博士の理論に一致する。その上で、それぞれの真のジェンダーに従って、男子、女子の身体に措置が取られている(たいていはホルモンの注入だけで十分であるが、事情に応じて手術も行われることもある)。

カリフォルニア州は、この仕組みを8年前に採用したのであるが、その先進的な思考の褒美として、豊かな果実が実り、州は収穫時期に入っている。住民の幸福度はかなり高まり、それゆえに、生産性も格段に向上している(週のGDPは40%以上も増加した)。現在、合衆国の半分以上の州が、似たようなプログラムを実施しようとしているところだ。


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あたしは男を選ぶのが得意だったことが一度もない。いっつも、違った男を選んでしまうように思う。どうしても、そうなってしまう。あたし自身は悪っぽいタイプの男が好き。……どんなタイプかみんなも分かると思う。そんなわけで、あたしはロブに恋してしまって唖然としているの。ロブは、あたしが普通デートする男とは完全に正反対の男だった。……身体が小さくて、可愛らしくて、無害タイプで、ちょっと女性的な人。でも、ロブとの仲は最高だった。ロブはあたしの彼氏で、同時に親友でもある。あたしにとって、彼は恋人と親友が一体化したような人なのだ。

多分、ロブがあたしと別れた時、素直に彼の思うままにさせるべきだったのだと思う。あたしにはつまらないとしか思えない口論が原因だったんだけど。ともあれ、正直言って、その時は、あたしは、これは一時的なことだろうと思っていた。やがてふたりは仲直りできるだろうと思っていた。(あたしも彼も単独では家賃を払えないからだけど)彼があたしたちのアパートから出て行かなかったこともあって、そんな期待が膨らんでいた。でも、2週間くらい過ぎても、彼はあたしに戻ってきてほしいようなそぶりを全然見せない。そこで、あたしはある計画を思いついたのだった。だって、本当に彼を愛していたんだもの……。

あたしの経験からすると、嫉妬心というものが、たいていの男に魔法をかけてくれる。他の男にちょっとだけ興味があるようなところを見せる。そうすれば、男たちは走って戻ってくると。そんなわけで、あたしは、ちょっとあることを仕組んだ。あたしが他の男とやってるところをロブに偶然見せてやるという企み。相手の男は、あたしの理想としてる典型的な男……大きくて、強くて、男っぽい人。ロブとは正反対の男。と言うわけで、ロブが部屋に入ってきた時、あたしはカウチの上で全力を使って激しく、この男の身体の上、上下に跳ねていたのだった。ロブは、ゴメン、終わるまで外で待ってるよと呟いた。

ロブが部屋に戻ってきた時、あたしはロブをジャックに紹介した。ロブはちょっとドギマギしている感じだったけど、あたしはそのことをまったく気にしなかった。その後、ロブはあたしに戻ってほしいと思うだろうと、あたしは確信していたんだけど、でも、その時は、何にも起きなかった。

それから1週間くらいした時。家に戻ってきたら、ロブがうつ伏せになって、お尻にジャックの大きなおちんちんを入れられているところに直面した。ロブはあたしを見て、にっこり微笑んでいた。ジャックが激しく出し入れをしているのに、嬉しそうに微笑んでいた。そして、その笑みがすべてを物語っていたと思う。

あたしが完全にロブを失ってしまったということ。そして、その永遠の別れの引き金を引いたのが、あたし自身だと言うことを。


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彼は、僕がここにいることすら知らない。僕はドアの隙間から彼を覗いている。お化粧をしてるところを覗いている。彼の服に目がいく……白いスカートとカラフルなストラップレスのトップ。

ちょっと変な感じだ。彼が綺麗に身だしなみを整えるところを見るなんて。彼はとても女っぽい……それにとても可愛い。たいていの人は彼のことを女の子だと思った。でも僕は違う。彼は、僕の親友のお兄さん。グラント。

でも、彼みたいな服装になる男がたくさんいる。年ごとに、男性がスカートを履いて、可愛らしく見せようとすることが、ほぼ普通のことになってきていた。中には、豊胸手術を受ける人もいる。グラントは違うけど。彼には豊胸の必要がないのだ。どこをとっても、自然に見えるから。

僕はペニスが固くなるのを感じた。その時、グラントがこっちを振り向いた。そして僕をまっすぐに見た。

「じっくり見るつもりなら、中に入ってきたらいいんじゃない?」

僕はおどおどとドアを押し開け、謝ろうとした。でも彼はそれを遮った。「気にしなくていいのよ。あたし、じろじろ見られるのが好きだから」

そう言って、グラントはにっこりとほほ笑んだ。「それに、身体を触られるのは、もっと好きなの」

彼はスカートのチャックを降ろし、トップを捲り上げ、頭から脱ぎ去った。パンティ1枚だけの姿になった彼を見て、僕のペニスはいっそう固くなった。

「で、でも、僕はゲイじゃないし……」 

「そんなのあたしも同じよ」

グラントはそう言って僕の前にひざまずいた。そして僕のジーンズのチャックを降ろし、中に手を入れ、僕のペニスを手繰り出した。気づいた時には、彼は口に入れていた。そして彼は、僕に、人生で最高のフェラをしてくれたのだった。

