Translations under Construction

This blog presents translations of adult stories as they are in the process of making.

デス・バイ・ファッキング 第2章 (7)


その時、私は、できるだけ早く彼と一緒にならなければならないと思った。どうしても、そうしなければならないと。私はビジネス界で生きる女だ。自分の感情を扱うのが得意でない。得意なのは、様々なアイデアを論理的に展開すること。でも、そんな私だからこそ、ビジネス上の解決案を出すことには心積もりができるようになっている。実際は、彼と寝るための口実だけれど、どこかビジネス上の解決法のように聞こえる感じがする。

私は、彼の「雄々しい反応」を鎮めるために何かしなければならないと、思い切って彼に言った。ビジネスでざっくばらんに協力し仕事をしている人間が、仕事のテーブルについて、一方が常時興奮している状態について話し合い、その状態にどう取り組んだら良いかを検討しあうことは、普通はありえない。

アンドリューが、私の提案を聞いてショックを受けているのが分かった。でも同時に、その提案を痛々しいほど受け入れたがっているのも分かった。

もっと話しをすべきだったのは分かっていた。まるで私はプロジェクトの遂行にしか興味を持っていなくて、それを成し遂げるためならどんなことでも喜んでするような言い方だったのも知っていた。

ともかく、アンドリューに、私を抱いてもらいたいと伝えた。私は彼と違って雄弁ではない。彼は、私のことを褒めちぎり、私に身も心も奪われていると詩的に語って、私の心を舞い上がらせてくれた。そんな風に私に話す男性は、これまで一人もいなかった。

そして、とうとう彼はイエスと言ってくれた。こんなにワクワクしたことはなかった。夕方まで待たなければならない。私は何とかその時まで待つことができた。これまで何年も何年も待ち続けてきたのだ。あと2、3時間くらい何だと言うの? でも、永遠に続くような時間だった。いつまでも日が暮れないのではないかと思った。

私はいつもそうなのだが、この時はこれまでになくおどおどしていた。でもこの時は今までとは違う理由でおどおどしていたと思う。私は、充分、良いと感じてもらえるだろうか? 彼は、あんなにたくさん他に綺麗な女の人たちがいて、彼女たちとしようと思えばできるはずなのに、どうして私なんかと一緒になりたいと思えるのだろうか? そういう悩みを心から追い出さなければならなかった。彼は私に言ってくれたのだ。これは2人の身体の化学的構成によって引き起こされた化学反応なのだと。ええ、そうよ。その通りなのよ。私が彼に惹かれたのは、彼が美しくて、賢くて、機知に富み、思慮深くて、そして重工業的強靭さを持つペニスの持ち主だから(少なくとも私にはそう見えた)。これは私の側での化学反応。でも、彼の方は私の中のどこを見ているのだろう? 私は悩みすぎて神経がずたずたになる感じだった。

仕事が終わり、急いでホテルに戻った。夜に備えて並々ならぬ時間を使った。この疲れた顔の35歳のおばさんを、素敵な25歳の男の目に少しでも魅力的に映るようにと、できる限りのことをした。誰か他の人に私のことを欲しいと思ってもらいたいと思ったことは一度もなかった。私は、自立したビジネス・ウーマンで、自分のことは自分で管理できる人間なのだ。ああ、でも、彼には私のことを欲しいと思って欲しい。

私のホテルのロビーで、アンドリューと会った。颯爽としていた。私は、内心、彼をひっ捕まえてホテルの部屋に引きずりこみたいと思っていたものの、自分に冷静になるのよと言い聞かせた。落ち着いて一緒に外に出てディナーを楽しむのよ、と。

2人で歩いて、小さいけれど素敵な日本料理のレストランに入った。食事はとても美味しかったし、アンドリューとおしゃべりをして互いのことについて多少情報を交換することができた。とても楽しかったけれども、食事が終わる頃には、私の忍耐力も限界に近づいてた。

アンドリューは私の心を読んでいたに違いない。彼は、ウェイターが勘定書きを持ってくるとすぐに支払いを済ませ、私の手を握って、急ぐようにしてレストランから出たのだった。すぐにホテルに向かったけれど、二人ともとても急ぎ足になっていて、どちらがどちらを引っ張っていたのか、私にはよく分からない。
  1. 2008/07/01(火) 10:35:29|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (6)


