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デビッド・ジョーンズとベル博士の追跡 (10) 

その日、デビッドは本部に戻り、仕事を続けた。書類の調査に集中しようとした。だが、時々、どうしても意識がその日の他の出来事に逸れてしまうのだった。

自分たちは、白人男性たちに、男らしさを捨てて、男性に惹かれる気持ちを受け入れるよう励まそうとしている。自分たちは、本当に正しいことをしているのだろうか? そうする必要があると完璧に信じているが、それでも、正しいことなのだろうかと思わずにはいられない。

そのような考えを一時的にせよ忘れることができても、今度は、自分が着ている服装に意識を持っていかれてしまう。着心地が悪いからというわけではない。どちらかと言うと、こういう服装をしていることにより、人の視線を浴びてしまうことの方が気になって仕方なかった。彼は目立たないように行動することを信条にしてきた男なのである。というわけで、デビットは大半の時間を自分の小さなオフィスで過ごし、極力、外に出ないで過ごした。

何日かが過ぎた。デビッドは、ゆっくりとではあるが、ベル博士の財務状態についてのプロフィールをまとめつつあった。そして、3週間後、ようやくそれが完成した。

ベル博士の動向を知るまでには、それからさらに1ヵ月を要した。博士は巨大な豪華船を購入していた。そして、デビッドは、何人かの情報提供者を通して、ベル博士がその船を移動可能な作戦基地として利用していることを知った。だが、この事実は、多くの困難さを提起するものでもあった。その困難さの中でも一番は、ベル博士は、基本的に、いつでもどこにいるか分からないという点である。どこに出現してもおかしくない。情報提供者たちによれば、博士は、何ヶ月も上陸せず、船上にいることが多いらしい。

一方、デビッドたちのプランの方は順調だった。「ボイ」という言葉は、今や白人男性を表す用語として受け入れられていた。そしてボイたちは、かなり女性的な服装をするようになっていた。さらに、ボイたちが、(普通は黒人だが、化合物の影響を免れた他の人種の男性も含む)男性と腕を組んで歩くのを見かけることが急速に普通のこととみなされるようになっていた。だが、中でも最も顕著なこととして、ボイたちが冷静さを保っていたことがあげられる。抗議活動はごく少数にとどまった。デビッドは、そういう活動をするボイたちは、何に抗議しているのか自分たちでも分かっていないのではないかと思った。何らかのやるせない気持ちをぶつけているだけなのか。ともあれ抗議活動は確かにあった。

デビッド自身の服装だが、彼の人生での他の事案同様、彼は自然と新しい服装を受け入れた。初めてハイヒールを買った日から1週間のうちに、ハイヒールを履いて歩くことを習得したし、新しい服を着るのにも今では慣れている。自分ひとりで女性的な服装で外出し、新しい服を買うこともできるようなっていた。

だが、彼にはある問題があった。外に出ると、人々の注目を浴びてしまうことである。最初、彼は、自分が女の子のような服装をしているから、人々にじろじろ見られてしまうのだと考えた。確かに、彼が女性的な服装で外出し始めた時は、そういうボイは珍しかったのは事実である。だが、他のボイたちも同じような服装をし始めた後も、彼への視線は収まらなかった。人々は、デビッドが女性的な服を着ているからじろじろ見るのではない。そうではなくて、デビッドのルックスのせいで彼をじろじろ見てるのだ。

それまでのデビッドは、目立たないようにすることを当然としてきた。実際、周囲から目立たないということが、この業界での彼の最大の長所だったのである。当然、人々に称賛の目で見られることに彼は慣れていなかった(そういう視線を向けるのは、何も男性ばかりではなかった。誰もがあこがれの人を見るような目で彼を見るのだった)。

デビッド自身は、そういうふうな目で見られるのが好きではなかったが、彼が嫌がったからといって、人々がそういう視線を向けなくなるわけではない。彼は、たびたび、男性から言い寄られたこともあり、自然と、そういうアプローチを上品に断る方法も身につけていた。

時は流れ、物事はある一定のリズムに落ち着き始めていた。デビッドはさらなる情報を待ち続けていた。ベル博士は、化合物を放出した1年後、一度だけ、短期的に姿を現したらしい。だが、彼を拘束する前に、素早く身を隠してしまった。だがデビッドは辛抱強く待った。注意深く観察を続け、待ち続けた。

14か月が経った。ある日、デビッドは彼の情報提供者のひとりから接触を受けた。その情報提供者が言うに、ベル博士は、補給のため2ヶ月から4ヶ月ごとに、その情報提供者が住む都市にやってくると言うのである。加えて、博士はよく地元のクラブにこっそり姿を現し、彼のハーレムのための人材を集めると言う。ベル博士が性的にきわめてアクティブなのは明らかだった。彼は、女性やボイを集め、一定期間、彼の船の上で生活することの代償として、よろこんで極めて高額の金を払うらしく、彼には、魅力的な性交相手が欠けることがないらしい。

これこそ、デビッドが待ち続けていた突破口だった。ベル博士が立ち寄る街は分かった。そこに行き、待ち続ければよいのだ。いつかは分からないが、必ず博士は姿を見せるだろう。デビッドは、この新情報を手に、オーウェンズのところに行くことに決めた。