彼の可愛い口に発射すると、彼は飲み下し、そして言った。

「オーケー、もう出て行っていいわよ」

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始まりはタトゥからだった。単なる、酔っぱらって無邪気な気持ちから行ったこと。だが、これがフランキーの人生を永遠に変えることになったのである。そもそも、彼は、その夜、遊びに出かける時、タトゥを彫るつもりなどなかった。だが、まあ、人は酔っぱらうとバカなことをしてしまうものなのである。あるいは、人は、酔うと、本当の自分が表面に出てくるものだと主張する人もいるだろう。その主張は、フランキーの場合は、まだ議論の余地があると言える。

だが、議論の余地がないことがある。それは、外見的には、彼はかつての彼とは非常に異なった人間になっているという事実である。それはタトゥのせいなのか? あるいは、タトゥは、彼の本来の自分を受け入れるのを促進しただけなのだろうか?

その夜、彼は女の友達数名と遊びに出かけた。彼らはクラブへ遊びに行こうと決めていた。この小さなグループで男性は彼だけだったが、彼は気にしなかった。ずっと前から、彼は女の子たちと仲良く遊んできていたからである。当然のことだが、彼らは、最後には、飲みすぎの状態になってしまった。そして、グループの娘のひとりがあるアイデアをひらめいたのである。つまり、みんなで各自タトゥを彫りましょうと。最初、誰もがバカなことを言うと相手にしなかった。だが、その後も呑み進むうちに、皆が酔っぱらい、それに連れて、そのアイデアがどんどん良さそうに聞こえてきてしまったのである。そして、それからそんなに時間が経たぬうちに、みんなはタトゥ・パーラーに入り、ゲラゲラ笑いながらタトゥのあれこれを見ていたのだった。

その後、何が起きたか、フランキーは分からなかった。記憶が飛んでいた。だが、翌朝、目を覚ました彼は、背中の下部に非常に女性的な花のデザインのタトゥが彫られているのに気づいたのである。……トランプ・スタンプと呼ばれるタトゥだった。彼はパニックになった、トランプ・スタンプなんかしてる男ってどんな男だよ?

話しは飛んで、その2週間後。彼はスーパーマーケットにいた。彼が、商品棚の一番上にあるシリアルを取ろうとしたとき、シャツが捲り上がった。

「ナイスなタトゥだな」

後ろからはっきりと男の声と分かる声がした。フランキーは急いで腕を下げ、「あ、ああ……どうも」と呟いた。そして、急いでその場から立ち去ったのだった。

次の週の週末、彼は女の子たちと再び遊びに行こうとしていた。友達のひとりアマンダの家に来ていたのだが、その時、彼は白いシャツにワインをこぼしてしまった。着替えるために家に戻ろうとしたら、アマンダが、自分のシャツを貸すから、それを着て行けばと言った。フランキーは笑い飛ばしたが、アマンダは聞かなかった。

「なに怖気づいてるのよ?……あたしたちだいたい同じサイズじゃないの。ただのTシャツなの。誰も気にしないって」

フランキーは肩をすくめ、着ることに同意した。だが、そのシャツを着てみて、彼は慌てた。裾が腰まで届かず、お腹のところが3センチほど露出していたからである。

「これは合わないよ」

「バカね。それでピッタリなのよ。そういうデザインなの。それに、そのシャツ、あんたによく似合っているわよ」

みんなでクラブに行くと、誰もがフランキーに異常なほど親切だった。男たちは彼に飲み物をおごり続け、ダンスに誘い続けた。フランキーはゲイとかではない。だが、分かると思うが、タダ呑みできるわけで……。自分で払うよりいいのは確かで、彼は男たちに合わせることにした。

それから2週間ほどが過ぎた。その間、フランキーは男たちに興味をもたれることが気持ち良いと感じるようになっていた。かすかではあるが、服装も若干ユニセックスなものから、より女性的な服装に変わり始めていた。さらにパンティを履いたり、お化粧をするようにもなっていた。次に、例の女の子たちと遊びに出かける頃までに、彼は仲間の女の子たちと同じくらい女性的になっていた。

その夜、彼の人生が変わった。男を連れて帰宅したのである。両手で、その男の巨大なペニスを握りながら、彼は微笑んだ。自分は可愛く見えていると分かる。この男が自分を欲しがっていると分かる。そして何より、自分はこのペニスを味わってみたいと思っている。

酔っぱらってのちょっとした判断、そして、ちょっとちやほやされた経験。このふたつでずいぶん変化が起きるものだ。



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僕がこの仕事に就いたのは、お金が必要だったから。僕が何かシシーとかそういうものだからというわけじゃない。僕は僕の職業で判断されるのが大嫌いだ。それはとても……間違っている。男が秘書になるのは変だと言うのは知っている。でも、まあ、今の経済状況では、選り好みはできないものだ。そうだろ? 秘書になるのは、僕には容易い判断だったと思う。