アンドリューは、私が彼のことを怖がっていると心配していた。彼のことをストーカーになる可能性のある男と思っていると考えたようだった。彼は、プロジェクトのためにも、明らかな問題があっても、それを無視し、元通りの何もない状態に戻って仕事を続ければ大丈夫なのではないかと言っていた。私は、心の中で、「そうは思えないわ」と答えていた。

私は年齢差のことを持ち出した。でもアンドリューは、その件については準備をしていたようだった。彼が年齢のことを問題と思っていないのなら、どうして私が問題にすべきだろうか。もちろん私にも問題ではない。ただ、彼の相手になる可能性がある、私より若く可愛らしい女性たちに対して多少、劣等感を感じる点はあるけれど。

でも、私は偏執狂になってしまったのかしら? 私なんかに惚れ込むことで、彼にとってどんな利益があるのだろうと、しつこく疑ってしまったのだ。そんなことを悩むべきことなのかどうか。でも、ともかく私は率直に彼に訊いた。社内の再編作業で、私を利用して良いポジションに着くために、私におべっかを使っているのかと。

彼の目に浮かんだ表情から、私がそういうことをほのめかしただけでも彼が傷ついたことが見て取れた。でも、アンドリューは、私の心がどれだけ不安定になってきていたか理解していないのだ。私は、長年、自立した女としてやってきた。自立すると決めたのは私自身。その選択を後悔するのは、毎晩、ホテルの部屋で独りでいるときだけ。でも、この若者に私の身をゆだねることができるのだろうか? もし、そうなったら彼は私をどう扱うだろう? 私はとても寂しい女なのよ。簡単に落とせる女なのよ。

その時、思ったのだが、もし私がそんな簡単に落ちる女だとしたら、どうして、この3年間、全然、男性と付き合いがなかったのだろうという疑問だった。コンサルタントをしているので、時々、過剰に分析を求めてしまうことがある。でも、もし彼を私の人生に入らせたら、私が彼の言うなりになるのは確実だと思った。だとしたら、かなり深い信頼関係がなくてはならない。

アンドリューは、私が求めるから、オープンに心を打ち明けたのだと言った。もちろん、それは分かっていた。でも、私はどうしても不安になってしまうのだった。彼に、この職業柄、顧客と関係を持つことはできないと伝えた。彼と一緒になることについて、考え付く限りの障害物を指摘した。そして彼はそのすべてを検討した。

そして、彼は、階級差とビジネスの倫理について演説を始め、私がずば抜けて洗練された人間であるのだから、彼のような取るに足らぬ人間に興味を持つはずがないと語った。私は自分の耳を疑った! アンドリューは、私が彼に興味を持つことなどありえないと思っていたとは! 私が出会ったうちで、最高にハンサムで、セクシーで、うっとりしてしまいそうな男性が、こともあろうに、私は、彼自身に対してもったいない存在だと考えていたなんて!!!
  1. 2008/06/04(水) 19:08:53|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (5)

ボブには、仕事のパートナーを交換する可能性を切り出した。でも彼はあまり私の意見を聞いてくれなかった。アンドリューと私が、なんらかの「相性上の問題」を経験していると伝えたのだが、彼は、私たち自身で解決案を探ったらとの反応だった。もし、どんな解決案もだめだった場合、仕方なく、パートナー交換に応じると。ともかく、私とアンドリューの二人で問題解決ができるべきと感じているようだった。

もちろんボブの言うことは正論だと私にも分かっていた。だけど、私は、アンドリューと二人でこの問題を解決する方法として、たった一つしか知らなかった。

でも、その解決方法は、正確に言って、仕事上の解決方法ではないわ。そうよね? それに、この方法を取るということは、クライアントとは個人的な関係になってはならないという私のこれまでの原則にしがみつくことが、プロジェクトの助けになるどころか、その阻害になるということを意味するわ。でも、仕方ないのじゃ? こうでもしなければ、あなた、他にどうやってアンドリューを誘う勇気を搾り出せる? 彼、あなたに言い寄るつもりがまったくなさそうだし。そうでしょう? 私はそう何度も自分に言い聞かせた。
 