*

「では、君はそこに行って彼を捕まえたいと言うことだね? その目的は?」 とオーウェンズが尋ねた。

「彼を拘束し、治療法を作らせることです」 とデビッドは答えた。

「いや、あいつは、従わないんじゃないかな。諦めるくらいなら、留置所でのたれ死ぬ方を望むはずだ」 とサイクスが口を挟んだ。

「どうかな。何か他のことがあるかもしれない」とオーウェンズが言った。「確かに治療法の開発は、長期の目的だ。だが、とりあえず、誰かをベル博士の船に潜り込ませる必要がある。ベルは船上で仕事を続けている可能性が高いからね。ひょっとすると、あの可能物の原料サンプルを持っているかもしれない。それを入手できたら、リバース・エンジニアリングの手法で、治療法を開発できるかもしれない」

「そういうことが可能なのですか? だったら、大気に放出された化合物からでも開発できたのでは?」 とジョーンズが訊いた。

「ダメなのよ」 とキムが答えた。「大気に出されたのは、逆開発ができないほどまでに劣化されたものなの」

「それで、計画は?」 とサイクスが言った。

「もう、はっきりしているのでは?」とジョーンズが答えた。「ベル博士の船には、唯一と言える弱点があります。彼が船に連れ込む女やボイたちです。我々は、誰かをそれに混ぜて、忍び込ませるのですよ」

「だが、誰を?」とオーウェンズが訊いた。「女性のエージェント?」

「いいえ、私です」とジョーンズが答えた。

「だが……」 とオーウェンズが言いかけると、ジョーンズは遮った。

「私の情報提供者によると、ベル博士は、毎回、少なくともふたりから3人のボイを船に連れ込むらしい。それに、あえて謙遜せずに言えば、私は自分のルックスを知っています。私になら、この仕事ができます」

キムが口を挟んだ。「訓練なしではダメよ。あなたにはできないわ。確かにあなたは綺麗。それはあなたも知っている。でも、あなたはちゃんとした動きをしていないの。身のこなしや行動が、まだ、なっていないわ。まずは、心のカセを解放して、本物のボイになる必要があるわ。単にボイっぽい服装をするだけに留まらずに」

「じゃあ、本当のボイになる特訓が必要と言うことだね? 君はいろんなことを知っているようだ。私に教えてくれ」 とジョーンズは言った。

*

というわけで、その日の午後、デビッドはキムのアパートに向かった。チャイムを鳴らすとキムが出迎え、彼を中に入れた。

「それで? どこから始めよう?」 とデビッドは訊いた。

「最初に言っておくけど、あなたは私が言うことにすべて従うこと。時間があまりないの。それに、多少、イヤラシイこともあると思う。だから、あなたの苦情を聞く余裕はないと思う」

「オーケー」

「じゃあ、服を脱いで」

デビッドは嫌そうにしながらも指示に従った。

キムは、素っ裸で立ったデビッドの周りをぐるぐる歩き始めた。

「スタートとしては良いわね。でも、立つときは、背中を少し反らすようにして立つこと。お尻を突き出すような感じにするの。……そう、それでいいわ。後で、あなたをバレ―スタジオに連れて行くわ。優雅さを身につけるには、バレーが一番。その後で、ふたりで街に行きましょう。でも、どんな時も、今のように背中を反らし続けるように。それが、普通の姿勢になるようにしないとダメ」

そうして、キムはデビッドの前に来て、止まった。

「あなた、バージン?」

「いや」 とデビッドは憤慨した顔で言った。「童貞を失ったのは、私が……」

「その話をしているんじゃないの。私が訊いてるのは、アナルをされたことがあるかどうか」

「それはない」

「じゃあ、それも何とかしなきゃいけないわね」

「いや、私は……」

「反論はナシ。あなたはボイなの。ボイは男が好きなの。ボイは、男にアナルを犯してもらいたがるものなの。そういうふうに考えることができないなら、そもそも、今回のミッションに参加しようなんて考えないことね」

その後、キムはデビッドをバレ―スタジオに連れて行った。デビッドは、ピンク色のレオタードを着て、バレーの教師からレッスンを受けた。そのレッスンは、彼が予想したよりハードなものだったが、何とかやりきった。レッスンの後、キムに連れられ、再び彼女のアパートに戻った。

「あなた、ふさわしい服を持っていないでしょう? 私の服を着せることにするわね」

「これからどこに行くのか?」

「ついてくれば分かるわ」

キムは、自分の服から、明るい紫色のスカートを選んだ。スキャンダラスと言っていいほど、ミニのスカートだった。それから、太腿までの白いストッキングを選び、トップは、白のタイトなTシャツを選んだ。おへそが露出する程度の丈しかないTシャツで、前面に「Hottie(色気ムンムン)」という文字が書かれてあった。それら衣服を着ながら、デビッドは自分がマヌケになった感じがした。

デビッドが着替えを終えると、キムは、化粧の仕方を彼に教えた。アイラインに特別に注意を払った化粧をほどこす。髪はショートのままだった。

「ショートヘアにしてるボイはたくさんいるから、これは問題ないわ。……あ、後、最後にもう一つ。言葉づかいね。男の前では女の子っぽい言葉を使うように」

キムは、ようやくデビッドを連れ出しても良いと判断したのだろう。ふたりは街に出かけた。

*

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