確かに、ブリッグズさんに職場のドレスコードを守るように言われた時はちょっとためらった。でも、僕には選択肢がなかったから。そのドレスコードによると、僕は以降、社内ではスカートを履かなければならないということ。スカートに慣れるまで時間がかかると思ったけど、思ったほど長くはかからなかった。僕は自分で思っていたより、もっと環境に適応できる人間らしい。

先週、会社の他の女の子たちが僕を飲み会に誘ってくれた。僕は友だちを作りたかったので、誘いに乗ることにした。でも、着替える時間がなかったので、社内の服装のまま出かけることにした。飲み会に行くと、僕は男たちからしょっちゅう誘いをかけられた。飲み物をおごってくれたり、ダンスに誘ったりを繰り返してくる。結局、僕も根負けして、ひとりとダンスをした。前にも言った通り、僕はゲイじゃない。でも、その時は一種、雰囲気に飲まれていたと思う。お尻を彼の股間に擦りつけていると、彼のペニスが固くなってくるのを感じた。そして、本当にすごく興奮してしまった。どうしてだか分からないけど、そうなってしまった。

まあ、それからいろんなことが連鎖的に続いて、結局、僕は彼を僕の家に誘ったのだった。その夜、僕は彼に生れて初めてのフェラをした。それって、そんなに大変なことなのか、僕には分からない。だって、ただの身体の一部だろ、アレって。それにスペルマもそんなに不味くはなかった……ちょっとしょっぱかったかな。でも、彼の方は喜んでくれていたのは確かだし、僕も、彼を喜ばせてあげられて嬉しかった。人を喜ばせて嬉しくない人っていないよね?

でも、生れて初めて男とのセックスの方は、ちょっと違った。こっちは、大変なことだったと言える。最初は、痛かった。でも、何回か出し入れされた後は、すごく気持ちよくなってきた。それまでしたどんなセックスよりも気持ち良かったみたい。自分のペニスに触ってもいないのに、何回もイッテしまった。

その夜から後は、職場の女の子たちも僕のことをちゃんと受け入れてくれるようになっている。みんな親友になっている。

前にも言ったけど、僕のことを仕事で判断しないでほしい。僕はシシーとかそういうものじゃないんだから。


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かつての彼はとても乱暴者だった。マッチョさを漫画にしたようなやつ。実際、高校の時にはよく彼に殴られたものだった。ちょっとだけ昔話をさせてくれ。僕はかなり幼いころから、自分がゲイだと知っていた。そういうことは、そんなに珍しいことではない。だが、それ以上に、僕は自分がゲイであることで満足していた。なので僕は男が好きだ……大変なことだけど、僕はそういうふうに生れて来たのだから仕方ない。と言うわけで、僕は高校1年の時、そのことをカミングアウトした。

生徒たちの大半は、あんまり気にしなかった。確かに、ちょっとからかわれたけど、僕に対処できないようなことではなかった。いずれ、みんながそのことに慣れてしまうと、からかいもなくなっていったから。ただ、このクリス・ロペスだけは違った。彼は、高校の間、ひっきりなしに僕をからかい、オカマとか呼び続けた。まあ、僕は放っておいたけど。永遠に続くわけじゃないと知っていたから。

卒業式になり、高校を出た。クリスとは2度と会うこともないと思った。

高校を出た後、たくさん性的な出会いを繰り返した後、僕はゲイではあるものの、非常に女性的な男が好きだということに気がついた。しかもエッチする時は、絶対に上にならないとダメなタイプ。大学に入り、そして卒業。良い仕事を得た。まあ、人生は素晴らしい。

そんなある夜、僕はクラブに遊びに行った。そしてそこで彼を見かけたのである。革のミニスカートにハイヒール。そしてタイトな、お腹を出したシャツ。実際、初めは彼のことを認識しなかった。でも、何秒か見つめているうちに気がついたのである。

僕は彼に近づき、声をかけた。「クリス?」

彼はダンスをしていたが、僕を見ると、ダンスを途中で止めた。彼の方はすぐに僕を認識したらしい。僕は隅のブースを指差して、彼の手を握った。彼は何も言わず僕についてきた。ブースに腰を下ろすと、途端に彼は訴えた。

「僕はゲイじゃない!」

「いいよ。分かった。でも、それなら、ここで何をしてるんだ?」

「こ、これは、姉のアイデアなんだ。僕の姉については知ってるだろ?」

高校の時、僕は彼の姉と友達だった。僕は頷いた。

「ともあれ、1年くらい前、姉は、僕に、姉や姉の友だちとダンスに行きたいかって訊いてきたんだ。僕は何も予定がなかったから、一緒に行ったよ。大いに盛り上がった。その次の週末も、姉は僕を誘った。同意したら、姉は、僕に、その格好じゃ連れていけないと言ったんだ。と言うわけで姉は僕をショッピングに連れて行った。姉が買ってくれた服には、僕が着慣れているのよりちょっと女っぽいのがあったけど、それでも一応、メンズ・ファッションとなっていた。その次の週も同じことが起きた。でもその時は、服がさらに女性的になっていた。そして、また次の週も。今度ははっきりと女性用の服と分かる服だった。2ヶ月もしたら、僕は常時、はっきりと女性物と分かる服を着るようになっていたんだ。自分ではどうしようもできなかったと思う」