ランチの後、私はアンドリューに二人っきりで会うよう頼んだ。邪魔が入るのを防ぐため、会議室のドアに鍵をかけすらした。どうしても、アンドリューの口から、彼が私に惹かれていると言って欲しかった。もし、私が彼のことを読み間違えしていたら、多分、私は死んでしまうだろう。

「アンドリュー、話しがあるの」

私は、多少フランクな態度で彼に接し、話した。彼が私がそばにいると居心地が悪そうに見えること。私とは別のBRMCのコンサルタントと一緒に仕事をしたいと思っているのではないか。それが望みなら、そうなるような手配も用意してあること。

アンドリューは、パートナーの交換は、断固として望んでいることではないと言った。良かった。でも彼は依然として、私にオープンになろうとしなかった。そこで私はしつこく食い下がった。彼とこれまで仲良く仕事をしてきたことを持ち出し、友情に訴えた。どうして一緒に仕事をするのが、これほど難しいのか、その問題となっていることを是非とも知りたいと。(私自身が抱えている問題のことは、もちろん知っていたけど、まずは、彼の問題の方を聞いておきたかった。) 

アンドリューは、これから自分が言うことを利用して彼を糾弾したりしないよう私に約束させた。どうやら、彼は私がセクハラ関係の訴訟を持ち出すのではと心配しているようだった。それを聞いて、私はただ微笑むだけだった。私自身、私の気持ちを知ったら、彼は私をセクハラで訴えるのではと、彼と同じようなことを心配していたからである。

その後、彼は心を開いてくれた。二人の間で、どちらかが本当の気持ちを言葉に出したのは、この時が初めてだった。彼の話し方は、それはもう、本当に情熱的! まるで詩を聞いてるようだった。

彼は理論を持っていた。化学とか何かのせいにしていた。この理論によると、私たち二人ともまったく無実であり、不適切な感情を職場に持ち込んだなどという罪はないことになるのだった。というのも、すべて、私たちの制御が及ばないところに起因していることだから。私も彼も、生物としても反応の犠牲者なのであると。それは制御不可能だし、このような場合、私たちは、自分自身の行動に対して責任はないのだと。私は、彼の理論がとても気に入った。
  1. 2008/05/26(月) 18:08:36|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (4)


長年、私に言い寄った男たちはたくさんいた。皆、私の下着の中に入り込もうとした。時々、その試みに成功した男たちもいた。でも、この人は私に言い寄ることは決してなかった。いつも、礼儀正しく、敬意を持って私に接している。

だが、彼の肉体は、私が一緒にいるといつも、全身で「君とやりたい」と訴え続けていた。これには気持ちを乱された。彼は私のカラダを欲しがっている! 私は、もう3年も、セックスしていない女なのよ。これまでの人生、親密な関係になった男性は一人もいない。高校時代ですら、ステディーな相手はいなかった。そんな私なのに、ここにいる端整なルックスをした知的で優しく、そして何より情熱的な年下の男性が、私とセックスしたがっている。あまりに悩ましく、当惑させることのため、じっくり考えることすらできない。そして、程なくして、私はこのことを悟ったのだった。つまり、私自身も、彼に私のカラダを奪って欲しいと。これまでの人生で、これほど切望したことは他になかった。彼に犯されたい。

私は、神経過敏の塊になっていた。ほとんど仕事に集中できない。月曜日の夜、私は、性的欲求を「個人的に解消する」方法を行った。だが、それは私の興奮状態を鎮める効果はほとんどなかった。火曜日の夜も、もう一度、試した。何か、他のことをしなければだめだと思った。体が、火がついたように燃え盛っている。

