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本の虫 

「本の虫」 by Katy Thorn
https://www.lelo.com/blog/bookworm-lesbian-erotic-story/

ルースがクラリン書店に勤めはじめて3年になる。彼女は、ほとんどいつもカウンタの後ろにいて、お客さんに電話したり、データベースを調べたり、経費をメモしたりをする仕事をしている。でも、この夏、彼女は上司に倉庫に行くよう言われたのであった。教科書の注文が多量に生じ、9月になる前に準備を整えなければならなくなったからである。

その日は午後のシフトで、4時半から8時半までの勤務だった。ルースはすでに倉庫に着いてはいたが、もうすでにエネルギーが切れかかっている気持ちだった。強い日差しと灼熱の気温のせいで、エアコンが効いてない倉庫は息がつまりそうなほど蒸し蒸ししていた。小さな窓がひとつだけあるけど、そよ風などちっとも入ってこない。そこから見えるのは、通りの向こうのホテルだけ。ずいぶん前から、上司に扇風機を出してと頼んでいるのだけど、いつものように「そのうちにね」との返事だけ。また今日も一日、あの小さな窓で我慢しなければならないのねと諦める。

ルースは、バッグから日々の必需品を出し、テーブルに並べた。まずは、アイスコーヒーが入った特大サイズのサーモス(参考)。それに、半分氷、半分水の入ったボトル。そして扇子。これは、頻繁に取る休憩をかろうじて耐えられるものにしてくれるものの、ほとんど役に立たない。

ルースは一度ため息をついて、仕事にとりかかった。段ボール箱の留めテープを道具でさーっと切り開け、中から大学1年生向け運動生理学の教科書を取り出し始める。

段ボール箱やら巨大な書籍を必死で運ぶ作業のため、程なくして、ルースは肩のあたりから胸にかけてコリを感じ始めた。再び彼女はため息をつき、例の小窓のそばに行き、顔を近づけた。できるだけ新鮮な空気を吸いたい。この書店は5階にある。窓から下を見ると、通りが見えた。静かで誰もいない。目の前には、ホテル「ラ・トレ・グラシアス」の建物の壁面。3メートルも離れていない。

ルースはさらに窓に近づき片手を窓の外に出した。そして何気なくやや上の方に目をやった。そして彼女は驚いた。向かい側のホテルのバルコニー、手すりに黒髪の女性がもたれかかっていたが、その女性は全裸だったのである。ルースは顔を赤らめ、反射的に手をひっこめた。でも、眼はその女性にくぎ付けになったまま。

その女性の身体を見ると、ルーベンスの絵を思い出す。肉付きがよくて、腰が大きく、胸もとても豊か……。でも、すべてが均整がとれている。ルーベンスの絵の女性たちとの唯一の違いはというと、その女性の内腿の付け根に見える黒みを帯びた陰毛だった。なんとなく、あの女性は、その部分を平然と通りに見せびらかしているように思えた。ルースは、盗み見してることの恥ずかしさと、その女性の破廉恥な露出の恥ずかしさの両方から、首のあたりが以前の倍は熱くなっているような気がした。

でも同時に、ルースは彼女を見ているのは自分だけだとの感覚があった。私だけがあの人を見ている。急にそのことに気づいてルースは、ハッとした。そして、振り返って倉庫の入り口に目をやった。入口からこちらに目を遮るものは、まばらに本が置いてある本棚しかない。入口のドアがちゃんと閉まっているのを見て、彼女は少し落ち着きを取り戻した。でも、汗で湿ったブラウスの中、激しい鼓動は続いていた。

再びバルコニーに目を戻した。すると、最初の女性に加えて、もうひとり別の女性が現れていた。新しい女性は最初の女性に比べるとずっとやせていて、ブロンドの髪の毛はショートに刈り込まれている。そのヘアスタイルからか、二番目の女性は最初の女性より少なくとも20歳は年上のように見えた。ルースは何か奇妙な感じがしていた。たぶん、そのふたりの年齢差が奇妙と思わせた理由かもしれない。いや、別の理由かも……。

多分、本当に奇妙な点は、自分があの二人のことをこっそり見続けていること、それ自体にあるのかもしれない。普通なら、窓を閉めて仕事に戻るべきなのに、自分は見続けている。もっと言えば、自分はあのふたりから目を離せずにいる。それが事実だ。ふたりの女性が、一糸まとわぬ姿でバルコニーで何気なく手すりにもたれかかりながらおしゃべりをしている。その光景にルースは呆然となっていたし、それと同じ程度に興奮もしていた。

ブロンドの年上女性が、もう片方の女性が何かを言うのを受けて、突然、笑いだし、素早く彼女のお尻をぴしゃりと叩いた。叩かれた黒髪の女性は、両手を手すりに突いてもたれかかり、お尻を相手に突き出す格好で笑っていた。だが、その後、急に振り返って、叩いた女性に唇を寄せ、熱のこもったキスを仕掛けた。長々としたキスだった。ルースは唇をかんで、それを見ていた。あのキスはどんな感じなのだろう? あのバルコニーでは一体何が起きているのだろう? ふたりは恋人同士なのだろうか? それとも、ベッドを共にするのは今日が最初で今日が最後の、見ず知らずのふたりなのだろうか?

何秒かたち、ふたりはキスをほどき、互いに相手の口元を見つめあいながら、微笑んだ。年上の女性が何か言い、相手の瞳を覗き込んだ。…そして、その相手の女性はどこかに姿を消した。ルースは、ふたりの会話が聞こえないことに心の中で悪態をついていた。どうして聞こえないの! ふたりはホテルを出ようとしているのだろうか…

その時、姿を消した黒髪の女性が再びバルコニーに戻ってくるのが見えた。手に何か紫色のものを持っている。最初、ルースはそれが何か分からなかった。その女性がどん欲そうにそれを舐め始めるまでは。それは間違いなくペニスの形をしていた。ディルドだ! それに気づいた瞬間、ルースはパッと顔を赤らめ、体を強張らせた。巨大なディルドだった。太さの点でも長さの点でも見たことがないほど。あの人は、本当にアレを入れるつもり?