「まあ、でも、すごく似合ってると思うよ」

そういうと彼は頬を赤らめた。

「ここを出て、一緒に散歩しない?」 と言うと、「そうしたいと思ってたんだ」と答えた。

長い話しを短く言うと、その夜、僕は彼に、彼がいかにゲイっぽいところがあるか、しっかりと教え込んだ。そして次の夜も。また、次の夜も。で、彼で一番いいところはどこかって? 彼は自分の小さなペニスを使いたいという素振りすらみせないことだ。もっぱらアナルに入れられることだけで完全に満足している。ある意味、因果は舞い戻ってくるということかな。

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「ねえ、みんな! あたしの新しいワークアウトの服、いいでしょ?」 ボビーはストレッチをしながら訊いた。

女の子たち(彼の親友たち)が彼を見て、ただクスクス笑った。

「え、何?」 彼は恥ずかしそうに訊いた。

トリイが答えた。「うーん、何でも。ただ、その……何と言うか、ちょっと女の子っぽくない?」

「ほんと? そう思う? あたしのお姉さんが紳士服売り場で買ったって言ったけど。これが最新流行なんだって」

そして彼はちょっと顔をしかめた。「そんなに変じゃないわよねえ?」

もう一人の友達、キャシーが答えた。「全然。そうじゃないの。とっても素敵よ。それだと、もっと注目を浴びることになるかもって、ただ、それだけ」

「早速、彼が注目してるみたい」 とトリイは猛牛のような身体の男ふたりに顔を向けた。彼らはボビーのところを見つめていた。

「あらヤダ! あの人たちあたしのことゲイだと思ってるんじゃないわよね? あなたたちも知ってる通り、あたしは違うって」

キャシーは肩をすくめた。「でも、あの人たち、ちょっとイイと思わない?」

「素敵だわ」 とトリイが口を挟んだ。「あのがっちりしたカラダ! あのカラダに両手を這わせてみたい!」

「ボビー? どっちの男が素敵だと思う?」 キャシーが訊いた。

ボビーは、考えることもなく即答した。「右側の彼! 彼って……」 彼は途中まで言いかけて、止めた。口をあんぐり開けたまま。「いや、つまり……どっちもダメっていうか……」

「あんたねえ、もう、あの人たち素敵だって認めちゃいなさいよ。その方がずっと楽に生きていけるわよ?」 とトリイは言った。

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「準備完了よ!」 ジミーは両手を頭の上に掲げ、腰を振った。

彼の友だちであるジェシカとデニスは、吹きだした。デニスが答えた。「本当にご機嫌なようね。どうしてなのかしら? うふふ」

「何で? あたし、友達と遊びに行くのでワクワクしてるだけなんだけど。もう、ぐずぐずしてないで出かけましょう?」 とジミーは答えた。

「そうよねえ。あなたが興奮しているのは、その丈が短い黒いドレスを着てることとも、ストラップのハイヒールを履いていることとも、完璧にお化粧していることとも関係ないわよねえ?」 とジェシカは訳知り顔で言った。

「だって……あたし、君に言われたから、この格好してるのよ。あたしの考えじゃないんだから」 と、彼はちょっと憮然となって言った。

「でも、あなた、すぐにその提案に乗ったでしょ?」 とデニスが続けた。「もっと言うと、あたしたちが、ストリップクラブに行くって言ったら、あなた本当に興奮してたみたいじゃない?」

「それのどこがおかしいの? ストリップクラブに行く男はたくさんいるわよ」

「何でもないわ……ただ、あたしたちが、行く日はレディーズの日で、ダンサーは全員、逞しい男だけと言うまで、あなた、全然、乗り気じゃなかったじゃない?」 とジェシカはニヤリとした。

デニスがつけ加えた。「いいの、いいの……あなたが男だろうが何だろうが関係ないわ……あなたがそんな素敵になったのを見たら、気にしてられないもの。あなたがゲイだろうが大したことじゃないのよ」

「で、でも、あたし、ゲイじゃないから!」

「いつまでもそう言ってればいいわ」 とジェシカはくすくす笑った。「あなたの目の前に30センチのおちんちんがブラブラしたら、その時のあなたの様子で、どれだけゲイでないかが分かるから」

「言ったでしょ、あたしはゲイじゃ……ちょっと待って、今、30センチッて言った?」

「行けば分かるわよ」

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始まりは、普通に、流れ星にお願いしたことだった。お願いした時、本気で現実化するなんて思っていなかった。そういうことは起きないものだもの。そんなことが現実化すると思うなんてバカげたことだから。