水曜日の朝になっても、ダメな状態は変わらず、むしろ一層、ひどくなっていた。私は少し遅れて職場に着いた。アンドリューは、会議室にいて、私が来るのを待っていた。この日も、握手するため手を差し出した。これは、1日ふつか一緒に仕事をした後は、差し控えるのが普通のビジネス上の形式的な挨拶なのだが、私はどうしても、もう一度、彼の手に触れたかったのだ。アンドリューは立ち上がり、私の手を握った。この時も、彼の手は炎のように感じられた。それに、また彼が「雄々しい反応」を示すのも見た。まるで銃を撃たれたかのように、ビックリして跳ね上がっている。

この男の子は私のことを悩殺的と思ってくれているらしいと思った。でも、どうしてそんなことがありえるのだろう? 彼なら、絶対に、この会社にいるどんな女の子でも自由に選べるはずなのに。会社全体の中で、最も若い幹部。頭が切れて、セクシーで、端整な顔立ち。ここにいるどの女の子も、彼に選ばれる人になることを夢見ているに違いない。なのに、どうして私を選ぶのだろう? 私にはまったく理解できなかった。

水曜日になる頃には、私は、もしかすると私たちは何も仕事を成し遂げられないのではないかと悩み始めていた。アンドリューは私にモーションをかけるつもりはないのではないか。そもそも、私はこのプロジェクトを担当すべきではないのではないか、と。

私は、ボブ・サイモンと一緒に昼食を取った。同じBRMCから派遣された別のコンサルタントである。
  1. 2008/05/20(火) 10:27:48|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (3)

私と彼は終日働き続け、かなり仕事がはかどった。だが、それでも、この言い知れぬ緊張感があった。どの局面でも、それを感じた。アンドリューは緊張していた。イライラしているように見えた。それまで電話で何度も話し合ってきたのに。彼は、電話では、いつも、温かみがあって優しく、時には私をおだてたりもしてくれていて、決して緊張したり、イライラしたりすることはなかった。私は、アンドリューは何か個人的な問題を抱えていて、そのために集中力がそがれているのではないかと考えた。

私は、他の多くの女性たちに比べると、男性の勃起状態について、あまりコメントできる資格がない。男性との経験がどちらかと言うと少なかったから。私にとっては、これまでずっと、仕事がナンバー・ワンの優先事項だったのだから。それでも、これまで男性が何人か短い時間だけ勃起しているのを見たことはある。・・・でも、「短すぎて私の好みには足りない」(言ってる意味が分かるかしら。私は『Whose Line is it Anyway』(参考)というテレビ番組のファンなの)

だが、アンドリューの場合は、朝の9時から、夕方の5時までずっと勃起したままなのだった。どうして、そんなことを知っているかと言うと、チェックしていたから。しかも、頻繁に。私は、ひょっとして彼はズボンの中に何か特別なものを履いているのじゃないかと思い始めた。でも、その日の朝には、彼の下のところがそうなっているのには気づかなかった。彼の真ん中のところが突き出てるのを見たのは、私たちの手が触れ合った後になってからだった。彼は固くなって、その後、ずっとその状態のままだった。私は、どうやって仕事に取りかかれたのか、自分でも分からない。頭の中はアンドリューの勃起のことだけになっていたから。

火曜日、私はすこし早めに出社し、女性社員用の部屋に行って着替えをした。それからメインのオフィスへ出てくると、アンドリューが私に背を向けて、テーブルに座っているのが見えた。数名の同僚たちとおしゃべりをしている。どうやら、社員同士の親睦を図るための、仕事前の談話を行っているようだった。

そのグループに私が近づくと、とても可愛くて若い女の子が、別の方向から、そのグループへ歩いていくのが見えた。彼女はアンドリューの隣に座り、胸のところを彼の腕に押し付けるような格好になった。にっこり微笑み、体を触れさせている。若い女の子が、有望そうな男性から反応を引き出そうとする時に、よく見せる行為。アンドリューは、この若いメス猫の悪巧みに気づいていないようだったけど、私には彼女が何を考えているか分かった。私は、自分の感情に嫉妬心が忍び込んでくるのに気づき、我ながらショックを感じていた。

私も、そのグループに近づき、おはようと声をかけた。アンドリューは、視線を、体を持たれかけている綺麗な女の子から、私に向けた。彼は私の目を見て、そして、その後は、全然、視線を泳がせることはなかった。じっと私を見ている。