黒髪の女性は舌を伸ばし、そのおもちゃに這わせ始めた。じわじわとゆっくり、ブロンド女性のもどかしそうな顔を見つめながら舌を這わせていく。すると、年上のブロンド女性は、うなずいて、片脚をパティオのテーブルの上に乗せた。ディルドを持ったもうひとりの女性は笑顔になって彼女に近づき、一方の手で相手の興奮した部分を探り、もう一方の手に持った道具を彼女の中に押し込んだ。一気に根元までぐいっと挿し込んだ。抵抗なく、すんなりと入っていったように見える!

「あああっ」とうめき声が聞こえ、ルースは我に返った。でも、その声は、ルース自身が出した声だった。素早く口を手で覆った。頬がどっと熱を帯びるのを感じた。その熱は、この灼熱の天候とは何の関係もなかった。

今の声を誰にも聞かれていませんようにと祈りながら、ルースは素早くデスクに戻り、教科書をデスクに積み始めた。もっとも、もし店の人たちがルースの様子を見ていたならば、彼女が取り繕うとしているのはありありとしていただろう。分厚い本の山を見つつも、彼女はあのふたりのことがどうしても頭から離れなかった。羞恥心、性的欲望、そして不安感が波となって心の中で渦巻いていた。

2分ほど待った。いや、そのくらいに感じたかもしれないけれど、本当は数秒だけだったかもしれない。ルースは立ち上がり、ゆっくりと窓際に戻った。そして例のバルコニーに目を戻す。

あのふたりは位置を変えていた。ブロンド髪の女性は、今はテラスのテーブルに座り、両脚を広げ、あのおもちゃの攻撃を繰り返し受けていた。相手の女性は容赦なく強く何度も挿し込み続けている。あまりに強い抜き差しに、あの女性は傷ついてしまうのではないかとルースは心配になった。痛みがあるのだろうか? 痛みがあるとして、それは気持ちよさの一部になっているの?

黒髪の女性は、片手でディルドを押し込みつつ、空いている方の手をブロンド女性の胸に当て、指で乳首を挟んだ。乳首をつねったり、優しく乳房全体を揉んだり、爪を立てて乳丘を掻いたり、それらを交互に繰り返す。小窓からバルコニーは3メートルも離れていない。ルースにはふたりの行為のすべてが見えていた。ブロンド女性の手を見ると、相手の女性の腰に切なそうにしがみついている。その相手の黒髪の女性に目を移すと、押し込みをするたびに豊かな乳房が左右に踊り揺れていた。

ルースはほとんど無意識的に手をゆったりとしたブラウスの中に忍び込ませていた。自分自身の胸へと手を這わせていた。

あの若い方の女性がしている行為を自分自身にも再現してみたかった。あの女性がしているように、左側の乳首を強くつねってみた。その瞬間、襲ってきた鋭い快感に彼女自身驚いてしまった。乳首を痛いほどつねることは、自分するときも、恋人相手でもしたことがない。予想しなかった強い快感に、ルースはもう一方の乳首にも試したくなり、ブラの中、右側の乳房へと手を移動し、それから、ブラウスの一番上のボタンも外した。左右の乳首を同時にしてみたかった。

気持ちよかった。それに、窓の外の光景とユニゾンで行っているというスリルで、体全体がゾクゾクと震えた。他の人にバレるかもしれない危険があるにもかかわらず、ルースは目を閉じ、左右の乳首を交互につねり続けた。

右手を降ろし、ショートパンツの中へと滑り込ませ、下着の上からあそこを撫でた。下着の上からも、そこがすでに濡れているのが分かる。下着の中に指を忍び込ませた。直接触れた瞬間、思わず嬉しさに笑顔になった。直にあそこに触れたとき電流が走ったように思った。人差し指をクリに走らせ、擦った。こんなスパークする感じは今までなかった。この感覚を糧にルースはゆっくりと愛撫を続けた。しかし、まもなく、この愛撫を続けさせた電流をただ受け続けるのは止め、その代わりに、徐々に指先の力を強め、スピードを速めることで、より一層、刺激を強める方へと方向転換した。目を閉じ、顎を突き出し、指を中へと挿し込んだ。

ルースの頭の中、自分の指は、あの黒髪の女性が相手に使っている紫色の道具に代わっていた。あの道具のように、強く、速く、たくましく。同じことをしようと頑張った。あの女性がしているのと同じ力で、同じリズムで。

オーガズムが近づいてるのを感じた。もうすぐそこまで来ている。いま止めてしまったら、体を流れているこの電流が消えてしまう。いまは止めるわけにはいかない。ルースは何度も指を出し入れし、親指でクリをなぶり続けた。

バルコニーの様子を見るため、一瞬だけ目を開けた。すると誰もいなくなっていた。ちょっと落胆したけど、でも、だからと言って、行為を止めるわけにはいかなかった。いまや、あのふたりがいなくても、自分だけでこの体を駆け回る快感の電流を加速させることができる。身体中の毛穴から熱い汗が噴き出していた。急に小窓から風が吹き込んできて、汗まみれの肌や濡れた指に当たり、ひんやりと気持ちいい。あともう少し。もう少しでオーガズムにたどり着ける……

いや、少なくともルースはそこにたどり着けていたのだろう。ドアが開き、彼女が頼んでいた扇風機を入れた大きな箱を上司が運んできた後ではあったけれど。

おわり
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[2017/07/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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