私は、これ以上ないほど間違ってしまったかも。多分、その通り。

さっき言った通り、私は無邪気に願い事をしただけだった。それが叶うと考えていなかったばかりか、それが結果として、こんなことになるなんて想像すらできなかった。どんな願い事をしたのかって? 私は、人生で私のことを理解できる人が欲しいと願ったのだった。……例えば、妹みたいな人が欲しいって。それを願った時、期待していたのは、いつの日か本当の親友に出会えるとか、そういうことを考えていた。でも、私が得たのは、それとはとてもとても違ったことだった。

それが始まった時、私の弟はまだ17歳だった。彼は前からちょっと身体が小柄だった(いや、ちょっとどころではないかも……身長155センチで、43キロくらいだから)。それに顔つきも男性的と言うよりは女性的に近い。でも、それは本当はあまり関係なかった。弟は学校でも人気者で、みんなに好かれていた……特に女子に。女子生徒は、彼の「可愛い男の子」的なルックスがとても気に入っていたらしい。

最初、変化はわずかだった。ちょっと髪を長く伸ばし始めただけ。その後、弟は体毛を剃り始めた。願いをかけた1か月後、彼は軽くお化粧をし始めた(本当に近づいて見ないと分からないくらい軽いお化粧)。2ヶ月が経ち、弟は私の服を借り始めた。3か月後、自分で服を買い始めた。

半年が過ぎるころには、弟は、普通の18歳の女の子のよう服装をし、行動するようになっていた。両親が弟にその点について説教しても、彼は過剰反応だよと笑い飛ばした。弟が言うには、どの男にも女性的な面があって、その部分に気を使う男も多いとのこと。

その半年の間、私と弟はだんだん親密になっていった。もっと言うと、ふたりがとても多くの点で同じことに興味を持っているのが分かり、私は驚いた。突然、弟は、私が好きなのと同じものを好きになったのだ。願いをかけて7ヶ月がたったころ、私は、テレビに出てる可愛い男子タレントについて喋っていたのだけど、その時、私は彼が私の弟であることすら忘れていた。妹とタレントについておしゃべりしている気持ちになっていたのだ。弟は、平然と、おしゃべりを続けて、自分の思ったことを話していた(あのイケメン・タレント、私も素敵だと思うとか)。さらには、彼とならデートに出かけてもいいかもなんてことも言いだす。

その時、私は自分の願いがかなってしまったのだと悟った。決して肉体的には弟を変えていない。そんなこと不可能だと思うもの(でも、何があるか分からないわよね?)。単に彼の心を変えただけ。徐々に10代の女の子の心に変えていった。弟は今でも自分を男だと思っているけど、でも、弟は、服装も、行動も……それに性的な好みも……全部、完璧に普通だと感じているらしい。

私は、それはそれで良いことだと思っていた。あの日、私が家に帰った時までは。その日は両親は旅行に出ていた。家に入ると、二階から、喧嘩をしているような声が聞こえてくる。調べようと二階に上がった私は、この光景に出くわしたのだった。私の弟が(今は、私の妹と言った方がいいかもしれないけど)、その弟が知らない男に後ろから犯されている光景。まさにこの時、私は、私が行った願いの深刻さを悟ったと言える。

私は弟を完全に変えてしまったのだ。あの流れ星を見た時の、たったひとつの気まぐれな想いだけで。

でも、少なくとも弟は幸せそうな表情をしている。


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あなたが男性だからと言って、あなたがオトコだとはならない。

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シャノンは、夫のジェイがカウチにうつ伏せになっているのを見ながら、事態がこんなにも急速に、こんなにも手に負えない状態に展開したことを思わずにはいられなかった。それは、数ドル稼ぐための手っ取り早い方法のはずだった。それに、その時は、それはとても魅力的でセクシーなことのように思えた。確かに、それはお金の問題を解決するための普通の方法ではなかった。でも、その時はそれしかなかったのだった。

ふたりは、実のところ、テレビ番組からそのアイデアを得たのだった。その番組では、男女のカップルがいて、男の方が金持ちの女性を相手にする色男になり、女はその男のポン引きになるのである。ふたりは、2回くらいしかそのドラマを見なかったので、その後の展開がどうなったのかは知らない。でも、ワインを2杯ほど飲んだ後、シャロンが言ったのである。「あたしたちにも絶対、これできるわよ」と。そして、それは、単にワインに酔ったうえでの話しではなかった。彼女はジェイならできると本気で思ったのである。ジェイは大きな男ではなかった(下半身でも、体格の点でも)。だが、彼はよく気が効くし、セックスも上手だった。それに彼はゴージャスでもあった。ハンサムという意味ではない。美しいという意味で。

翌日ふたりは、どういうふうに実行に移すか調べ始めた。ジェイはちょっと不安に思っていたが、シャロンは、これがいちばん私たちにとって良いことなのと彼を言いくるめた。ふたりが最初のお客を誘いこむまで、少し時間がかかった(それに、かなり口説かなければならなかった)。そのときのジェイのパフォーマンスはお客さんに褒められ、その時から、ふたりの商売は少しずつ回転し始めた。だが、2ヶ月ほどして、扱いにくい問題が姿を見せ始めた。