グループに近づきながら、私はちらりと彼の股間を見たのだけど、その時は、何もなかった。多分、月曜日の、あの状態は何かの間違いだったのだろうと思った。でも、彼が私を見た時、そして私に微笑みかけた時、彼のズボンの前が、私に向かって突然、膨らんだのだった。

私はめまいを起こしそうになった。なんてこと! 彼、私を求めている! 私を見て勃起している! 私は、あわてて、ちょっとごめんなさいと言って、会議室から飛び出した。何としても落ち着かなければ。でも、アンドリューは私のすぐ後に部屋を出てきて、私を追いかけてきた。落ち着くチャンスがない。落ち着くことなどできない。彼の目を見るのが辛い。

その日、ずっと一緒に仕事をした。彼は、その間、ずっと固くなったままだった。彼は、居心地が悪そうにしていたけれど、でも、ずっと、完全に紳士として振舞っていた。私は、彼の視線に体を焼かれ、貫かれているような気持ちだった。でも、彼は、何らかの点で性的とみなせるような発言もほのめかしも一切行わなかった。私はびちゃびちゃだったのに。

  1. 2008/05/02(金) 10:32:21|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (2)

AWC側で私と主に接触するのは、あるシステム・アナリストで、AWCで最も若い部長と聞いていた。彼は有望な若手で、AWCの問題点を知るためばかりでなく、AWC内でも進歩的な考え方の持ち主たちが将来構想としてどのようなことを考えているかを知るにも理想的な人物であると聞いていた。このアンドリュー・アドキンズと、私は電話で打ち合わせをし、電話での会議やEメールやファックスのやり取りを続けた。すべて、アクロンにおけるAWC社に私が滞在する時に備えての打ち合わせであった。

アクロンに赴き、管理制御部の会議室に座っていたとき、彼が入ってきた。彼は、約束の時間に少し遅れて着たので、何か交通のことについて、ぶつぶつ言っていたが、私は、そのことには全然注意を払っていなかった。彼の言葉が聞こえていなかったように思える。それほど素敵な人だったから。

彼は若くて背が高かった。とは言え、背が高すぎというわけでもない。多分、178から180センチくらい。すらりと引き締まった体格。きわめて健康的な体つきをしていると思った。後で知ったことだが、彼は大学でテニス部に属していて、現在でも現役と張り合えるほどプレーできるらしい。顔は、柔和であると同時に厳しい印象があった。ただ、彼の顔を見ただけで、何度も笑顔になってきたことによって形成された顔だと分かるはず。愛嬌がある顔とも言えた。

こげ茶色の瞳。見るものを射抜くような鋭い視線をしていた。私は、彼に会って、微笑んだが、その後、あの瞳に視線を移したときのことを忘れられない。いきなり私の魂に突き刺してくるような印象があった。

手を差し伸べ、挨拶の握手をした。彼の手に触れたとき、何か電気ショックのようなものを感じた。体じゅうがビリビリと感じたのだった。私は立っていられなくなって、椅子に腰を降ろそうとしたけれど、彼はなかなか私の手を離したくなさそうだった。私も手を引っ込められなかった。でも、やがて、私は膝から力が抜けてしまい、椅子にへたり込んだ。それに合わせて手を彼の手から離すことができた。ちゃんとしなければいけない、と思った。

そして、その時、私はあれを見たのだった。「雄々しい反応」だった。この言葉は、高校にいた時、私たち女子高生たちの間で、男の子や教師のズボンが突然テントを張った時に、使った言葉で、彼らがそういう反応をしたとき、「雄々しい反応」をしたと言っていた。

このアンドリューが私に対して雄々しい反応を見せたのだ! 私は、まったく理解できなかった。何と言っても、私は彼よりずっと年上である。正直言って、10歳年上なのである。私は、ひょっとして、この人は、何か若いロサリオ(参考)のような人物で、接した女性なら、年齢や容姿に関係なく、どんな女性にでも惹かれてしまう人なのではないかと思った。この人なら、間違いなく、ダンスへのお誘いの招待状をいっぱい持っているだろうと思った。このルックスだし、振る舞いもこの通りだし、こんな雄々しい反応もできるのだから。女性なら、ぞっこんになるはずと。