ジェイが男性客を取りさえすれば、ふたりの稼ぎが簡単に倍増できるのであった。最初、ジェイはしたがらなかった。だが、シャノンは「ねえ、大丈夫よ。たいしたことじゃないわ。あの人たちは、単なるお客さん。あなたが相手したからって、あなたがゲイとかになるわけじゃないんだし」といったことを言い、常時、ジェイをチクチクし続けた。そして、2週間ほど経ち、とうとうジェイも諦め、同意したのである。

問題の「デート」の夜が来た。シャノンは心配しながら、ジェイが帰ってくるのを待った。彼が玄関を入ってきたのは、午前1時半近くになっていた。彼は朦朧とした表情を浮かべており、歩き方も変だった。シャノンがどうだったと訊くと、彼は「問題ないよ」とだけ呟いた。その時、シャノンは、ジェイにとって、このデートは恐ろしかったのだろうと思った。だが、別の男性客の予約を入れた時、ジェイは拒否しなかった。そして、また別の男性客の時も、彼は拒まなかった。

ジェイの客の9割が男性になるまで時間はかからなかった。そして、それに応じて彼はふさわしい行動をし始めた。体毛を剃るようになり、髪も長くし、お化粧をし、さらには下着もパンティに変えたのだった。デートの申し込みは途絶えることがなく、ついには、ジェイはシャノンとのセックスに完全に興味を失ったし、女性客とのデートも受け付けなくなった。さらには、外面上の男性性を完全に捨て去ったのだった。

そして、とうとうジェイは女性ホルモンを摂取し始めた。そして、その時、シャノンは、ジェイを永遠に失ってしまったことを悟ったのである。

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サイモンはバスケが大好きだった。話すことと言えばバスケのことばかり。彼は家の前の通路で、何時間も、何時間も練習し続けた。いつの日かNBAでプレーする。それが彼の夢だった。ただ一つ問題があった。大きくなるにつれて、彼は他の男子ほどは身長が伸びないことに気づいたのである。サイモンの両親は、彼は成長を始めるのが遅いだけで、じきに、急に身長が伸び始めるようになると言って、彼を慰めた。

中学時代。彼はバスケットチームの入団テストで他の少年たちより30センチ近く背が低かった。テストに落ちた最初の時、彼はひどく落ち込んだ。2回目に落ちた時は、それほど落ち込みはしなかった。8年生(中学3年)の時には、彼はある種、落ちることに慣れていた。彼自身は知らなかったが、彼は、実際にチームに入った選手たちの間で、何度も、何度もジョークの種になっていたのである。

高校に入った頃は、彼の身長は150センチ弱程度だったが、それでも彼はバスケにしがみつき、1年生チームの入団テストを受けた。彼のバスケへの愛情はそれほどだったので、合格するという見込みがないのを知っていても、毎年、彼はテストを受け続けたのだった。彼が高校を卒業する頃までには、サイモンには、身長が急速に伸びることなどないだろうとはっきりしていた。一番背が伸びた時でも、157センチがやっとだった。

しょっちゅうバスケ・チーム入団に失敗したことは、しかし、彼にはあまり関係がなかった。依然として彼はバスケットボールを愛していた。成長につれ、好きなプレーヤーも、全米大学オールスターズから、NBAオールスターズへと変わっていった。傍から見たら、彼のことを狂信的と言うかもしれない。だが、それは何も普通の状態から外れたことではない。スポーツによって、狂信的な部分が露わになる人は数多い。

ある夜、彼は好きな大学チームの試合を見た後、とあるバーにいた。そこに、選手のひとり、テレンス・ヒックスが入ってきたのだった。サイモンは、バーに入ってくる彼を見た瞬間、その場で失神しそうになった。あのテレンス・ヒックスだ! ヒックスはチームのスター選手であり、NBAで何百万ドルも稼いでいる。サイモンはグラスの酒を飲み干し、勇気を振り絞った。花形選手のところに歩み寄りつつも、引き返しそうになる。自分はヒックスに会って、何を言うつもりなのだ?