彼の見せた雄々しい反応も、私のせいのはずがないと思った。いや、彼はどの女性に対しても、こういう反応をするのだろうと思った。絶対そうよ。

私は少し落ち着き、すぐに仕事に取り掛かった。何と言っても、この仕事のためにここに来ているのだから。私は、この若い素敵な男性について、馬鹿げた妄想をするためにここに来たのではないのだから。

  1. 2008/04/21(月) 16:08:30|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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デス・バイ・ファッキング 第2章 (1)

「デス・バイ・ファッキング」 第2章 Death By Fucking Ch. 02 by thebullet

最近という言葉で3年間を意味するとしても構わないならばの話しだけど、私の生活は、最近、少しありきたりになっていた。移動し、仕事をし、食べて、そして寝る。これらが、私の生活を構成している4つの基本的構成要素だ。この4つ以外にもあってしかるべきだとは分かっていても、言わば、自分で整えたベッドなら、自分がそこに寝るべきなのだ。つまり、こういう生活を送ってるのも、自己責任ということ。

私の名前はディアドラ・マーティン。経営コンサルタントをしている。様々な会社に派遣され、その会社をより効率的で、利益が上がるようにするにはどうしたらよいかを決定する仕事をしている。このような仕事の性格上、私は、クライアントに、業務を改善するために、様々な機能を整理統合する方法を教えなければならないことが時々ある(実際は、「時々」どころじゃないけれど)。でも、これは婉曲的な言い方であって、はっきり言えば、誰を解雇するかを指示するということだ。この点は、私の仕事の楽しくないところであるし、私が派遣された会社の人々に、あまり友好的に付き合ってもらえない理由でもある。しかし、その人々も、私が業務を終えた時点で縮小の対象になるかもしれない人たちであるわけだから、彼らを責めることなどできないだろう。

コンサルタントの業界では、コンサルタントの社員こそが商品である。在庫品である。これは、悪い意味で言っている。コンサルタント会社が、その社員を完全に取引先との業務に就かせたら、もはや売るものは何もなくなるのだ。そういう業界で、コンサルタント会社がビジネスを広げるには2つの方法がある。(A)より多くのコンサルタントを雇うこと(しかしコストは膨れる)。それか、(B)既存のコンサルタントに、より長時間、働かせること。私の知っているどのコンサルタント会社も、まず(B)の方法を選ぶ。

私は不平を言っているわけではない。こういう風な流れなのだとは分かっていた。仕事に長時間費やし、味気ないモーテルの部屋で退屈な時を過ごしながら休息を取る。そういうことしか予想できないのは分かっていた。先にあるのは孤独だけというのも分かっていたし、男性と付き合う時間もないだろうとは分かっていた。実際、過去に何度か男女関係で失敗してきていたので、もはや、この関係のことに対処しなくても済むと知って、少し喜んだりもしていたのだ。

私はジョージア州で育った。サバンナ(参考)の近くで育ったので、人に聞かれたときには、サバンナの出身ですと答えることにしていた。だが、実際に私が育った町は、アーバン・スプロール(参考)が始まるまでは「郊外」とすら言えないような小さな町だった。私がそこに住んでいた時は、私にとって、サバンナは月に一度遊びに行く大都会だった。だから、私はサバンナ出身と言うことにしている。

アクロン・ワイヤー・アンド・ケーブル(AWC)社は、私たちのようなコンサルタントによる救済を必要としている小企業だった。よくあるクライアントである。うちの会社BRMCは、この古臭い小企業を21世紀に相応しい企業へ変える仕事を受け持ったのだった。これは、大変な仕事になりそうだった。たくさん首が飛ぶだろう。それは間違いない。BRMCからは私も含めて何人かコンサルタントが派遣され、かなりの時間と労力を費やして、この小企業に生き延びる方法を教え込むことになっていた。私の個人的な印象では、現状を見るに、この会社が生き残れるかどうか確信がもてなかった。だが、ともかくやってみなければならなかった。

  1. 2008/04/15(火) 12:41:45|
  2. デス・バイ・ファッキング 第2章
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