「は、ハイ! ヒックスさん? ちょっと僕があなたの大ファンだということだけ、話したくて。今夜のゲームでは大活躍でしたね」 ドキドキしているサイモンの口から、言葉がこぼれ出た。

ヒックスはサイモンを顔から足先まで見て、微笑んだ。「そうか? 大ファンねえ。ふーん」

「大、大ファンです!」

「じゃあ、俺に一杯おごってくれよ」 ヒックスがそう言うと、サイモンはすぐに応じた。その後ふたりは何杯も飲み続け、夜が更けるにつれて、サイモンは次第に緊張がほどけていった。彼は夢が叶ったような気持ちだった。

ちょうどその頃からヒックスはちょっとベタベタ触るようになった。最初は、あからさまではなかった。ただサイモンの肩にちょっと触れるとか、太腿を軽く叩くとか。その後、ヒックスは腕を伸ばしてサイモンを抱き寄せ、彼の耳に囁いた。「俺と一緒にここから出ないか?」

サイモンは酔っていた。だが、そんな状態でも、テレンスが意味したことが何かは分かっていた。とは言え、サイモンはゲイではない。男が好きなわけではない。だが、同時に、テレンスの腕に抱かれて、何か守られている気持ちになったのは本当だった。それに、彼はバスケットボールを愛してたのである。その延長として、バスケをする選手も愛していた。ひょっとすると、それはそんなに悪いことでもないかもしれない。サイモンは黙って小さく頷き、ヒックスはそれを見てにっこり笑った。

その最初の夜は、酔っていたせいか、頭に靄がかかったような感じだった。ほとんど何も覚えていなかった。だいたいのおおまかな流れと、テレンスの大きな黒いペニスの姿しか覚えていなかった。

翌朝、サイモンは、彼はテレンスの大きな胸板に顔を預けたままで目が覚めた。筋肉質の逞しい腕が彼の身体を包んでいた。そして、気づいた……自分は男と寝たのだと。さらに、それを喜んでいたのも思い出した。詳しいことは覚えていなかったかもしれないが、喜んでいたことは覚えていた。ヒックスがゆっくりとまばたきした。彼はサイモンの額にキスをした。「ヘイ、目が覚めたのか?」

そして、ヒックスの方も夜のことを思い出したようだった。彼はベッドから飛び出た。「ああ、クソッ! ちくしょ! いったい何が? 俺は……」

サイモンは身体を起こし、シーツを引っぱって裸の身体を隠した。「落ち着いて。あなたの方から言い寄ってきたんだよ。覚えてない?」

「で、でも、俺はそんなつもりじゃ……分からない。お前が娘のように見えて……。そして一緒にここに来た。俺は……自制心を失ってしまっただけなんだ。お前がすごくセクシーに見えて。我慢できなくなって……」

「座って」 とサイモンはにっこり笑った。「私のことセクシーだと思うの?」

「お前には分からないだろうが、俺はゲイであってはならないんだよ。俺はそういう男と思われるわけにはいかないんだ。そんなことになったら、選手人生が終わりになるかもしれない」

ふたりはしばらく沈黙した。そしてようやくサイモンが言った。「じゃあ、私が男でなかったらどう?」

「どういう意味だ?」

「あなた自身が言ったこと。私は男のように見えないんでしょ? 私がそれに合わせたらどうかって? ねえ、昨日の夜、あなたが感じたことは否定できないはず。私たちは気が合って、スイッチが入った。 それを諦めたいの? 私の脚の間にちょっとアレがついているってだけで?」

そうして、実際、テレンスはそれを諦めなかった。変身はかなり容易だった。サイモンは元々、女性的な体つきと顔をしていたのである。そして、あれから5年後の今、ふたりはまだ付き合っている。そして誰もふたりの小さな秘密を知らない。

そして、サイモンは、他の選手が付き合ってる女の子たちより、バスケットボールのことに詳しいのである。

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自分がどんなことに首を突っ込もうとしているか、自分で分かっていると思っていた。たった2年間だと。その後の一生のための、たった2年間だって。ちゃんと説明しなくちゃいけないようね。

あたしの名前はハワード・バーク。3年前までは、ごく普通のヘテロの男だった。まあ、正確にはごく普通というわけではなかったかも。明らかに、あたしはある特定のプロファイルに当てはまった男だった。小さな体格で、痩せていて、可愛い……ほとんど女性的。実際、信じてくれるかどうか分からないけど、クラブに行ったら男にアプローチされた。あたしは、その男は気が狂ってると思った。彼は自分のことをアフリカの某国の王子の代理人だと言った。変だった。……その時、あたしが最初に思ったことは、よく出回っていたメールのことだった。自分を王子と名乗り、お金を貸してくれという文面のメール。

もちろん、あたしも疑ってかかった。そう言うと、彼は名刺を出して、調べてみてくれと言う。もし、どういうことか知りたかったら、その名刺の番号に電話をくれと。あたしは家に帰るなり、すぐに、調べてみた。そして、驚いたことに、その男の言ったことは本当だったのである(しかも、その王子は、世界でも有数の富豪のひとりだった)。翌日、あたしは彼に電話をし、会う約束をした。彼は、その時も、どういうことなのか説明しなかった。

面会の場所に行くと、ちょっとした爆弾発言を投下された。分かったことは、その王子がちょっと変わった趣味を持った男だということ。王子はハーレムを築いていた。そのハーレムには美しい女性や若い男たちを囲っている。そして、あたしが望むなら、その候補者になれると言ったのだった。あたしは「イヤなこった!」と言おうとした。が、その前に金額を言われたのだった。2年間の契約で、400万ドル。あたしは口をあんぐりさせた。ともあれ、あたしは、どもりつつも、何とか、考えてみますと答えた。

それだけの大金を断れるだろうか? とは言え、その契約が意味することは分かっていたし、それを思うと恐怖を感じた。あたしにできるのかと思った。そんなお金がもらえるとは言え、丸2年間も男の性的なオモチャになるなんてできるのかと。あたしの男性としての自我はノーと答えたがっていたけど、心の残り半分は、その選択を選ぶ方が賢いと考えていた。その二日後、あたしは彼に電話をし、候補者になりたいと答えた。

でも、すぐにハーレムに送られたわけではなかった。その代理人(名前はアマディといってたけど)が言うには、王子は外見を特に気にすると言った。なので、あたしは早速、適切に見えるよう、いろいろ始めるべきだと言った。彼は、王子との面接をする前にすべき事項のリストをメールしてくれた。面接は、それから1か月後に設定されていた。

まずは、体毛をすべてなくすように言われた。剃ってもいいし、ワックス脱毛でも、電気的な永久脱毛でもよいと言われた。いずれも無料でできる。でも、1本でも体毛が残っていたら、候補者から脱落となる。次は、肌。肌は柔らかくすべきだと。代理人が、その手の商品を2つほど推奨してくれた。第3に、あたしは女性的なたち振る舞いをできるようにすべきと言われた。第4に、女性の服を着る必要があると言われた。パンティ、スカート、ドレス、ハイヒール。女装については、面接の前に毎日、練習するように言われた。そうすれば面接までに着慣れていることになるからと。第5に、お化粧の仕方を学ぶように言われた。そして最後に、アヌスへの挿入に慣れるようにと示唆された。

あたしは体毛に関しては電気的脱毛を選んだ。脱毛スケジュールを加速させたので、2週間ほど、痛みに耐えなければならなかった。それとは別に、テレビで女性を観察し、その動作の真似をし始めた。最初は難しかったけれど、集中して行うと、何とかパスできそうなくらいにはなった。それからショッピングに出た。セクシーで淫らっぽい服を買うつもりだったけれど、結局は、そうしなかった。自分が気に入った服を買った。王子がそういう服を気に入るかどうか、なるようになれと。ひらひらしてるが、セクシーさは抑えた服装だった。いいブレンドだと思う。お化粧が一番難しかった。無数の動画を見て、何十本も記事を読み、何時間も練習したけど、ようやくコツを掴んだのは、面接の二日前だった。そして最後に、ディルドを買い、毎日、アナルで練習した。最初はちょっと痛かったけれど、やがて慣れた。快感すら得られるようになっていた。

とうとう面接の日が来た。あたしはさわやかなイメージの白いスカートと黄色いブラウスを着た。その下には白いソング・パンティ。お化粧とヘアスタイルは完璧にキメた(共に何時間もかかったけど)。脱毛といろいろなローションのおかげでお肌はつるつるで柔らかくなっていた。これで準備完了と。

王子は、そこにもいなかった。アマディとクリスティンという女性だけがいた。クリスティンは黙ったまま2分間じっくりとあたしを見つめ調べ、その後、ようやく口を開いた。「服を脱いで」と。裸になって立つと、彼女はとても個人的な質問をし始めた。アナル・セックスが好きですか? 最初はそうではなかったけど、次第にとても気持ちよくなってきましたと答えた。女性と一緒は気になりますか? 全然、気にしません。質問は次から次へと続き、最後に、彼女はあたしが合格したと言った。あたしは興奮して、本当に小娘のように甲高い声をあげて喜んだ(常時、練習した甲斐があったと思った)。

その後、矢継ぎ早にいろいろなことが続いた。とても多くの人に会った。運転手、ボディガード、7人の他のハーレム女たち(男はあたしだけだった)……誰が誰だか分からなくなってしまった。そして最後に王子に会った。あたしは圧倒された。彼は背が高くて、逞しくて、何より、すごくハンサムだったのだ。彼に初めて抱かれ、あたしの人生は完全に変わった。その時のセックスは、それまでの人生で最も素晴らしい出来事だった。あんなに感じたことはなかった。こんな素敵なことを、あたしはこれまで味わわずにいたの?

それから2年間、あたしは何百回もその王子に抱かれた。でも、一度たりとも飽きがきたことはなかった。毎回、新しい快感に目覚めさせられた。

そして契約期間が終わった時、王子はあたしに留まってくれないかと言ってくれた。倍の金額を申し出てくれた。でも、あたしは断った。王子があたしのことを単なるセックスのオモチャとしてしか見てないことを知っていたから。

でも、家に戻った時、金持ちで、可愛くて、とてもとてもセクシーな人間として戻ったわけだけど、人生にぽっかり穴が開いた気持ちになった。あたしは変わってしまったのだ、おちんちんが欲しくてたまらない。特に黒いペニスが欲しい。あたしの話しはこんなところ。ストレートだった男がちんぽ狂いの淫乱オンナになった話し。でも、一瞬たりとも後悔したことはない。



[2016/02/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)




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